殺意のシーズン
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犯罪小説界のマーク・トウェインと評されるのをちょいちょい目にするカール・ハイアセン。マーク・トウェインは読んだことがないし、ハイアセンの作品が犯罪小説とは思えないので、ピンとこなかったりする。 デビュー作『殺意のシーズン』(ウィリウム・D・モンタルバーノとの共作は何冊かあるけど)は、以降の作品と趣が違っていて、犯罪小説と言えなくもない。 サウスフロリダで発生する観光客の連続殺人。犯人は<十二月の夜>と名乗るテロリスト集団だ。私立探偵のブライアン・キーズは、マイアミ<サン>紙の元同僚 スキップ・ワイリーの失踪事件を探るうち、この事件に巻き込まれていくのだった ・・・ ハイアセンの作品の殆どは、フロリダの環境保護の姿勢が色濃く出ている。本作品は、その姿勢がストレートに伝わってくる。<十二月の夜>が起こす数々の残虐な事件は、まさに犯罪小説だが、彼らの動機がハイアセンの作品に通底するものなのである。自然を破壊するやつは、これほどの目にあわせますよ っていう意思表明ともとれなくない。 以降の作品に比較すると死んじゃう人が多いが、シリアス路線というわけではない。奇矯な人物が跋扈してシニカルな笑いを誘うというハイアセン”らしさ”は、控えめといったとこだろうか。業界の俗物たちのそれっぷりが盛り上げてくれるが、<十二月の夜>の四人がもう少しトンガって欲しかった。 物語は、テロリスト集団の目的を察知したキーズと、<十二月の夜>の攻防へともつれ込み、そこそこのアクションシーンが見せ場として用意されている。キーズの元恋人でワイリーの現恋人ジェンナや、キーズが護衛することとなるミスコンのクイーン カーラ・リンとの関係も見所だ。主人公キーズのナイーブさが良い。 ほろ苦さを漂わせたラストを含め、ハイアセンのその後の活躍が予感できる読み応えのある作品だ。 なお、シリーズ・キャラクターとしてはアル・ガルシア巡査部長が登場する。 | ||||
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犯罪小説らしく バンバン人が死ぬのに 犯罪小説らしからぬ とぼけた空気感が終始漂う一冊。 物語といい、登場人物といい なんともヒトを喰ったような本書は 予測不能で愉しませてくれる。 | ||||
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カール・ハイアセンの長編デビュー作。これ以降、刊行された作品はこの『殺意のシーズン』をソフトにした感じです。つまり、“原液”って感じがしました。『復讐はお好き?』や『トード島の騒動』など、主人公はターゲットに対して<嫌がらせ>や<イタズラ>で改心や反省を促すが、『殺意のシーズン』では、ズバリ殺人!!!!バンバン殺します…作品のスピード感も凄いです。グングン読ませます。買って損はないと思います。 | ||||
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