ゴーストマン 消滅遊戯
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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「時限紙幣」で鮮烈なデビューを飾った「ゴーストマン」シリーズの第2作でありながら、作者の急死によってシリーズ最終作となってしまったノワールの傑作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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まずゴーストマン、自分語り大杉。 それも自分の優秀さ自慢を繰り返すことが多い。 その割にあっさり的に裏をかかれたり、ミスしたり、 初めて会った犯罪仲介者あてにしたり、 そもそもアンジェラ助けに行くのも変。 マカオの組織と対立するのなんか織り込み済みでないとおかしいし、 あのエンディングならアンジェラだってさっさと消えればよかっただけだろ? 最後、圧倒的に優位に立ってるローレンスがゴーストマンに切りかかってるのか意味わからんし、 殺す気なら銃で撃てばいいのに。 作者煮詰まってたのかな?(ご冥福をお祈りします。) | ||||
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待望のシリーズ第2作。待ったかいがあった。しかも著者にとってはこれが遺作とのことで、本シリーズもわずか2作で幕を閉じてしまった。 部下にサファイア密輸船を強奪する指令をだしたものの、欲に目がくらんだひとりがチーム員を殺害し、利益を独占する筋書きは成功したかのように見えたが発覚し惨殺。彼の生首が、女主人のもとへ届けられた。彼女は緊急連絡方法にて、主人公に助けを求める。 腐るほどの金でカジノに通いつめるが無力感に苛まれていた主人公は急遽マカオへ。隠れ家だったホテルのスイートルームは完全に荒されており、彼女も失踪。はたして、彼女を救出できるのか?そして、これほどまで執拗に彼女を追うのはサファイア以外のないか別の積荷があったのか? 息詰まる圧倒的なスピードと暴力のなかでの息抜きは主人公の回想シーン。「(東京で)焼いたサンショウウオを食べたこともあった。」(確かに新宿に一軒その方面のお店はあるが・・・)「(ウナギは)鶏とフカヒレのような味。」(そう感じたことは一度もないけど・・・) まさに「記憶が薄れはじめ、私の頭の中の物語となった。伝説になった。さらに神話に。」本作に大拍手! | ||||
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能書きと ウンチクの、ご披露が、長くて疲れる。 飛ばし読みじゃ!本すじではジュウオウ厶ジン、デンコウセッカ 息も継がせぬ、面白さ! (フッフ フッ!) 漫画より面白い。矢張り 当った 次作と、いうのは こういうもん でしょうか。しかも、値段が 高い。(ジイちゃんにとっては、) 正太郎や 周平なら 2_3冊分ジャ! | ||||
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<私>は、この本の主人公ですが、 冒頭の「主な登場人物」にも、<私>とあるだけで、本名は出て来ません。 そして<私>の偽名は、ジャック・フィシェールとアウティス。 そんな<私>は55頁までは登場せず、そこでやっと自己紹介があります。 「まず言っておこう、私は何者なのか、ではなく、何者でないのか。 私はジャック・フィシェールではない。 ジャック・フィシェールは存在すらしていない」(57頁) 否定形の名乗り方をする、変わった人間の<私>です。 <私>の本名を知る人間は、師匠のアンジェラしかこの世にいないそうです。 では<私>の仕事は、と言えば「私はただのジャック。銀行強盗だ」(58頁) 「主な登場人物」では、<私>は「ゴーストマン プロの犯罪者」です。 巻末の編集部による「解説」では「フリーランスの犯罪者、<私>」(378頁)。 へんてこな犯罪者ですね。 「ゴーストマン」とは何でしょう? この本のタイトルも『ゴーストマン 消滅遊戯』です。 さらに、アンジェラも「つまるところ、彼女はゴーストマンなのだ」(66頁) ええっ、女性に「ゴーストマン」なんて…、文学的にポリティカル・コレクト? 著者ホッブズは言ってます。 ハードボイルド・ノワールにおいて、 女性キャラクターの「性別や外見は二次的なものです」(381頁) <私>と彼女アンジェラはどちらも、消滅ゲーム(遊戯)をしている ゴーストマンなのです、著者にとっては。 著者は「消滅」という言葉にこだわりがあるようです。 「わたしは金持ちになったら立ち去りたいのよ」というアンジェラに<私>は言います。 「あんたはおれから逃げたいだけじゃないのか? だから今度も終わったらまた消えるんだろ?」 「ちがうわ。ただ消えたり(ディサピア)はしない」 新しい煙草を長く深く一服すると、完璧な唇の間から煙を吐いて言うのです。 「わたしは消滅(ヴァニッシュ)したいのよ」(149頁) 著者ロジャー・ホッブズは、昨年(2016年)、28歳で死去しました。 著者自身が「ディサピア」ではなく、「ヴァニッシュ」してしまったようです。 残念です。 ゴーストマンのシリーズで、もう少し長く読者を楽しませていただきたかったです。 合掌 | ||||
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密輸船を襲撃してとあるものを強奪したアンジェラ。しかし、その船にいわくつきのものも載っていたことから、冷酷な殺し屋が彼女を追う。 アンジェラは、数年前に一緒に仕事をしていた主人公に助けを求め、主人公はマカオに飛ぶが・・・という話。 クールな文体と、犯罪系のスラングがふんだんに登場し雰囲気たっぷりの犯罪小説。 スリリングな展開が連続するが、今回はちょっとだけ単調だった気がします。 2014年に1作目が翻訳され、2作目が出るまで大分待ちましたが、きっちり続編を刊行してくれた文藝春秋さんに感謝です。 28歳で亡くなってしまった作者の遺作。2作目で他界してしまって非常に残念です。 | ||||
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