(短編集)

鎖と罠: 皆川博子傑作短篇集



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    初公開日(参考)2017年07月
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    短編集

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    鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集 (中公文庫)

    2017年07月21日 鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集 (中公文庫)

    湖から屍蝋が上がった―。小さなバーのママと常連客は、そのニュースに激しく動揺する(「水底の祭り」)。十二年前の夏、不注意から起こった悲劇。大人になり再会した二人は狩りに出た(「風狩り人」)。兄のひと言から、封印された暴力の記憶が甦り…(「鎖と罠」)。初期の傑作を厳選した、文庫オリジナル短篇集。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    鎖と罠: 皆川博子傑作短篇集の総合評価:8.50/10点レビュー 2件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    鎖と罠: 皆川博子傑作短篇集の感想

    ミステリー要素は薄く、心理サスペンス短編集。死と狂気、濃密な性の匂いと戦争の影が各篇に満ちている。狂人に時代は関係無い様で、そんなに古臭さは感じずに読めたが、一遍読み終わる毎にどんどん気分が落ちて行った。男女の愛、親子の愛が全ての作品で描かれているのに、何故こんなに不快になるのだろう。そして、何故もっと読みたくなるのだろうか。つまり、この吸引力こそが皆川博子の才能なのでしょう。今から約40年前、著者デビュー2~5年位の時期に本作が書かれた事を思うと、今に繋がる本質的な物は変わっていないのだと思った。

    なおひろ
    R1UV05YV
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.1:
    (5pt)

    殺し、殺され・・・この世の中色々

    本書は著者の第二短編集『水底の祭り』(1976年)の全収録作品に『悦楽園』(1994年)の中の5編を加えて再編集したもの。ちなみに第一短編集は『トマトゲーム』(1974年)です。
     著者の作品と作品集については、日下三蔵氏による「編者解説」の中で詳しく解説され、皆川博子初心者の私には勉強になりました。
     各作品とも発表されて久しいのですが、ご参考までにいくつか簡単に感想等をご紹介します。

    「鎖と罠」
      表題作。
      現在と過去が重なり合い、「こいつ」は「あのこと」を知っていたことを悟ることになる。
      「鎖」の意味は途中で分かりますが、「罠」の意味はラスト近くまで引きずられます。その引きずり方がお上手です。 
     
     以降、好きな順に、
    「反聖域」
      人を「削る」という表現が凄い。女性の女性に対する憎しみは怖いです。特に身近な人間に持ってしまった憎しみは・・・。
    「水底の祭り」
      ある一族の暗い事情を覗き見てしまった女。「水底の祭り」とは何やら明るい雰囲気?ですが、実はおどろおどろしい。
    「聖夜」 
      ねちねちねちねちとした描写が居心地が悪い。子供はある意味罪深いです。
    「まどろみの檻」
      ほとんど全てが思い込みなのだが、でもその思い込みの強さが気持ち悪い。
    「鏡の国への招待」 
      もしかしたら殺されてしまうかもしれないけれど、でもそれよりも自分の存在感が欲しい。ありえますが危くて恐い。

     その他、掲載順に、
       「牡鹿の首」、 「紅い弔旗」、 「疫病船」、「風狩り人」
    鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集 (中公文庫)より
    4122064317



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