顔を返せ



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    初公開日(参考)1992年10月
    分類

    長編小説

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    顔を返せ〈上〉 (角川文庫)

    1992年10月31日 顔を返せ〈上〉 (角川文庫)

    何者かがミック・ストラナハンの死を望んだ。ミックは元フロリダ検察局の捜査官。干潟に建つ古い船屋に住み、魚たちと孤独を楽しんでいた。結婚5回、離婚5回、殺人五人。くえないやつだ 誰に恨まれてもおかしくない身だ。狙われた理由はわかっている。4年前に手がけた女子大生失踪事件がくすぶっているのだ。ミックは事件にけりをつけることをきめこんだ―。犯罪小説のマーク・トゥエインと称された奇才ハイアセンが軽妙洒脱に描く会心の一作。 (「BOOK」データベースより)




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    顔を返せの総合評価:8.80/10点レビュー 5件。Bランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.5:
    (5pt)

    ハードボイルド路線

    本作品は、ハイアセンにしては珍しくハードボイルド路線である。

    主役の元州検察局捜査官ミック・ストラナハンのキャラクター設定によるところが大きいのだろう。ストイックな立ち振る舞いが、ストーリーにピリリとした緊張感を与えている。なぜか、ウェートレスとばかり結婚し、離婚を繰り返すミックは、巨大なバラクーダのいる水上のコテッジにやもめ暮らしという設定だ。ピンナップガールの誘惑もピシャリとはねつける。

    So Cool!

    そんなミックが関わりあってしまった事件は、4年前に発生した女子大生失踪事件だ。未だ未解決のこの事件を掘り起こしていくうちに、ミックは殺し屋を差し向けられるようになる。糸を引いているのは著名な整形外科医ルディ・グレイヴライン。テレビの突撃レポータやら、異形の殺し屋らが絡んで、ミックの捜査は混迷を極めていく ・・・

    ハイアセンの作品の中ではいたってまともな主役ではあるが、その他のキャラクターは曲者ぞろい。拝金主義者で手術が一切できない ルディ、自己顕示欲のかたまりのレポータ フレム、義手が芝刈り機の殺し屋 ケモ。強烈な個性がぶつかりあって、ストーリーを盛り上げていく。事件そのものの顛末より、キャラクターのあばれっぷりが楽しい(ハイアセンの作品に共通だけれど)。特にケモの壊れっぷりが良い。ミックとの丁々発止は見所である。

    本作品に登場するシリーズ・キャラクターは、アル・ガルシア巡査部長。過去の事件に若干ふれているセリフがあるので、ハイアセン マニアには嬉しい限り。

    お約束のあの人のそれからもあって、ダメ押しの笑いを提供してくれる。なお、気になるミックのそれからは触れていないのだが、『復讐はお好き?』で再登場するようだね。
    顔を返せ〈下〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:顔を返せ〈下〉 (角川文庫)より
    4042655025
    No.4:
    (4pt)

    単独名義では3作目に当たるらしい美容整形をネタにした犯罪小説

    元検事の主人公に過去に失踪して未解決になった被害者の情報が寄せられ・・・というお話。
    今回のハイアセンは昨今隆盛を極める美容整形にフォーカスした内容。インチキ整形外科医、整形で顔が大変になってしまった殺し屋、医者をゆする為過去のことを暴露しようとし、身元が判らないように整形手術する元看護婦等々が入り乱れていつものハイアセンらしくてんやわんやの騒動が繰り広げられるという展開。
    私見ですが、どこも悪くない、怪我や病気でもないのに手術するという美容整形の考え方が倫理的にどうかなとも思いますが、世の中確かに見た目の美醜で印象が良くなったり、悪くなったりするのも事実なので致し方ないことなのかな、とも思えます。もしかしたら本書でハイアセンが描きたかったのは整形手術して見た目を良くしようという当人より、美醜で印象を決める傾向の強い現代社会(私も含めて)への警鐘だったのでは、とも思えましたが穿ちすぎか。まぁ私もイケメンではなくはっきり言ってブサイクの方ですが、流石に整形しようとは思いませんが。
    あと、訳者の方は以前都筑道夫氏から会話の訳がひどいと批判されていた記憶がありますが、本書に限って言えば特に問題なく読めましたけど。
    それ以外でもいつものハイアセン節は健在で軽妙でありながらも重厚な印象を与える読み応えある作品になっております。この人は殆ど集めたので急がずゆっくりとでも全部読もうと思います。お勧め。
    顔を返せ〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:顔を返せ〈上〉 (角川文庫)より
    4042655017
    No.3:
    (4pt)

    カール・ハイアセンを知らない人は、是非読んで欲しい

    カール・ハイアセンは日本ではいまいち知名度の低い作家だと思うけど、彼の名前を知らずにこのレビューを読まれる方は、是非とも、彼の作品を1冊は読んで欲しい。勿論、この本はそのとっかかりに十分すぎる程、面白い。
    ヤクザな主人公よりむしろ、彼の周囲にうごめく俗物、偽善者、小悪党、ずる賢い女性の個性が際立っていて、彼らの右往左往を眺めるのが、なんとも楽しいんである。今回は、インチキ美容整形外科医の隠されたスキャンダルを巡って、異形の殺し屋や悪徳警官、インチキ弁護士、見栄っ張りのテレビレポーター等が主人公に絡み絡まれ、殺したり殺されたりする。
    ハイアセンの小説はフロリダが舞台のものが多いが、フロリダの気候にも似たからっとした皮肉やユーモアが、この作品にも横溢しており、人間がコロコロ死ぬのに読後感は爽やか。
    顔を返せ〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:顔を返せ〈上〉 (角川文庫)より
    4042655017
    No.2:
    (5pt)

    犯罪小説界のマーク・トゥエイン

    『復讐はお好き?』に登場する“ミック・ストラナハン”が主人公です。

    頭がキレるカッコいい奴。惚れっぽいのが災いしてか五回の結婚…(爆)

    カール・ハイアセン作品中、この“ミック・ストラナハン”が一番好きです。

    いい所にも住んでます(笑)
    孤独を愛するが災難にも愛さている男のお話(笑)
    顔を返せ〈下〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:顔を返せ〈下〉 (角川文庫)より
    4042655025
    No.1:
    (4pt)

    面白いけど、ハイアセン初心者向けではないかな

    悪徳美容整形外科医が、昔の医療過誤を隠そうとして、秘密を知る元検事を殺そうとしたことから、とんでもない大騒動が巻き起こるという、この作家のいつものパターン。
    だけど、この作品については、グロテスク>ユーモアという比率が大きすぎて、ハイアセン初心者はちょっと引くかも。
    なお、ちょっと訳に難があるような気がする。
    映画の字幕でも言い換えるようなスラングを、直訳しちゃダメでしょ。
    顔を返せ〈下〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:顔を返せ〈下〉 (角川文庫)より
    4042655025



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