夏草の記憶
- 記憶シリーズ (4)
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お薦めしたい小説です。 | ||||
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それにしたって、この親子を三十数年の間、誰もサポートしてこなかったの? 南部の小さな町ってそんな冷酷な地域なのかなあ? と書いて終りにするつもりでしたが、書くとなれば、言いたいことが出てきます。 それで、以下の追加。 ついでに書いてしまうと、ハートブレイク・ヒルでいったい何があったのか、保安官がてんで分からないとのたまわっているけど、岩に血があって、頭部のキズの形状を鑑識すれば、事件の経緯はカンタンに分かるはず。そこで、重症を負ってから、被害者自身の力で這い上がったくらいのことも現場を検証すれば分かるでしょう。 タイヤ跡を調べて、ケリー周辺の人物の所有車と照合すればヒルの麓に自動車で乗り付けて、ケリーと会談したとおぼしきその人物が「犯人」だとすぐに割り出せるはず。それくらい出来なければ司法組織ではない。一般市民がまったく独力で事件に当たらなければならないならまた別だけどそういうストーリーではありませんね。 この小説は結局「叙述トリック」。 現在と過去を行ったり来たりして、読者を翻弄すること自体はもちろん大いに結構なのですが、叙述の向こう側にある現実に整合性がないとストーリーは破綻しますね。 ボワロー&ナルスジャックの推理小説論みたいに、小説全体が一つの悪夢であるならいいけど、保安官がまったくの間抜けでないと話が成立しないのでは困ります。 例によって、ぐいぐいと引き込まれてしまうストーリー・テリングは強力なのだけど、 真相を知らされてみると、基本のプロットに無理があるように思います。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーのようなジェットコースター・ミステリも大好きだけど、トマス・H・クックは、全く違う作風ながら、読むのが止められない。全く日常的な、静謐な展開なのに、この先どうなるのか気になり、読むのを止められない。こういう読書体験は記憶になく、作者の力量のすごさを感じる。地味で、すごい。 | ||||
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30年の時間を行き来させながら周到に張り巡らせた人間模様の伏線を、ラストで一気に深い余韻へと回収する構成と文章力に感動しました。あえて遅々として前に進ませないで、徐々に細かな表情や仕草の中にサスペンスを積み上げていく展開は、終わってみれば、やられた感が半端ないです。時間がたってもう一度読んだら、そこここにちりばめられた含み針にニヤニヤワクワクして、1回目以上に楽しめそうです。 | ||||
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少年時代に嫉妬心から漏らした一言が、自分と初恋の相手だけでなく、たくさんの周囲の人々の運命をいかに変えたかというお話。 冒頭にあるように、確かに暗いお話で、最後まで救いはありません。心理描写に定評のある作家のようですが、主人公の独白がダラダラしていてイライラすることもしばしば。でも先が気になって最後まで割と一気に読んでしまいましたし、ラストに驚きの結末も用意されていたので星4つにしました。 このお話の根底にあるのは黒人への人種差別で、これがなければあんな悲劇は起きなかったはず。奴隷制が廃止された後、100年経っても酷い差別が残っていたんだなあと考えさせられました。 | ||||
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20年ほど前に、寝る時間も惜しんで読んだ本。当時は翻訳の方にぐいぐい引き込まれ先を知りたい思いで読み切り、原文も呼んだ。訳文のうまさを感じた。最近読み返してみて、当時とは違う思いがこみ上げた。以前はただ推理小説として結末の意外さに圧倒され面白かったという読後感を持ったが、今回は内容に惹かれた。人間は完璧でないのだから、誰でも色々な面を持っており、負の面が出て思いもしない方向にことが流れ、その人ならず色々な人の運命を変えてしまうことがある。ただ、それはそのとき運命を変えたように見えるだけで、結局は同じ結末にたどりつくのかもしれないのだ。ベンのしたことは褒められたことでは決してないが、彼の気持ちはよくわかる。誰でもベンになりえるのではないだろうか。たとえベンがケリーの幸せだけを願って身を引いても結果は同じだったかもしれない。暴力夫に暴力を振るわれて死んだかもしれない。先のことは誰にも分らないし、結婚してみなければ相手のことは分からない。人間の心理の闇は深い。 | ||||
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