ドーン

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初版刊行(参考)
種別
長編
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2,359回
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1
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3
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あらすじ

2012年05月15日 ドーン (講談社文庫)

人類初の火星探査に成功し、一躍英雄(ルビ:ヒーロー)となった宇宙飛行士・佐野明日人(ルビ:さのあすと)。しかし、闇に葬られたはずの火星での“出来事”がアメリカ大統領選挙を揺るがすスキャンダルに。さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人(ルビ:デイヴイジユアル)」という概念を提唱し、人間の真の希望を問う感動長編。Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。(「BOOK」データベースより)

評判

ドーンの評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

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ドーンの総合評価:

8.04/10点 レビュー 46件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.46
(3pt)

タイトルとの関係は?

難しかった。火星探査に大統領選挙という、それぞれ関心 深いテーマであったのだが、登場人物が主に外国人でカタカナの名前だったこともあり、背景を理解できず、何となく、ふわっとした感じで読み終えてしまった。最初の登場人物関係図も見返そうともしなかったし。
タイトルの夜明けは、何を意味していたのか。
ドーン (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: ドーン (100周年書き下ろし)より
4062155109
No.45
(4pt)

社会派純文学

とても面白く読ませてもらいました。

個人の問題、人類とが抱えている問題、その両方に物語でアプローチしている作家さんは珍しいと思います。構造が斬新で、とても挑戦的な作家さんの姿勢に、芸術家としての心意気を感じました。文章表現もところどころ、唸らせる素晴らしい表現があって、この作家さんを芥川賞に選んだ審査員の方々は見る目があったと思います。まだ全ての作品は読んでいませんが、他の作品もすべて読むつもり。一番期待している作家さんです。
ドーン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ドーン (講談社文庫)より
4062772639
No.44
(4pt)

社会派純文学

とても面白く読ませてもらいました。

個人の問題、人類とが抱えている問題、その両方に物語でアプローチしている作家さんは珍しいと思います。構造が斬新で、とても挑戦的な作家さんの姿勢に、芸術家としての心意気を感じました。文章表現もところどころ、唸らせる素晴らしい表現があって、この作家さんを芥川賞に選んだ審査員の方々は見る目があったと思います。まだ全ての作品は読んでいませんが、他の作品もすべて読むつもり。一番期待している作家さんです。
ドーン (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: ドーン (100周年書き下ろし)より
4062155109
No.43
(4pt)

人間はディブをそれなりにたくさんかかえて、いろんな自分を生きることでバランスがとれている

本書『ドーン』(『ドーン(DAWN)』とは本書の主人公らが乗った火星探査宇宙船の名前であり、「夜明け」を意味する)は、平野啓一郎が、人間の基本単位として「分人」という概念を、自身の小説の中で初めて登場させた作品ですが、本書における近未来世界では、この分人の概念がある程度浸透しているとの前提にたっているがため、多少戸惑いを感じるかもしれません。
 分人主義の意味は、もちろん本書だけでもしっかり説明はされているのですが、個人的には、本書読了後、「分人主義」の概念をより分かりやすく説明するために執筆された新書『私とは何か「個人」から「分人」へ(講談社現代新書)』を読むことで、より理解を深めることができましたし、本書に対する関心も高まりました。
 私は本書を先に読んだのですが、これから読む人は、ひょっとしたら新書を先に読んでおくと本書に対するスムースな理解に役立ち、物語に没頭できるかもしれません。
 本書は、この「分人主義」の概念を理解するための分かりやすい極端な環境として有人火星探査船が舞台の一つに選ばれたのではないかと感じます。
 6人のクルーたちが、火星までの往復に2年半もの間、ろくにプライバシーもないような閉鎖された宇宙船という狭い空間においてともに生活を送る。そのストレスたるや、とてつもなく過酷なものと想像しますが、そのような閉鎖空間での長期にわたる生活が過酷だと感じられるのは、クルーたちにおける多様な分人化が阻害されているからではないか、というのが作者の考えです。
 身の回りに、多様な考えの人がいればいるほど、それに対応する自分も多様となる。その対人関係ごとに多様となる一つ一つの人格はいずれも本来の自分であり、それらを分人(ディブ)と呼ぶと、個人とは分人の集合体ということができる。これが「分人主義」の考え方だ。
「6人の人間がずっと一緒にいると、たった一種類のディブしか生きられない。人間はディブをそれなりにたくさんかかえて、いろんな自分を生きることでバランスがとれているのだと思う。外に向かって発散されないディブが内に増殖していくことは、精神衛生上すごく悪い」(文庫本174ページ)
 本書はこういった「分人主義」の概念を根底に物語が展開されるのですが、近未来を舞台としていることから監視社会の進んだSF小説的ガジェットが登場したり、アメリカ大統領選をめぐる政治的取引が取り上げられたりと、(人物名等も含め)多くの情報が取り込まれている感もあり、割とスラスラと読めた『決壊』『マチネのおわりに』『ある男』『本心』などと比較すると、多少の引っかかりがあり、何度か数ページ戻って読み返しながら読み進める、といった作業が必要でした。
 そのため、本書が伝えたいことを理解したうえで、改めてもう一度読み返すと、物語に集中して、初読よりぐっと面白く読めるかもしれません。
ドーン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ドーン (講談社文庫)より
4062772639
No.42
(4pt)

