『吾輩は猫である』殺人事件
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
『吾輩は猫である』殺人事件の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「吾輩は猫である」のラストは意外性のある完成された終わりであるものの、私のような猫好きには何ともやり切れない残念さが残る。そうして本作品を発見し、喜びと期待感を持ち読み進んだものでした。500ページを超える長い物語を飽きさせない作者の饒舌と意外なストーリー展開に引き込まれ、ラストの驚きから不思議な感動に酔わされる。作者の力量を感ぜざるを得ません。ただ、やはり本作は夏目漱石の原作がお好きな方に限定して推薦するものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長いこと積読状態になっていましたが、やっと読めました。この作者の小説を読むのは初めてです。が、残念ながら、途中で内容にじれったくなってすっ飛ばして読むことになってしまいました。自分は、漱石も「吾輩は猫」の小説も、そしてノヴァーリスも好き、少し前の時代の雰囲気も大好きなので、絶対に奥泉氏の作品を好きになるだろうと思っていたのですが・・・意外でした。 酔っ払って水がめの中でおぼれ死んだはずの猫がどうして上海に現れたのか、当時の魔都上海の様子など、最初はわくわくしながら読み進んでいったのですが、苦沙弥先生殺人事件の推理をそれぞれの猫が披露するあたりからダメになってしまいました。特に確信無さげに猫の”将軍”が延々と話す部分で「これはあまりにも主観的すぎて、結局間違っていたということになるんだろうな」と思うと、それを長々と読んでいるのが意味がないように思えてきて、さらに”マダム”や”ホームズ”の推理も同様で、このあたりまで我慢して読んだのですが「結局なんなんだ?あー、もういいや・・・」ということになってしまい・・・。先にあとがきを読み、次に最後から逆に読んでしまいました。 たぶん心のどこかで「これはミステリ小説か」と思っていた部分があって、そうなると解決に結びつきそうにない部分は無駄なように感じてしまったのかもしれません。普通の一般小説だと思って読み始めた方がよかったのかも。他のレビューアさんで「最初からSFだと言ってほしかった」と書いていた方がいらっしゃいましたが、それも同感です。 文学でもあり、ミステリでもあり、SFでもあり、ジャンル分けできない作品とも言えるのですが、読んでいる途中、行きつくところがわからない感があって、しかも長いので根気がなくなってしまうのだと思います。こちらでの評価が高いのにびっくりしたのですが、もしかして、いまいちだと感じた人や途中で投げ出してしまった人は評価を書いていないからでは・・?と思ってしまいました。 とりあえずあとは「ノヴァーリスの運用」か「雪の階」、「グランド・ミステリー」あたりのどれかは読んでみるつもりですが・・・今度は「おもしろかった!」と言えたらいいなと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは凄い。何より、情報量が多く四字熟語や常套句の漢語が満載だが、リズム感があって読ませる軽妙洒脱な漱石『吾輩は猫である』の文体が十二分に再現されているのに感服。それを文庫で600ページ超えの大作に仕上げるとは、驚嘆すべき力業である。そしてミステリ仕立てで「猫」の登場人物のみならず、ホームズ、ワトソン、バスカヴィル家の狗に、モリアティー教授まで出て来る超豪華キャスト。最後は時空を超えた稀有壮大なSFとなり、まるできつねうどんに天ぷらまで乗せた、何でもありのエンタメ超大作だった。 漱石リスペクトでミステリとSFを融合させた作者渾身の傑作と評価したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伯爵、虎君、将軍と、当たらずとも遠からずの推理により、隠されていた事実が明らかになっていく! そして最後にホームズがまとめてくれる、と思ったら……??? 色々な事件が発生し、慌ただしく駆け足でラストに突入。 告白しますが、私は理解力・読解力は良くありません。 泡坂妻夫『しあわせの書』の仕掛けも、アマゾンカスタマーレビューを読んでようやく気付いたし、 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』も、一体何がすごいのかと仕掛けに気付かず、ネットで検索してネタバレサイトを発見し、ようやく理解できたのでした。 だから本書でも、誰かネタバレ解説を書かれてるかと検索したのですが、現時点で発見できず。 本書の単行本発行時・文庫化の時点ではツイッターはおろかブログも普及していなかったので、出版時の感想ラッシュ現象がないのは分かりますが、現代日本を代表する作家なのに、意外と言及が少ないように思います。 アマゾンカスタマーレビューですら、奥泉光さんのレビュー数は全体的に少ないように思います。 (現時点で『シューマンの指』のみ、突出して多い) そういえば本書も、よく分からないので突っ込んだ感想が書きにくい気がします。 まず分厚さと文字数の多さで2割が脱落、途中で半数が脱落、読了した8割程度がようやく有耶無耶に敬して遠ざけたような感想を書いてるような。 SF的にもミステリー的にも素晴らしい作品なので、細部にこだわって徹底的に論じるに値すると思うのですが。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 19件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|