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ゴーストマン 消滅遊戯



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ゴーストマン 消滅遊戯

ゴーストマン 消滅遊戯の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
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No.1:
(8pt)

ゴーストマン師弟(かつ姉弟)の壮絶な脱出劇

「時限紙幣」で鮮烈なデビューを飾った「ゴーストマン」シリーズの第2作でありながら、作者の急死によってシリーズ最終作となってしまったノワールの傑作である。
前作から一年後、潜伏していたゴーストマンのもとに、犯罪世界での師匠であり、家族以上に身近な存在であるアンジェラから「力を貸してくれ」というメールが届いた。アンジェラはマカオ近くの海上で密輸業者からサファイアを横取りする計画を立案し、信頼する仲間が実行したのだが、奪った宝石を待っていたアンジェラの元に届けられたのは、仲間の生首と「盗んだ物を返せ」という脅迫状だった。実は、その密輸船には狙ったサファイア以外にも積荷があり、とんでもない相手を怒らせたのだった。恩義のあるアンジェラの窮地を救うために、ゴーストマンは単身、マカオへと乗り込んだ・・・。
今回もまた、見事な犯罪計画が実行されるのだが、物語のポイントは凄腕の殺し屋とマカオのマフィアに狙われたアンジェラとゴーストマンの窮地からの脱出に置かれている。その分だけ、ハードボイルドなアクション小説よりノワールなアクションサスペンスになっている。特に、殺しの場面や対決の場面の描写はかなり残酷でホラー的で、前作のようなスタイリッシュなテイストは薄くなっているが、素晴らしいクライム・ノベルであることは間違いない。
作者がオーバードーズで28歳で急死したため、本作が遺作となってしまったのが誠に残念。まだまだシリーズ作品を読みたかった。
クライム・ノベルファン、ハードボイルドファンには、絶対のオススメ作である。

iisan
927253Y1

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