フェイク・ボーダー 難民調査官
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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力作「闇に香る嘘」で注目を集めた下村敦史の書き下ろし作品。入国管理局で難民認定のための調査を担当する難民調査官を主人公にした社会派エンターテイメントである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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プロットについてはネタバレになり得るので詳しく言及しないが、ミステリーとしては普通に読めた。個人的に気になったのはいわゆる「入管」の扱いである。 入管については2021年のウィシュマさんの死亡事件が広く知られたが、本作が出された2016年以前にも収容者の自殺や適切な医療を受けさせない医療ネグレクトを疑わせる件など入管の体制に関わる複数の問題がすでに知られていた。 本作ではそうした入管の問題について全く触れずに、難民調査官をただヒーロー役として扱っていることには強い違和感を感じる。難民問題には様々な立場・見方があるため作者の考えや作中での政治的主張についての論評はここでは避けるが、入管を舞台として難民問題を扱うのであれば入管自体の問題も取り上げるのは少なくとも必須ではないだろうか。本作では作者の思想が前面に出てきてはいるものの、肝心の入管の扱いのせいでどこか薄っぺらいとの印象を受けずにはいられない。いわゆる社会派の作品としては掘り下げが浅いと感じた。 | ||||
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難民認定がどのようにして行われるのかが具体的に理解できる一冊。しかも難民とテロリズム及び反政府運動がどのような関連性を持っているのかということについても漠然とながら把握できる。展開される物語は必ずしも劇的ではないどころか、どちらかと言えば地味である。しかしそれは難民調査官のリアルを描こうとしたがゆえのものだろう。本書には男女二人の主人公がいて、その双方から物語が描かれてゆくのだが、問題はその二人が最後まで直接的な接点を持たないということかもしれない。直接的ではないにせよ――むしろ暗示的な形の方が効果は高いかもしれない――お互いを知るきっかけや手掛かりが与えられていたならば、本書はもっと華やかになったのではないかと思うと惜しい気はする。 | ||||
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初めての作家の作品を読了。タイトルのとおり難民問題を扱う作品。エンターテイメントを期待したのが間違いで、ほぼ難民問題の問題提起をしているだけ。別の形で論評すればいいだけでは?という感じでした。 | ||||
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なかなか理解されないテーマですが、良く調べて書いてありました。作者はレパートリーがひろい作家のようですが、こういう作風(パターン)はわかりやすくていいですね。ファンがもっとつけばいいと思いました。 | ||||
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難民問題の実情、世間の感覚などを知ることのできる小説です | ||||
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