フェイク・ボーダー 難民調査官



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長編小説

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フェイク・ボーダー 難民調査官 (光文社文庫)

2019年07月11日 フェイク・ボーダー 難民調査官 (光文社文庫)

東京入管の難民調査官・如月玲奈は、後輩の高杉純と共に、日本に難民申請したクルド人・ムスタファの調査を行うことに。 聴取中、善良そうな彼の吐く不可解な嘘に玲奈らは困惑する。彼は本当に難民か? 真実を追ううち、玲奈たちはやがて、国境を越えた思いもよらぬ騙し合いの渦に巻き込まれていく――。 若き調査官らの活躍をスリリングに描く、大注目のポリティカル・サスペンス! 『難民調査官』を改題。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

フェイク・ボーダー 難民調査官の総合評価:6.88/10点レビュー 8件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

差別、排外主義、移民、難民の啓蒙書

力作「闇に香る嘘」で注目を集めた下村敦史の書き下ろし作品。入国管理局で難民認定のための調査を担当する難民調査官を主人公にした社会派エンターテイメントである。
難民調査官・如月玲奈は、担当するイラク国籍のクルド人ムスタファの判断に迷っていた。迫害を受けたという証言は真実と思えるのだが、履歴や入国の説明に矛盾点が多いのである。調査を進めるうちに、イラク国籍ではなくトルコ国籍であること、しかも正規パスポートで合法的に入国していたことが判明した。さらに、如月に接触してきた公安調査庁の職員は「ムスタファはテロリストだ」と告げ、難民認定しないように圧力をかけてきた。
一方、ムスタファの逮捕のきっかけを作った「不法滞在者撲滅委員会」のメンバー西嶋耕作は、ムスタファが不法滞在者ではなく難民であると知らされ、残されたムスタファの妻と娘に対して罪悪感を抱き、彼女たちを援助するようになっていった。
トルコからのクルド人難民を、日本は受け入れるべきか否か。国家の安全、国民の安全、人道上の正義と不正義など、様々な視点からの難民問題の捉え方が繰り返し論議される。移民・難民問題に対する作者の思い入れの強さがひしひしと伝わってくる、熱い作品であり、また日本の入国管理の制度、機能、問題点を丁寧に教えてくれる作品である。
が、エンターテイメント作品としては構成も、ストーリー展開も、キャラクターもちょっと物足りない。テーマの着眼点が優れているだけに、その点が残念である。
ミステリーとしてではなく、これまで取り上げられることが少なかった入国管理や難民問題について知るための面白い教科書として読むことをオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(3pt)

「難民調査官」は無謬のヒーローたり得るか

プロットについてはネタバレになり得るので詳しく言及しないが、ミステリーとしては普通に読めた。個人的に気になったのはいわゆる「入管」の扱いである。

入管については2021年のウィシュマさんの死亡事件が広く知られたが、本作が出された2016年以前にも収容者の自殺や適切な医療を受けさせない医療ネグレクトを疑わせる件など入管の体制に関わる複数の問題がすでに知られていた。

本作ではそうした入管の問題について全く触れずに、難民調査官をただヒーロー役として扱っていることには強い違和感を感じる。難民問題には様々な立場・見方があるため作者の考えや作中での政治的主張についての論評はここでは避けるが、入管を舞台として難民問題を扱うのであれば入管自体の問題も取り上げるのは少なくとも必須ではないだろうか。本作では作者の思想が前面に出てきてはいるものの、肝心の入管の扱いのせいでどこか薄っぺらいとの印象を受けずにはいられない。いわゆる社会派の作品としては掘り下げが浅いと感じた。
難民調査官Amazon書評・レビュー:難民調査官より
4334910955
No.6:
(4pt)

難民の「リアル」を知るためにも。

難民認定がどのようにして行われるのかが具体的に理解できる一冊。しかも難民とテロリズム及び反政府運動がどのような関連性を持っているのかということについても漠然とながら把握できる。展開される物語は必ずしも劇的ではないどころか、どちらかと言えば地味である。しかしそれは難民調査官のリアルを描こうとしたがゆえのものだろう。本書には男女二人の主人公がいて、その双方から物語が描かれてゆくのだが、問題はその二人が最後まで直接的な接点を持たないということかもしれない。直接的ではないにせよ――むしろ暗示的な形の方が効果は高いかもしれない――お互いを知るきっかけや手掛かりが与えられていたならば、本書はもっと華やかになったのではないかと思うと惜しい気はする。
フェイク・ボーダー 難民調査官 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:フェイク・ボーダー 難民調査官 (光文社文庫)より
4334778747
No.5:
(2pt)

難民問題

初めての作家の作品を読了。タイトルのとおり難民問題を扱う作品。エンターテイメントを期待したのが間違いで、ほぼ難民問題の問題提起をしているだけ。別の形で論評すればいいだけでは?という感じでした。
難民調査官Amazon書評・レビュー:難民調査官より
4334910955
No.4:
(5pt)

難民調査官

なかなか理解されないテーマですが、良く調べて書いてありました。作者はレパートリーがひろい作家のようですが、こういう作風(パターン)はわかりやすくていいですね。ファンがもっとつけばいいと思いました。
難民調査官Amazon書評・レビュー:難民調査官より
4334910955
No.3:
(4pt)

難民問題がよくわかります

難民問題の実情、世間の感覚などを知ることのできる小説です
難民調査官Amazon書評・レビュー:難民調査官より
4334910955



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