幸運は誰に?
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ストーリー的にはさほど必要ない脇役が面白い。「珍獣動物園」においては小悪党二人組をだんだん善役に変化させたハイアセンだが、本作では馬鹿さ加減が加速してかわいそうなくらい。ウエイトレスがいい人すぎるのはらしくないが、癖だらけの変人群像劇を書かせたら右に出るものはいないだろう。 | ||||
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ある黒人女性が2800万ドルの宝くじに当選したが、実は当たりくじは2つあり、もう片方を所持した白人至上主義者のコンビが彼女からの強奪をたくらんだため、大争奪戦に。映画「ウェイクアップ!ネッド」でもあったように、宝くじをめぐる騒動という設定自体は至ってありがちだ。 ただ、そこは剛腕作家のハイアセンだけに、異様な登場人物たちが話を大脱線させていく。 金よりも亀を愛する黒人女性、彼女の取材に来た新聞記者、新聞記者の不倫相手、不倫相手の夫の裁判官、新聞記者との離婚を拒否し続ける舞台女優、すべてをNATOの陰謀と思い込む悪漢、悪漢を手玉にとる巨乳ウェイトレス、カメに取りつかれた新聞社のデスク、そしてカニ・・・。 コメディであり、ラブロマンスであり、ピカレスク小説であり、環境問題小説であり、社会批判であり、ジャーナリズム批判でもある。 要するに今回もまた、最高の馬鹿小説ということです。 | ||||
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原題"LUCKY YOU"は、英会話でよく使われるフレーズ。「やったね」とか「いいじゃん」とか「あんたラッキー」とかね。 ある日2800万ドルの宝くじが当たる。 みんなが"LUCKY YOU!!!"と叫ぶけど、それは本当にラッキーなのか? 誰にとっても? ってなわけで物語は始まるのです。 ぐいぐい読めちゃいますよ〜。 | ||||
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まず、喜国雅彦氏が描くアメコミ調のカバーイラストに惹かれて、本書を読み始めました。独断的かもしれませんが、映画でいうなら、ファレリー兄弟のお馬鹿なコメディ、バイオレンス色を薄めたタランティーノのノリ、変人見本市のようなティム・バートン作品をごちゃまぜにした面白さがありました。ストーリーの展開以上に、キャラクターの造型が、本書をより魅力的なものにしていると思いました。自宅に何十匹も亀を飼っているヒロインをはじめ、キリストの聖痕や涙するマリア像をでっち上げたインチキ奇跡で暮らす隣人たち、そして悪役二人組みは、最初、ネオナチ気取りの人種差別的な言動が嫌でしたが、悪党と呼ぶには、余りにもお間抜けなので、かなり笑えます。特に、小悪党の片割れチャブは、主役を食ってしまう程のキャラクター性があります。その辺のところを、喜国氏は、表紙で上手く表現されていると感心しました。また、本書を読んでいる最中、タイムリーにもアメリカの宝くじで、430億円の当選者が出たとか、あちらの宝くじ事情や、離婚制度、銃社会など興味深い事柄もあり、早く下巻の続きが読みたくなるような本でした。 | ||||
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