ブラックライダー
- 奇跡 (159)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
ブラックライダーの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
解説の大森望が熱すぎるが、私も「百年の孤独」「ザ・ロード」を連想しながら読んだ。私には「百年」は退屈極まりなかったが、本作は退屈さをみじんも感じさせなかった。この作者にはもともと国境の壁は低いが、それにしてもメキシコ~アメリカ深南部の舞台設定でこんな物語を書ける作家が日本にいるとは。刮目すべき驚愕の一冊! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫本も持っていますが、あまりの傑作ぶりに狂気驚愕し、単行本も買ってしまいました。 単行本はページの周りが黒く炭色に染まり、まるで焼け残った伝説の書籍、といった趣があります。 内容については文庫版でレビューでも書きましたが、とにかくパワフルです。 日本の小説界からこれほどまでに凄まじいまでの傑作が誕生しようとは! ハリウッドがこの作品に気が付いたら絶対に映画化しないわけがない。 世界観をイメージすると「西部劇」+「風の谷のナウシカ」といったところか。 世界にはびこる致死率100%の寄生虫によるパンデミックにより、文明が退化したアメリカでの、銃と馬がものを言う賞金稼ぎの保安官と強盗団との追跡劇。 荒廃した世界における人類の食を満たすため、牛と人間の遺伝子を掛け合わせが家畜が生み出される。 そんな家畜の中に知性をもって生まれたマルコ。 「お前は生きることで人類を救うことができる」 そう教育され、自らの使命を求めてさまようマルコは、人類の救世主たりえるのか? 彼の選んだ道は、人類全体を救うために人を殺す、つまり救済と迫害を同時に行う道だ。 何が善で何が悪なのか? 「全世界を敵に回してでも正しいことをしようとするのは狂人だけなのか」 物語後半は、人類の未来をかけての怒涛の大戦争アクション。 戦闘場面の描写は圧倒的迫力だ(村上龍の「五分後の世界」での戦闘シーンを彷彿)。 痺れます。傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み手を選びますね。 読書慣れ、長編慣れしてない人には全く理解できないと思います。 私は絶賛します。「流」も良かったし「逃亡作法」も良かったけど、個人的にはこれが一番やられた感が強い作品。 「路傍」あたりから化け始めて覚醒した感じがします。 この作品を酷評してる人は「逃亡作法」あたりがちょうど良いレベルかも | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東山彰良さんの本です。この作家さんははじめてですかね。 近未来の北中米。人々はカウボーイっぽい生活になっていて、人肉食をしていたりします。 どうやら「6・11」という事件があってから、人類はそういうふうになったようだ。 遺伝子操作で、牛に人間の遺伝子を組み込んで、より肉を多くとれるようにしたのだが、そのなかから、牛人間のようなあたらしい種がでてくる。 人に感染する蟲がはびこっていて、その蟲に感染して、各地で人間が死に絶えたりしているらしい。 牛人間の登場人物が、蟲の生態を調べたりして、救い主的な扱いになる。 はたして、この世界に救いはあるのか…? なんか、群集劇っぽくて、特定の登場人物を楽しむような本じゃないですね。 「6・11」は、どうやら核戦争っぽいのですが、そういうのが明確に語られたりすることはありません。あくまで文中にそれっぽく匂わせるだけ。 現在の我々の技術は、一部は生き残っているけど、大多数は退化している、という感じです。 世界観が面白くて、それを楽しむ、という感じでしょうか。 未来なんだけど、過去のアメリカ西部開拓時代の世界なんですよね。 おそらく「二度読み、三度読み」をして楽しむ本なのだと思います。 一度で楽しめるようには思えません。 また、登場人物も多くて、名前が商品名だったりするので、ちょっとわかりづらいですね。 会話文が多用されていて、そこから情報を読み取る必要があるのですが、なんか「わかってんだろ」という感じの話し方ばかりで、わかりづらいです。 とりあえず、世界観のおもしろさで勝負する話ですね。 なんとなくですが矢作俊彦「あ・じゃ・ぱん!」を思い出しましたが、 ただ、あれみたく、会話文がクソ下手ではないので、そこが救いでしょうか。 とりあえず、まあまあ面白かったけど、突出しては面白くはないです。 結局、謎の数々も投げっぱなしだし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
愛と憎しみ、神と悪魔、生と死、破壊と再生・・全ての対立軸にあるものはよじれ、ねじれ、からみあいつつ再生へと向かう。愛するという事とは、憎しみの底にあるものとは、生きる事の意味を知る事によって死を受け入れる事が可能になる。 3つのパートのそれぞれの主人公が全く異なる人格を持ちながら、どこかで共鳴しあう。ウェスタンのような列車強盗や賞金稼ぎカウボーイも出てくるし、戦争シーンに中国の三国志や楚漢戦争の大陸的な大きさがあり、長編ながら疾走感あふれる文章で最後のページまであきずに読み進められる。 映画化されるならエンドロールは大地の雪を溶かして美しい白い花が一面に広がって風に揺れる場面にしてほしい。 大森望氏の解説がとても分かりやすかった。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 32件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|