平成猿蟹合戦図
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「悪人」より「横道世之介」に近いテイストの作品で、ミステリーではないが、作者の腕の確かさを感じる上質なエンターテイメント作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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それぞれの登場人物の本音はがっつり方言で。人物ごとの視点でのチャプターの移り変わりはテンポ良く。隙間時間に読もうと思っても、先が気になってページが止まらないので、一気読みがおすすめです。これまでの著者のタイトルの印象からは想像がつかないような、さっぱりとした内容で、後半は目頭が熱くなりました。誰が猿?誰がカニ?臼や栗達も大活躍。 | ||||
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あの名作「横道世之介」のスピンオフのようで一気に読んでしまいました。登場人物もバリエーション豊かで魅力的でした。でもつい高良健吾が頭に浮かんでしまってやや複雑な気分。楽しませていただきました。 | ||||
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「良ぐ分がったな。俺、この便で帰って来るって」 「分がるも何も、日に二便しかねもの」 「せば、もし俺が夕方の便だばどしての?」 「そいだば、また夕方来るもの」 「暇だな」 「んだ、今、そう言ったべ」 歌舞伎町でバーテンをやっている主人公には、こういう田舎がある。 スナックの女の子にも、そのママにも、それぞれ自分を育てた町や田舎がある。 この本の主人公たちは、みんな東京で暮らしているけど、自分自身を育んだ歴史を後ろ盾に生きている。全員、別に、パッピーに生きてきたわけでは無いんだけど、酸いも甘いも自分の歴史が、今の自分の行動を後押ししてくれているんだな。スネずに、前向きに、そして素直に生きていこうと思わせてくれました。 元気出ます。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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吉田修一さんの小説を読むのは本作が初めて。 なので、他の作品と比べてどーのこーのというのはありませんが、いろんなことを試しているのかなという印象を持ちました。 主人公級の登場人物が複数名いて、それぞれの視点、語り口調で物語が進み、それぞれがそれぞれに絡み合っていきます。 でも、複雑に絡み合って読み手が混乱しかねないということは全くありません。 文庫で500ページ超でかったるい部分がないでもないですが、比較的軽快に読み進めることができます。 主人公級複数名の重さ/軽さの案配がこの作品の読みやすさ、魅力なのかもしれません。 平成“猿蟹“”合戦図というタイトルではありますが、仇討ち・復讐劇という感じはあまりないと思います。 (そのへんに物足りなさを感じる人もいるかなあという気もしますが。) 「えー、こんなことないでしょ。でも、あるといいな。」というおとぎ話感のほうを強く感じます。 なんとなく生きてきたり過去をうまく整理できないでいたりするそれぞれの登場人物が、自分の立ち位置を自分なりに見つけてこれからの人生を歩む。 このあたりが猿と蟹の事件をきっかけに栗やら臼やら蜂やらが集い自らの個性を活かしていく物語とかぶってきて面白く読めました。 | ||||
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