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その先の道に消える



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【この小説が収録されている参考書籍】
その先の道に消える

その先の道に消えるの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

性と死は裏表。ミステリーとしてはいまいち

雑誌掲載された作品の文庫版。緊縛師が死体で発見された事件を題材にしたミステリーの体裁をとった観念小説である。
緊縛師の死体が発見されたアパートに残されていた品物は、刑事・富樫が心をとらえられている女性・桐田麻衣子につながるものだった。麻衣子を救いたい一心で富樫は現場を偽装するという暴挙に出る。さらに、偽の指紋まで提出して捜査の方向を麻衣子から逸らそうとしたのだが、同僚刑事・葉山に疑問を持たれ、富樫は追い詰められていく。そして、事件の裏側を探り続けた葉山がたどり着いた驚愕の真相は…。
ミステリーとしては犯人捜しの捜査もので、刑事による偽装というスパイスが効いているものの、作品におけるミステリーの重要度は高くない。作品の要点は緊縛やSMの世界で、常識を超越した個人の性癖、生き方の激しさと深さの追及にあり、官能小説、観念小説の側面が強い。
観念的ポルノグラフィのファンになら満足してもらえるだろうが、読者を選ぶ作品であることは間違いない。

iisan
927253Y1

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