総統の子ら
- ナチス (29)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
総統の子らの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長期休暇の醍醐味で、上・中・下を一気に読了。第二次世界大戦をヒトラーユーゲントの視点から描いた大作。 これは恐らくドイツ人が書くことはできない(出版できない)、当事者ではないからこそ書けた作品ではないかと思う。 映画『バビ・ヤール』を違う側面から考えることができるし『戦争は女の顔をしていない』の相手側の視点でもある。『ファイナルアカウント』も改めて観返したくなるし、『HHhH』も読みたくなる。第二次世界大戦のナチスや独ソ戦を考える上でもハブ的になりえる作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆川博子さんの欧州が舞台の小説が好きで、絶版のこちらは中古で入手し読了しました。 文庫版は上・中・下と分かれていますが、それぞれ舞台が戦前〜以降と分かれています。 ナチスはユダヤ人迫害をした悪という程度の歴史認識しか持っていませんでしたが、本作はナチスのエリート養成機関での(同性愛的な青春を含む)話から始まり、ナチス内部の、ただ国の為にと戦った軍人達の物語として、特に下巻では自分の従来の認識とは全く違った視点から戦争と歴史を考えさせられました。舞台は異なりますが日本の戦争に重なる部分もあったのだろうと、思い巡らせました。 また戦争中の特に戦隊、武器戦闘の精密な描写には、よくこれ程まで当事者の如く細かく書けるなと本当に驚嘆です。巻末の参考資料の膨大な量にも圧倒されました… 改めて第二次世界大戦前後の世界の状況と、ドイツが戦後どのようにして今の経済大国になったのか、歴史を学びたいと思いました。やはり皆川先生の小説大好きです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆川博子さんの作品は大好きで、何作も読んでいますが、これぞ皆川作品!という小説だと思います。 私が知っている第二次世界大戦におけるドイツは、ナチスの悪行しかなく、ドイツの国民が何を信じ、どう生きたのか、までは知りませんでした。ホロコーストはナチの将校全員が知っていることだと思っていたけれど、ただひたすら総統に忠誠を誓ったSSやヒトラー・ユーゲントの若者たちは知らなかったんですね。そしてソ連兵やパルチザンのドイツ兵やドイツ人に対する残虐非道な行いは、あまりにも凄惨。確かにユダヤ人にした行為は酷いかもしれないけれど、彼らも同時に被害者でもあった...。 終章で皆川さん本人が投影されているであろう日本人の女性の作家に、老エルヴィンが語る言葉は非常に重く切ない。 これからも悪いのはナチス・ドイツだけであり続けるのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本と並んで第二次大戦の悪者ドイツ。 SSやヒトラーユーゲントの若者を内部から描く。 故郷や友人達を守りたかっただけの若者はいかにして凶悪な犯罪者として裁かれたか。 勿論ユダヤ人にしたことなどは言い逃れできないが、血も涙もない人間のみが戦争をするのではないからこの問題は難しいのである。 同じく先の大戦の悪者である日本人としては思うところ多かろうと思う。 長いので途中ちょっとしんどいが、是非最後まで読んでほしい。 しかしドイツ人はこの本をどう読むのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中・下は新品を買い求めました。 上巻は手に入らず中古を捜し求めました。 値段は定価の約2倍。 良品でしたが、表紙カバーが中・下と同じ第1刷でしたが、違いました。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 14件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|