アルモニカ・ディアボリカ



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    初公開日(参考)2013年12月
    分類

    長編小説

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    アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)

    2013年12月19日 アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)

    18世紀英国。愛弟子エドらを失った解剖医ダニエルが失意の日々を送る一方、暇になった弟子のアルたちは盲目の判事の要請で犯罪防止のための新聞を作っていた。ある日、正体不明の屍体の情報を求める広告依頼が舞い込む。屍体の胸には“ベツレヘムの子よ、よみがえれ!アルモニカ・ディアボリカ”と謎の暗号が。それは、彼らを過去へと繋ぐ恐るべき事件の幕開けだった。『開かせていただき光栄です』続篇!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    アルモニカ・ディアボリカの総合評価:7.93/10点レビュー 14件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (7pt)

    アルモニカ・ディアボリカの感想

    「開かせていただき光栄です」の続編。
    主要登場人物も同じですし、前作の事件ありきの今作品ですから、さすがに前編を読んでいないと厳しいですね。
    今回の主役は盲目の治安判事サー・ジョン。
    確かに前作においても好キャラであったし不満ではないものの、バートン先生だけでなくダニエルズの登場が少ない。
    ダニエルズの中心的存在であった二人が出奔中という事もあり、仕方ないのかなと思いつつ、いやいや終盤ではと期待していましたが・・・
    う~ん想像していたものとはかなり違う内容。
    所謂スピンオフ作品と言っていいのではないでしょうか。
    それでも、腐敗した世の中で、他人の事をこれ程までに思い、その信念を貫き通そうとし続ける時代の弱者達。
    前作もそうでしたが、この作者の描く感動は「安っぽくて薄っぺらい」感動ではないのです。
    登場人物たちの、ある時は苦悩、またある時は喜びが、すっと入ってきます。一緒になって泣き、笑いが出来るのです。
    背景や人物がしっかり描かれているからですね。
    この作品については、バートンズの活躍を期待していた分、若干期待はずれの部分はありましたが、このシリーズは絶対にお薦めできますよ。
    一名の退場者こそ出してしまいましたが、勿論これで終わっていいワケがない。更なる続編ありと思っています。


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    梁山泊
    MTNH2G0O
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    No.13:
    (5pt)

    読んでみた。

    面白かったです。
    アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)より
    4150312141
    No.12:
    (4pt)

    Kindle版で前巻を読んだので再読することにした。

    天使の話はやっぱりこっちだった。
    まあ、ナイジェルの物語が最初の巻で展開されるわけないよね。
    治安判事のボヤキから80年後に警察組織ができるのか。
    この物語の登場人物は警察代わりのボウ・ストリート・ランナーズ、証拠や供述から事件を組み立てる治安判事の推理、遺体の状況を読み取る医学が各々分かれていて
    近代的だが別々の考えで動いていて面白かった。
    ボウ・ストリート・ランナーズは警察というより暴力装置かな。
    アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)より
    4150312141
    No.11:
    (2pt)

    ミステリー風味

    開かせていただき光栄ですを読了後、興奮のままにこちらを読み始めました。期待値が高かったせいか、読了時には尽く軽視される謎の解明と杜撰な終わり方に肩を落としました。
    管轄外の事件に首をつっこんでいる理由は、真実の探究のためかと思いきや、重要な謎が極めて不明瞭なまま残されています。続編で回収するつもりなのでしょうか。いずれにせよ、およそ有り得ない内容の事件について、判事がそれっぽい辻褄をつけているという印象しか残らなかった。遺体未確認、生死不明、死因不明な者達も判事様の(逞しい想像力に基づく)ご推察の通りらしい。
    また、しつこい位に権力による不公平な裁判が罷り通っていると嘆いている割に、さっさと口封じすべき人物達を活かしていて、強いご都合主義感を感じた。
    今作はミステリーではなく、ジュブナイル小説位に思えばまた評価も変わるだろう。
    アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)より
    4150312141
    No.10:
    (4pt)

    続編というだけで☆4つ

    「開かせていただき光栄です」の続編というだけで☆4つつけたい心持ち。

    前作から五年後、エドとナイジェルが去った後のバートンズやダニエル医師、判事とアンの日常が綴られる。
    皆川博子作品は耽美で格調高い文体と独自の美学と美意識に貫かれた世界観が最大の魅力だが、本書はそれに加え軽妙痛快なユーモアにコミカルな掛け合い、一癖も二癖もある変人奇人、天才異才のエピソードに注目。
    とぼけた言動とズレたこだわり、独特の哲学を持ったユニークでユーモラスなキャラクターの人物造形が秀逸。皆の愛すべき偏屈ぶりときたら!どいつもこいつも情が湧いてしまう。

    今作はナイジェルの生い立ちをしるした手記と交互し、炭鉱に現れた天使の亡骸と、美しすぎる調べでひとを狂わす悪魔の楽器を巡る顛末が語られる。
    中野京子「怖い絵」でべドラム(当時の英国の精神病院)の劣悪な環境は知っていたが、ナイジェルが回想する内幕はより悲惨。
    ベンジャミン・フランクリンなど歴史上の偉人も本筋に絡んできて、ミステリアスな展開をスノッブに盛り上げる。
    エドとナイジェルの共依存に近い閉塞した関係性が重要なキーになっているのだが、ナイジェルの手記はエドへの一方的な恋文とも解釈でき、悲恋的なジュネっぽい。

    個人的に好きなキャラクターはネイサン。
    詩人を志しながら未だ夢成らず燻る姿、自分はバートンズの一員じゃないんだと落ち込む姿が可愛らしい。モラトリアムを脱しきれない卑屈さと勇敢さの兼ね合いが愛しくなる。

    アンは前作より女性的で繊細な面(アボットへの片想い、ディーフェンベイカーへの同情)が際立っていたように感じる。
    不満点を挙げるなら、物語のクライマックスともいえるある人物への復讐の顛末が、後日談の推測と又聞きに終始してしまったこと。
    その復讐の内容も、アレンジこそあるが前作に収録された番外編を踏襲してるので、二番煎じ感が否めず少し物足りなかった。

    しかし数奇な運命に翻弄された恋人たち(エドとナイジェル含む)の、別離とすれ違い、悲恋を軸にしたヒューマンミステリーとして読めば十分面白い。
    歴史的な考証や風俗描写も読みごたえたっぷり。

    残されたバートンズやネイサンのこれからが気になるので、続々編もぜひ期待したい。
    アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)より
    4150312141
    No.9:
    (4pt)

    前作より冒険的要素が強い

    前作は細かい伏線や時代背景に
    重点が置かれていましたが
    今回は人の内面に切り込んだ内容になっており、
    前作から登場しているキャラクターの
    新たな側面も見られその点は楽しめます。

    またレビュータイトルにある通り、
    前作よりやや冒険的要素が強いです。
    前作がロンドン市街が舞台だったのに比べ
    本作は移動の記述が多くアクティブです。(物語は暗く悲しいですが…)
    また、前作から登場しているネイサンや
    ダニエル先生の弟子3人も活躍します(^^)

    個人的にもっとダニエル先生に
    出番が欲しかったのと
    ケイトの回想シーンが長く感じてしまったので、
    星四つです。★★★★☆

    「開かせていただき光栄です」
    とこの「アルモニカ・ディアボリカ」の
    間の年月のエピソードなども
    いつか読む日が来たらいいなぁと思います。
    アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:アルモニカ・ディアボリカ (ハヤカワ文庫JA)より
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