「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

「本書は６つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。

一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

廃墟テーマパークにそびえる奇怪な屋敷。 そこに入ったが最後、 姿を見ることは二度とない。

あと二日で、四人死ぬ―― ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾! その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。

望むことは、罪ですか？　誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったＤＶ男との逃避行──。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。

あの日、雷が落ちなければ、罪を犯すことはなかったー。埼玉で小料理屋を営む藤原幸人を襲った脅迫電話。

死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。

始まってしまったら……人が死ぬ。何人もの人が。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。

その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。