鬼はもとより
- 大藪春彦賞受賞 (28)
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全1件 1~1 1/1ページ
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芯の強さを感じる主人公にあこがれる。樅木は残った、を思い出した。 | ||||
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愚問! | ||||
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読み易い。GDP二倍の負債を持ち、なお国債発行を続ける国。一方で有力者に近い法人への国有財産不詳処理を巡り、もみ消しを図った男が国税庁長官に抜擢され、他方日銀総裁に据えられた男は任期二期に渡り、国債買い上げに今なお狂奔する。当時首相は曖昧な理由で辞職するもなお隠然たる勢力を保ち院政の機会を窺う。巷にはMMTだの淫祠邪教蔓延。東欧の侵略は中露を軸とする新たな世界戦争危機を孕み、経済大変動は必至。不安な現実の状況の中、この小説は呼応するかのように、金に代わる藩幣の発行、流通、その適正な量、保証する金(きん)と経済・生産活動と関係等が考察される。脆弱な貨幣経済を数年の飢饉が襲い、信用失墜した藩幣、藩財政の失政、権力闘争、一揆も発生する。藩は取り潰し、家老は切腹。今後我国も、国家財政破産、円価値下落、インフレーション、保険・年金等社会制度崩壊など厳しい状況をこの小説は予感させる。作品は直木賞落選と聞くが、選者達は文学づいて鑑識目を無くしたか、書き手の達者振りに嫉妬したか。大衆小説は面白くなければ。元々屋台、赤提灯の支那そば、串焼き、コップ酒の品評会の直木賞が、何をミッシュラン並に気取るか? | ||||
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鬼になりたくてなったわけではない、けれども、それは周りの人に伝わらない。覚悟をもって生きるとはこういうことかと思った。登場人物が魅力的で、当時の状況も手に取るようによく分かる。 | ||||
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本書のテーマは、 極貧に苦しむ小さな藩の財政を藩札発行により立て直すというもので、それに取り組む魅力的な人物を描かれている言いたいところだが、残念ながら何れも中途半端な作品である。 まず、主人公の考えた藩札の活用方法の有効性が理解できなかった。主人公の過去失敗を生かしえて考案した画期的な方法とあるが、 商品の代金として、それまで全く流通していない藩札を渡すと言われた領民が、それを喜んで受け取るとは到底考えられず、その初期段階をどう克服したのか疑問に感じた。 また、著者は主人公を含め魅力的な人物を描いていると思っているのかも知れないが、各々の人物の内面の描き方が不足しているため、共感や思い入れを持つには至らなかった。特に若いころからの付き合いのあった甚八は、要所要所で登場するが、彼が何故あのような行動をとったのかわからないし、最後の登場シーンに関しては単にあざとい演出としか思えなかった。 | ||||
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①p.201---特産物の育成と買い上げ、それに領外での販売に限って藩札を使います。 こうある。市民同士の取引にその藩札はどうやって使うのか?正貨の回収はどこで行うの?どんどん流通している貨幣が増えていってしまうが・・・。 それとも一部は正貨で渡すのか?そのような記述はないが。 そして仕組みはよく分からないが、そういった藩での強力な政策を推し進めるには相当な人員が必要だろう?藩札の裏付けの正貨が不足している状態でそんなにきつい締め付けができるの?その組織作りはどうするんだ?今までぬるま湯に浸ってたのに。どうやって人心を掴むの? 藩札が導入されて市民が生活に取り込んだ様子が★★ただの1行もない★★。すぐに軌道に乗り出すのが不思議だが、「順調に行っているようだ」だけで納得できることじゃない。 ②清明はどうして宿沢に江戸での身辺警備の役を課したのか? これ、抄一郎も疑問に思っていてこうある。p.288ーーー人物本意ということか、それともーーー いや、だから答えはどうなのよ?清明は宿沢の行動を100%読めるわけでもないし、そもそも後々「あれ」を命じる必要がどこにあるのだろう?鬼を演出するため?なんじゃそれ。 それこそ抄一郎と同じで、施政に女を優先させてるのかなんなのかさっぱり分からない。 文章はきびきびしていて好きだけど、経済復興をひとつの土台にした小説である以上、そちらにもやもやが残ったままじゃ読み進めようがないよ。作家からの説明が足りないのでは理解しようがない。 | ||||
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