黄金旅風
- 歴史小説 (99)
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縦糸は長崎奉行を失脚させる話ですが、横糸で禁教下の国際都市長崎を楽しませてくれます。作者の造詣の深さや広さに圧倒させられる。以前に1冊長編を読ませてもらいましたが、作者の好む人物には「私」がないように思えます。所謂好漢。好漢を失うと悲しいですね。切なくなる。話は一転しますが、天草四郎ミュージアムで見たセミナリオのイメージがこの本では狂ってしまいました。まーそんな時代もあったのだろうと納得はしています。 長編ですが、読後のさわやかな喪失感は貴重な体験になりますよ。 | ||||
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ブックオフにもない本を読むことができ満足しています | ||||
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面白い 面白い 男の生きざま勇敢で惚れてしまう。 | ||||
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作者の作品としては、「出星前夜」→「狗賓童子の島」→「始祖鳥記」の順で読み、作者の魅力の虜になって本作を手に採った。作者の特長は、時の権力に対する批判精神が一貫している点と、壮大かつ緻密な物語構成力であろう。本作の時代設定は「出星前夜」の題材である「島原の乱」の10年前であり、上述した特長が活きている傑作である。 主人公は長崎代官兼貿易商の平左衛門。物語は南蛮貿易を享受していた長崎の海商達と貿易統制を図る幕府側との対立を縦軸に、南蛮貿易の利権に目が眩んで私腹を肥やし、切支丹弾圧を図る長崎奉行(竹中重義)一派と長崎の町民との対立を横軸に非常に精緻に描かれる。双方の軸の中心点が平左衛門である。平左衛門は長崎代官兼貿易商でありながら、私利私欲の無い世俗を超越した清廉かつ叡智の人物であり、ひたすら長崎(の民)を愛している。同時に、海神から愛されている人物でもある。数多のエピソードを織り込みながら、この平左衛門が竹中を追い詰めて行く過程が本作の一番の見所であろう。また、秀忠から家光へと政権が移行するに連れて、日本を取り囲む国際情勢の変化とそれに伴う幕府の方針変更をつぶさに描いた作品でもある。長崎だけを愛していた平左衛門が、実はこの時代の一級の国際人だったという皮肉も効いている。本作の切支丹弾圧を初めとする圧制が「出星前夜」へと繋がっている点にも注意したい。エピソードの中では、竹中配下の役人に騙されて、<踏み絵>用の聖母像を鋳造してしまった真三郎のサブ・ストーリーが光る。「この世で大切なものは金でも名誉でもなく自らの魂」という本作のテーマと巧みに共鳴している。 史実だったのかも知れないが、平左衛門の幼馴染みの風雲児で、長じて長崎の火消組惣頭となる才介が物語の途中で消えてしまった事を残念に思う読者が多いのではないか。既読の三作も傑作揃いだったが、物語の"纏まり"という点では本作が一歩秀でている感があり、代表作と呼ぶに相応しい傑作だと思った。 | ||||
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とても良い状態で届きました。歴史における長崎の状況がとても面白く読みました。 飯島氏の小説は、もっとたくさん読みたいと思いますが、片手間では行きません。 | ||||
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