壁 旅芝居殺人事件



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初公開日(参考)1984年08月
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長編小説

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壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)

1998年10月31日 壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)

芝居小屋桔梗座の最後の日、特別出演をした役者の立花が四綱渡りで落ち死んだ。そして奈落からは絞殺死体が発見される。じつは15年前の桔梗座でも、落下事件があり、奈落で殺人が起こり、役者が一人姿を消していた。小屋主の娘・秋子が時を隔てて起こった事件の真相に迫る。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

壁 旅芝居殺人事件の総合評価:7.00/10点レビュー 6件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

壁 旅芝居殺人事件の感想

日本推理作家協会賞受賞作品。
この作者の本格推理小説ってのに興味をそそられ読んでみましたが、芝居用語にイメージ出来ない事・モノが多数登場してかなり読みにくかったです。
また、頁数に制約があったのか肝心の謎解き部分がバタバタだったのはいただけないですね。
少し勿体無い気がしました。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(8pt)

壁 旅芝居殺人事件の感想

第38回日本推理作家協会賞受賞作。旅芝居(大衆演劇)の一座で起きた殺人事件を、小屋主の娘秋子が推理する事となります。しかし、物語の主軸は大衆演劇の世界を描く事に置かれている。白粉の、汗の、酒の匂いが鼻っ面に押し付けられた様な息苦しさで、役者達の絶望的とも思える閉塞感がただ哀しい。ページが少ない為か登場人物が多い割に書き込みが薄く、また終盤の謎解きも駆け足の感は否めない所。ただ、私にはこの位の濃さが丁度良く、これ以上の皆川節は付いて行くの大変なんで、十分満足出来ました。ずっと読みたかった、念願が叶ったよ。

なおひろ
R1UV05YV
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(4pt)

最後の最後にノックアウトされてしまいました。

皆川博子さんの作品は、初めてでした。日本推理作家協会賞はともかく、160ページくらいなので、気軽に読めるかなと、読み始めたのですが、15年前の事件の回想があるものの、なんとなく、お話が迷走気味かなって感じで、旅芝居という私の知らない世界があるのは、うれしいのですが、いまいちかな、という感じで読み進んでいきますと、最終章で、大どんでん返しがあり、しかも、最後の4ページで、驚愕の事実が発覚して、私は、その最後の4ページにノックアウトされてしまいましたのです。
壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)より
457565843X
No.3:
(4pt)

表舞台の光と奈落の闇

芝居小屋の役者に関連した作品集。
全て同時期発表で、いかにその時期、著者がその世界に浸っていたかが良く分かる(私も今頃浸っている)。

ただ明らかに別の話で別人なのに、登場人物の姓や名前が重複したり設定が似ていたりする。
掲載誌はバラバラなのだが、まとめて読む側は「あれ?」となる。

でも不思議な事に、それを狙ったようにも思えて来る。
まるでスター・システムを使ったような連作感を覚えるのは、出て来る役者が全て同じ顔のような気がしたせいか…。
ちょっと考え過ぎかも知れないが、ベタなタイトルからは想像つかない、不思議な読後感が残りました。
壁―旅芝居殺人事件Amazon書評・レビュー:壁―旅芝居殺人事件より
4560041687
No.2:
(3pt)

皆川ファンでてすが

作家の筆力にはいつも感心しているが、同じモチーフでの短編集では、やや飽きがくるか。
壁―旅芝居殺人事件Amazon書評・レビュー:壁―旅芝居殺人事件より
4560041687
No.1:
(4pt)

芝居小屋を舞台とした、もの悲しい雰囲気のあるミステリ

本書は、第38回(1985年)長編部門の受賞作 皆川博子さん『壁・旅芝居殺人事件』(同時受賞は北方謙三さん『渇きの街』)。〜殺人事件のタイトルはいただけないが、芝居小屋を舞台とした、もの悲しい雰囲気のあるミステリになっている。

芝居小屋桔梗屋の最後の公演で、綱渡りを披露した立花知弘が、奈落に落下し命を落とした。死亡した立花のすぐ近くには、同公演の出演者である大月城吉の絞殺死体が。芝居小屋の経営者 三藤秋子は、15年前に市川蘭之助一座の公演中に発生した出来事に思いを馳せる。それは、当時9歳の秋子の記憶に鮮烈に焼き付いた失踪事件と殺人事件だった。 ・・・

「大輪の花が、宙を行く。
天井の一隅に、光がのびた。強烈な光は、その周囲を闇に塗りこめた。スポットライトの輪のなかに素足が浮かぶ。はり渡された綱が白い足の裏にくいこみ、紅梅色の蹴出しを割って歩み進む力をこめた足の指に、血の色が透く。高々とからげ、帯にはさんだ花浅葱の小袖の褄、緋のしごき、白塗りの蘭之助をライトがとらえる。」

冒頭の市川欄之助がの四綱渡りのシーンだ。優美な所作の中に息を呑むような緊張感が伝わってくる。艶やか文体に出たしからどんどん引き込まれていく。旅芝居の美しく華やかな表舞台と、薄汚れじめついた裏側が細やかに描かれ、虚飾の世界が雄弁に語られるのだ。

ミステリの筋立ては、主人公が現在と事件と、過去の事件を重ね合わせるうちに、やがて時を隔てた悲しい真相に辿りつくというもの。

幼かった秋子が大人になり、解き明かされるドミノ倒しの最初の一枚とは何か。タイトルの「壁」は事件の真相を隠蔽するものとして存在する。しかし同時に、秋子そのものを守る存在を象徴していたのかもしれない。子供から大人への「壁」を乗り越えた秋子。そしてその先にあるものは。・・・

残念ながら秋子が真相を明らかにする過程は拙速の感が否めない。解説で示唆するとおり、頁数の制約からきているのか、旅芝居の濃密な描写に比べて、ラストがばたばたしているような印象を受ける。そうであっても、十分に練られた構成は賞賛に値するとは思う。
壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)より
457565843X



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