(短編集)
トマト・ゲーム
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情景がまざまざと浮かび上がってくる | ||||
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近年、皆川博子の初期作品が復刊されることが多く、嬉しい限り。 本作は「犯罪小説集」と謳われており、収録されているのは、いずれも危険、残酷、不条理・・・といった言葉が似合う話ばかりだ。 自分のように「死の泉」以降の比較的「にわか」な愛読者には、「皆川先生、こんな作品も書いてたの?」と目を見開かされる思いだった。 著者自身が「あまりに不健康かなぁ」と思ったという「蜜の犬」や「獣舎のスキャット」といった作品などは、下手をすると、単に過激・猥褻といった印象を与えかねない内容だ。 しかし、そんな「不健康」な作品であっても皆川ワールドはもちろん健在。 人間の悪意や狂気をこれでもか、とばかりに書いてあっても、そこには独特の美学が貫かれている。 読後にはなんともいえない後味の悪さが漂っているのに、むしろ、それがクセになってしまう。 ファンなら必読、の一冊。 (初めて皆川博子を読むという方には、ちょっと刺激とアクが強すぎるかな・・・?) | ||||
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全八短編。愛憎と復讐の暗い情念に満ちた短編集。表題作「トマト・ゲーム」は、途中までやや古臭い感じがしたが、ラストシーンは鮮やかだ。30年ほどをまたいだ二つの映像が重なり合って映し出され、年齢や人生経験などという分別を軽く吹き飛ばす。 「蜜の犬」や「花冠と氷のつるぎ」などは、少しシュールさもあり、この世が必ずしも条理にかなっている訳ではないことをほのめかしている。 | ||||
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約30年前に書かれた作品だが、全く古さを感じなかった。 表題作はそれほど楽しめなかったが、個人的には「獣舎のスキャット」と「アイデースの館」が好きだった。 「獣舎のスキャット」は、初等少年院から出てきた弟と、誰からも愛されず普通に生きてきた姉の物語。姉は弟の生活を盗聴するのだが、とんでもない秘密が隠されていた。タイトルの意味も最後に明らかになる。 「アイデースの館」は、5つのデス・マスクを巡る物語。誰が何のために作ったのか。その謎を追求していく過程と結末がおもしろかった。 | ||||
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これだけ変態ぽい題材を扱いながら、グロさを感じさせずドキドキさせてくれる、これぞ小説の醍醐味! | ||||
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