夏草の記憶



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
夏草の記憶 (文春文庫)
(違う表紙に投票したい場合もこちらから)

オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 1件

7.40pt (10max) / 5件

Amazon平均点

4.22pt ( 5max) / 18件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B総合:404位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

10.00pt

80.00pt

20.00pt

20.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1999年09月
分類

長編小説

閲覧回数3,230回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数5

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

夏草の記憶 (文春文庫)

1999年09月01日 夏草の記憶 (文春文庫)

名医として町の尊敬を集めるベンだが、今まで暗い記憶を胸に秘めてきた。それは30年前に起こったある痛ましい事件に関することだ。犠牲者となった美しい少女ケリーをもっとも身近に見てきたベンが、ほろ苦い初恋の回想と共にたどりついた事件の真相は、誰もが予想しえないものだった!ミステリの枠を超えて迫る犯罪小説の傑作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

夏草の記憶の総合評価:8.37/10点レビュー 19件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

クックファンの方には是非とも!

お薦めしたい小説です。
記憶シリーズの中で一番のお気に入りは「夜の記憶」
クックの小説を初めて読んだのがこの本ということもあるのですが
それから記憶シリーズを立て続けに読みました。

記憶には間違いないのですが
記憶というよりも、切ない青春ものを読んでいるような感じでした。
クックは少年を描写するのがホント上手いです。
中盤までは根気がいりますが、そのあとは一気に引き込まれます。
クックのファンが増えるといいなあ~。

ももか
3UKDKR1P
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.18:
(3pt)

完全にネタパレ注意です

それにしたって、この親子を三十数年の間、誰もサポートしてこなかったの?
南部の小さな町ってそんな冷酷な地域なのかなあ?

と書いて終りにするつもりでしたが、書くとなれば、言いたいことが出てきます。
それで、以下の追加。

ついでに書いてしまうと、ハートブレイク・ヒルでいったい何があったのか、保安官がてんで分からないとのたまわっているけど、岩に血があって、頭部のキズの形状を鑑識すれば、事件の経緯はカンタンに分かるはず。そこで、重症を負ってから、被害者自身の力で這い上がったくらいのことも現場を検証すれば分かるでしょう。

タイヤ跡を調べて、ケリー周辺の人物の所有車と照合すればヒルの麓に自動車で乗り付けて、ケリーと会談したとおぼしきその人物が「犯人」だとすぐに割り出せるはず。それくらい出来なければ司法組織ではない。一般市民がまったく独力で事件に当たらなければならないならまた別だけどそういうストーリーではありませんね。

この小説は結局「叙述トリック」。
現在と過去を行ったり来たりして、読者を翻弄すること自体はもちろん大いに結構なのですが、叙述の向こう側にある現実に整合性がないとストーリーは破綻しますね。
ボワロー&ナルスジャックの推理小説論みたいに、小説全体が一つの悪夢であるならいいけど、保安官がまったくの間抜けでないと話が成立しないのでは困ります。

例によって、ぐいぐいと引き込まれてしまうストーリー・テリングは強力なのだけど、
真相を知らされてみると、基本のプロットに無理があるように思います。
夏草の記憶 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:夏草の記憶 (文春文庫)より
4167218585
No.17:
(5pt)

静謐なのに止まらない

ジェフリー・ディーヴァーのようなジェットコースター・ミステリも大好きだけど、トマス・H・クックは、全く違う作風ながら、読むのが止められない。全く日常的な、静謐な展開なのに、この先どうなるのか気になり、読むのを止められない。こういう読書体験は記憶になく、作者の力量のすごさを感じる。地味で、すごい。
夏草の記憶 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:夏草の記憶 (文春文庫)より
4167218585
No.16:
(5pt)

二度読むとさらに味わいが深まる心理サスペンスの傑作

30年の時間を行き来させながら周到に張り巡らせた人間模様の伏線を、ラストで一気に深い余韻へと回収する構成と文章力に感動しました。あえて遅々として前に進ませないで、徐々に細かな表情や仕草の中にサスペンスを積み上げていく展開は、終わってみれば、やられた感が半端ないです。時間がたってもう一度読んだら、そこここにちりばめられた含み針にニヤニヤワクワクして、1回目以上に楽しめそうです。
夏草の記憶 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:夏草の記憶 (文春文庫)より
4167218585
No.15:
(4pt)

「愛と憎しみは紙一重」のお話

少年時代に嫉妬心から漏らした一言が、自分と初恋の相手だけでなく、たくさんの周囲の人々の運命をいかに変えたかというお話。

冒頭にあるように、確かに暗いお話で、最後まで救いはありません。心理描写に定評のある作家のようですが、主人公の独白がダラダラしていてイライラすることもしばしば。でも先が気になって最後まで割と一気に読んでしまいましたし、ラストに驚きの結末も用意されていたので星4つにしました。

このお話の根底にあるのは黒人への人種差別で、これがなければあんな悲劇は起きなかったはず。奴隷制が廃止された後、100年経っても酷い差別が残っていたんだなあと考えさせられました。
夏草の記憶 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:夏草の記憶 (文春文庫)より
4167218585
No.14:
(5pt)

人間の心理の闇に焦点を当てた傑作

20年ほど前に、寝る時間も惜しんで読んだ本。当時は翻訳の方にぐいぐい引き込まれ先を知りたい思いで読み切り、原文も呼んだ。訳文のうまさを感じた。最近読み返してみて、当時とは違う思いがこみ上げた。以前はただ推理小説として結末の意外さに圧倒され面白かったという読後感を持ったが、今回は内容に惹かれた。人間は完璧でないのだから、誰でも色々な面を持っており、負の面が出て思いもしない方向にことが流れ、その人ならず色々な人の運命を変えてしまうことがある。ただ、それはそのとき運命を変えたように見えるだけで、結局は同じ結末にたどりつくのかもしれないのだ。ベンのしたことは褒められたことでは決してないが、彼の気持ちはよくわかる。誰でもベンになりえるのではないだろうか。たとえベンがケリーの幸せだけを願って身を引いても結果は同じだったかもしれない。暴力夫に暴力を振るわれて死んだかもしれない。先のことは誰にも分らないし、結婚してみなければ相手のことは分からない。人間の心理の闇は深い。
夏草の記憶 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:夏草の記憶 (文春文庫)より
4167218585



その他、Amazon書評・レビューが 18件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク