黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2
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相変わらずのクワコーの大学准教授生活ぶりだ。文芸部の面々も新たなメンバーを加えてさらに異質な部活となっている。日本一の下流大学たらちね国際大学を舞台にしたクワコーのダメ生活ぶりと遭遇する不思議な事件が抱腹絶倒のユーモアを交えて描かれている。著者は現在近畿大学文芸学部教授で2012から芥川賞の選考委員を務めている。その確かな文章力と的確な語彙を使った美しい日本語とも言える物語の中で、文芸部の連中や他の大学生たちが話す若者言葉がまったくそのままに書かれていてそのギャップからも爆笑を誘うことになっている。よくもまあ観察しているなと思うほどにいまどきの若者が話す言葉が次々と多少の誇張を持って描かれ吹き出してしまう。そしてその文芸部の連中に振り回されるクワコーのしみったれた大学准教授とは思えない哀れな日常生活が笑いのベースになっている。謎を解く探偵役のジンジンこと神野仁美も相変わらずのホームレス生活で、クワコーや彼らの食事風景やらが食リポのように面白可笑しく描かれているところも楽しい。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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「今どき」にしても、大学というには情けないような環境にいる クワコー先生。先生自身は覚悟の上かもしれないけれど、読む方が 不条理を感じることも。でも、文芸部のメンバーは皆、 先生がついていけないことがしょっちゅうにしても、優しい。 逆に、他の先生達のおちょくられ方は、結構壮絶で、皮肉たっぷり。 そういう、バラバラになっても仕方のなさそうな諸相?が ちゃんとまとまるのは、著者の文章の力でしょうが、地名や人名の もじり方が安易な感じなのだけ、気になります。 | ||||
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笑いのセンスがとてもよい。ブラックユーモアもきいていて,声を出して笑ってしまうこともしばしば。登場人物のキャラクターもとてもいいです。 | ||||
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あまりにも小市民的で、トホホな謎にクワコーが翻弄される、貧乏自虐ミステリ。まるでテレビ番組の企画みたいなクワコーの貧乏を極めた食生活も面白いが、情けなくて失笑必至な脇役男キャラにも注目したい。表題作のソクシン教授、ボーコー大の男達とモンジ君、悪人じゃないがとことんバカで、クワコーを食ってしまう勢いだった。 悪事を企むのは男だが、情けない小悪党ばかりで、ホームレス女子大生を初めとする、逞しく強い女性たちにやりこめられる。現代日本社会の縮図を見た気になったのは、私だけではあるまい。が、爽やかなラストが好印象で、ダメな奴ばかりだけど頑張って生きていこうと言う元気を貰えたと思う。「男は辛いよ」を想起した。 | ||||
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相変わらずのダメ振りで笑えるが、クワコーも3作目となるといささかインパクトが薄れてくる。前2作を読んだ方以外のニーズがあるかな? | ||||
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ダメダメ大学人クワコ―准教授シリーズ、待望の第2弾! スーパーの特売をピンポイントで狙い、 ゴミ捨て場の雑誌を読みあさり、 はてはザリガニ料理に舌鼓を打つ。 クワコーの底辺ライフは今回も絶好調。 文芸部員とボーコー大の面々のおバカなやりとりも楽しい。 こんなサークルがあったらぜひ入部したい。 表題作の「黄色い水着の謎」は、千葉の海を舞台にした アウトドア・ミステリとでも言うべき一編で、 アワビやら魚やらを採りながらわいわいと楽しい合宿風景を 描きつつ、細かな伏線が張り巡らされていてあなどれない。 ホームレス女子大生ことクールなジンジンが最後に見せる 無邪気な女の子の顔にキュンときた。 第3弾もぜひ! | ||||
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