散り椿
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旬なお話に「魔王を倒した勇者一行、その冒険の終わりから始まる物語」がありますが、本書は「ヒロインが世を去ったところから始まる一大ラブストーリー」、といっても例によってそのラブストーリーにしても二重、三重の仕立てになっているし、かつて同じ道場で研鑽した4人の侍たちのとても不器用な友情も多重構造で、さらに作者お得意の「藪の中」なミステリー部分もという、ある意味で豪華な物語。 小藩で藩主は病を得、お世継ぎがお国入りを果たそうかというタイミング。これも例によって藩主一族の中で藩政中央から外れた者、商人と結びついて金の流れをあやつる家老、某マーベリックのように腕はたつが藩から追い出された主人公、彼に反感を抱きつつ巻き込まれていく若侍等々、作者作品にはお馴染みの構成ではあるのですが。 作者には小藩サムライ物の皮をかぶったかなり濃いミステリーがありますが、本書は同じく小藩サムライ物の皮をかぶった深いラブストーリーにも思えて。「引き出し」が多かった葉室先生に敬意と感謝を。あ、散り椿の苗を庭に植えました。 追伸:映画化されていますが、見るのであれば映画を先に、この原作を後にがお勧め。映画は時間の都合もあるでしょうがあれこれ省略されている上に、折角のキャストなのに芝居が滑ってる所も。ないわ~というセリフのミスもあるし馬が可哀相だし護衛が殿ほったらかしだし(以下略 | ||||
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・確かに物語りの筋は、涙を誘う。 しかし作りに無理がある。 一例を挙げれば、篠が破談となった采女からの手紙を死ぬまで手元に残したこと、新兵衛に嫁ぐ頃の心境からすれば、如何にも不自然、手紙を遺したことが彼女の死とともに、心を推し量る鍵となって、物語りが進んで行くだけに、見過ごせない。 正に魂は細部に宿るで、その細部が疎かにされると、物語りそのものが、嘘っぽくなる。 | ||||
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妻が葉室麟氏の本をよく読んでいて、私は、この本が、葉室麟氏の本の第1冊目です。今から次々と読んでいきたいと思います。 | ||||
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登場人物それぞれの心の奥に秘めていた思いを知った時、涙してしまいました。 人が人を想う時 相手を思いやるからこそ伝えられない思いがなんと尊いことか!! その言えぬ思いが悲しく美しい。読後、しばらく余韻に浸ることができました。 素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。Kindleで読みましたが本棚に是非お迎えしたいので文庫本購入します。 | ||||
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著者による青嵐の坂」を読みそれが扇野藩シリーズの第4作であると知り、他の3作が気になってとりあえず本作を購読。話が基本的に殿様の代替わりに伴う家中の権力闘争であることに変わりがない。話を強引に現代に押し込めば市役所の派閥争いに業者も加わるというところだが、侍が世襲でやっているところに悲壮感が伴う。そういう大枠で見ればワンパターンだが、とても面白く読み進めた。第4作が御都合主義的に感じたのと比べると第一作は著者の時代小説のセオリー=娯楽小説のツボを外さずプラスアルファを感じさせる を外さない。 前近代=幕藩体制=資本主義以前ってそういうことだよなあ、と勝手に納得。 | ||||
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