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(短編集)

鎖と罠: 皆川博子傑作短篇集



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【この小説が収録されている参考書籍】
鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集 (中公文庫)

鎖と罠: 皆川博子傑作短篇集の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

殺し、殺され・・・この世の中色々

本書は著者の第二短編集『水底の祭り』(1976年)の全収録作品に『悦楽園』(1994年)の中の5編を加えて再編集したもの。ちなみに第一短編集は『トマトゲーム』(1974年)です。
 著者の作品と作品集については、日下三蔵氏による「編者解説」の中で詳しく解説され、皆川博子初心者の私には勉強になりました。
 各作品とも発表されて久しいのですが、ご参考までにいくつか簡単に感想等をご紹介します。

「鎖と罠」
  表題作。
  現在と過去が重なり合い、「こいつ」は「あのこと」を知っていたことを悟ることになる。
  「鎖」の意味は途中で分かりますが、「罠」の意味はラスト近くまで引きずられます。その引きずり方がお上手です。 
 
 以降、好きな順に、
「反聖域」
  人を「削る」という表現が凄い。女性の女性に対する憎しみは怖いです。特に身近な人間に持ってしまった憎しみは・・・。
「水底の祭り」
  ある一族の暗い事情を覗き見てしまった女。「水底の祭り」とは何やら明るい雰囲気?ですが、実はおどろおどろしい。
「聖夜」 
  ねちねちねちねちとした描写が居心地が悪い。子供はある意味罪深いです。
「まどろみの檻」
  ほとんど全てが思い込みなのだが、でもその思い込みの強さが気持ち悪い。
「鏡の国への招待」 
  もしかしたら殺されてしまうかもしれないけれど、でもそれよりも自分の存在感が欲しい。ありえますが危くて恐い。

 その他、掲載順に、
   「牡鹿の首」、 「紅い弔旗」、 「疫病船」、「風狩り人」
鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集 (中公文庫)より
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