ランドマーク
- 超高層ビル (18)
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兎も角、文章で読む者を引っ張っていきます。それがわからない人には愚作に思えるかもしれません。確かに内容は何が何だかわからない顛末ですから、ある意味で現代のカミユ作「異邦人」と言えるかもしれません。どの登場人物も不可解で、展開も不条理と言えば誠に不条理です。各人物が一体何をよりどころに生きているのか、その行為の一つ一つが理解できませんし、最後の自殺者の死ぬ理由もわからない。読者はホッタラカシにされてしまいます。しかし、引き付けられ読まされる、最後まで読まずにはいられないでしょう。これが、本格的小説、言い方を変えれば、純文学の恐ろしさと言えるのではないでしょうか?投げ出された様な、優れた作品の持つ、考えずにはいられない余韻が残ります。もっとも、建築学の知識を晒した蘊蓄は余計ですが・・・。 | ||||
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大宮にそびえ立つ、ねじれた独特のフォルムの35階建て超高層ビル。建築に関わった鉄筋工と建築士、二人の男性の暗澹とした日常が描かれている。 鉄筋工は貞操帯を装着するという奇矯な行動を続け、建築士は愛人との倦怠感に活路を見出そうともがいている。まるで接点のない二人が、巨大建造物を挟んでやじろべいの如く、ふらふらと不安定な状態を演じる。 現状にさしたる不満がないものの、それでも得体の知れない何かを渇望してしまう。本作品のテーマをそのように受け止めた。 ええ、もちろん、共感してしまったよ。 | ||||
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タイトルからもう少しまともな物を想像していたが、まったく、漫画の原作のような内容のない話だ。 ところで、最近の小説は本文のいたるところにセックスの描写が描かれる。 書かないと出版社が原稿を受け取らないと言うのかな。 それとも、アメリカ映画のように読者へのサービスなのかな。 tamatabi20151028 | ||||
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二人の男性の違った視点から交互に描いて行くという作品で、じつに吉田修一らしい、若干、「ゲイ」テイストもある小説だった。 敢えて、文句をつけるとしたら、数日に渡って貞操帯を装着していた主役がいきなり、それをはずし、女性と性交を持つと言うシーンだ。 肉体労働に従事し、そうでなくても汗臭い若者が、それまで押さえつけていた貞操帯をはずした瞬間の性器を想像して欲しい。 どんな状態になっている事か。 恥垢にまみれ異臭を放つ性器を見て、すぐさま、性交を持つ女性がいるだろうか? 『なんなのこの匂い?』とか『汚い』と言った場面を挿入する事がよりリアルな情景を醸し出して行くのではないか。 これは、作品そのものの質とは関係ない重箱の隅をつつくような寸評だか、やけにそこが気になったので、良い作品ゆえに、あえて文句をつけて、星は四つにした。 | ||||
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鉄骨作業員と設計士のダブルキャストで進むお話だが、どう読んでも失敗作。最後の首吊りは殺人に思えなくもないが…… 建築デザインや設計そのもの、それに建設作業の様子の描写はしっかりしているので残念だ。男の貞操帯はディッシュ「歌の翼に」に出てきたものより進化している模様。 | ||||
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