人間はディブをそれなりにたくさんかかえて、いろんな自分を生きることでバランスがとれている

本書『ドーン』(『ドーン(DAWN)』とは本書の主人公らが乗った火星探査宇宙船の名前であり、「夜明け」を意味する)は、平野啓一郎が、人間の基本単位として「分人」という概念を、自身の小説の中で初めて登場させた作品ですが、本書における近未来世界では、この分人の概念がある程度浸透しているとの前提にたっているがため、多少戸惑いを感じるかもしれません。
 分人主義の意味は、もちろん本書だけでもしっかり説明はされているのですが、個人的には、本書読了後、「分人主義」の概念をより分かりやすく説明するために執筆された新書『私とは何か「個人」から「分人」へ(講談社現代新書)』を読むことで、より理解を深めることができましたし、本書に対する関心も高まりました。
 私は本書を先に読んだのですが、これから読む人は、ひょっとしたら新書を先に読んでおくと本書に対するスムースな理解に役立ち、物語に没頭できるかもしれません。
 本書は、この「分人主義」の概念を理解するための分かりやすい極端な環境として有人火星探査船が舞台の一つに選ばれたのではないかと感じます。
 6人のクルーたちが、火星までの往復に2年半もの間、ろくにプライバシーもないような閉鎖された宇宙船という狭い空間においてともに生活を送る。そのストレスたるや、とてつもなく過酷なものと想像しますが、そのような閉鎖空間での長期にわたる生活が過酷だと感じられるのは、クルーたちにおける多様な分人化が阻害されているからではないか、というのが作者の考えです。
 身の回りに、多様な考えの人がいればいるほど、それに対応する自分も多様となる。その対人関係ごとに多様となる一つ一つの人格はいずれも本来の自分であり、それらを分人(ディブ)と呼ぶと、個人とは分人の集合体ということができる。これが「分人主義」の考え方だ。
「6人の人間がずっと一緒にいると、たった一種類のディブしか生きられない。人間はディブをそれなりにたくさんかかえて、いろんな自分を生きることでバランスがとれているのだと思う。外に向かって発散されないディブが内に増殖していくことは、精神衛生上すごく悪い」(文庫本174ページ)
 本書はこういった「分人主義」の概念を根底に物語が展開されるのですが、近未来を舞台としていることから監視社会の進んだSF小説的ガジェットが登場したり、アメリカ大統領選をめぐる政治的取引が取り上げられたりと、(人物名等も含め)多くの情報が取り込まれている感もあり、割とスラスラと読めた『決壊』『マチネのおわりに』『ある男』『本心』などと比較すると、多少の引っかかりがあり、何度か数ページ戻って読み返しながら読み進める、といった作業が必要でした。
 そのため、本書が伝えたいことを理解したうえで、改めてもう一度読み返すと、物語に集中して、初読よりぐっと面白く読めるかもしれません。
ドーン (100周年書き下ろし) Amazon書評・レビュー: ドーン (100周年書き下ろし)より
4062155109

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