父がしたこと
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待っていました。青山文平師匠! まぁ四の五の云わずに御一読を。 藤沢周平を継ぐのはこの方をおいてはいない、と確信する一作です。 | ||||
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藩主の病気を蘭方で治す内容ですが、明治維新から60年前の日本の政情と新しく入ってきた医術をどう取り入れるか、変化する時代の人々の心情がよく描かれている。その中で藩主と藩を守るための医師も武士道を忘れることなく藩のために行動する。今の世では考えられない国のために人知を尽くす人々が良く描かれている。 | ||||
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待ってましたとばかりの青山文平氏の新作である。まさに出色の出来である、一気に読んで感激した。この度の舞台は、時代は江戸末期、ある藩の藩主の痔瘻を手術で治す話である。 主人公は、藩主が九歳の頃よりその身辺の御用を取り仕切る小納戸頭取を務める永井元重と、その息子の重彰である。重彰は目付を務めている。永井家は、高い役職にこそ付いてはいないが、譜代筆頭の家柄であり藩内では一目置かれており、藩主に対してひとかたでない忠誠心を抱いているのだった。 そのような背景のもとで、藩主の痔瘻の手術について、時代考証に基づく当時の医学界を事細かに述べることにより、読者をして物語の世界に引き込むのだった。作者の時代考証にはいつも感心するが、このたびもこの時代考証の確かさこの小説に存在感を与えている。 冒頭で、父・元重が息子の重彰の藩主の病状と対策を述べる場面から、その順々とした話ぶりにも、文章家としてのいくつかの巧みさがあり、読んでいて引き込まれてしまう。更に、譜代筆頭という家柄の心地よいほどの規律の良さと家庭内の清廉さを感じながら読んだ。とりわけ、重彰の母が重病を背負って産まれてきた重彰の息子のことを語る場面が凄まじい、「よしんば、常ならざる子を孫に持つものが御殿様に近侍するのは差し支えがある、としてお役目を解かれるなら、解かれればよいのです。たかがお役目ではないですか。子と母を守ることの大事とは、重さを比べようもありません。あなたはそんなことに煩わずに、佐江と子のことを考えていればよいのです。それでこそ、永井の跡取りなのです。永井家を潰すのを怖がっていたら、永井の当主は務まりませんよ」よく江戸時代の人にこのようなことを言わせてものだと、読んでいて感心した。さらに更に腑に落ちたのはこのことばである、「気持ちが動かずとも、躰が動くようにするのが躾です」。 この物語に悪者は一人も出てこないことも読んでいて気持ちの良いものではあったが、最後の最後に、自らを律することの凄まじさを教えてくれるのだった。結末をここまで厳しく書くにしても作者には覚悟が必要だったのではないか、これは作者が常にこうありたいと思うことを表したのだろう、と思う。 | ||||
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武士の責務を支える精神力に伴う様々な心の葛藤 | ||||
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面白いが難しい。外科治療が考えられない時代に手術を行い藩主の命を救う。読んでいるだけでもエキサイティングだ。 藩主と父親の関係性が不思議で、本当にこういうことがあり得るのだろうか?と思わされるが、どんでん返しありで終わりまでドキドキしながら緊張感を持って読み切れる。 | ||||
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