沼地の記憶
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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クックとくれば「緋色の記憶」なんだろうけれど、この「沼地の記憶」も似たようなスタイルの物語だった。年老いた元教師が過去を回想するという手法で物語が始まる。何かで読んだけれどクックという人は展開の激しいスピーディな物語のミステリは自分では好きでないので、このような時間をゆっくり辿っていくようなものを書いているといっていた。これもフラッシュバックのように過去の出来事を回想し徐々に全体像を見せていくというスタイルである。ときおり現在の生活の | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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従来概念のミステリーと思って読むと 手痛い目を喰らう作品となっております。 お気を付けください。 この作品は、主人公が高校で出会った 一人の少年を気にかけたことから 起きてしまった悲劇とも取れる作品です。 ただし、主人公も自分の過去のせいか どこかまっとうな生き方はできない人間です。 だけれども教師である、という誇りだけは 持っています。 ですが、こともあろうがその誇りがかえって アダになってしまうのです。 彼が関わった人間は 父親が犯罪を犯してしまった少年でした。 課題で彼はその忌々しき父親に関しての 調べ物をするのです。 それは様々な人を巻き込み、 やがて主人公の身にも不幸が降りかかるのです。 確かに、真実を追い求める、というのは 自分を見直すためによいことかもしれません。 しかしながら時として、様々なものを破滅する 可能性さえ秘めているのです。 この作品、どこまでも暗く、救われません。 真実を暴く、それが必ずしも よい方向には向かわないということを 示している作品でしょう。 いい作品ですが、超暗いです。 | ||||
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おもしろかった! この作家さん有名なの知らなくて。。 違うシリーズも読もうと思います! | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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クックの魅力は現在と過去を巧く使い分けるところに あると思います。 ストーリーの構成が非常に素晴らしく、ミステリー として、ちゃんと機能している。 最初から最後まで読者を飽きさせない腕はまだまだ 健在ですね。 一気読み間違いなし。 | ||||
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もう何年前になるでしょうか、「緋色の記憶」を読んだ時にはメガトン級の衝撃を受けました。 ああいう完成度の高い作品ばかり読んで暮らせたら、それはもうなんとすばらしい人生でしょう。 美しいミステリの芸術品。 おそらくクックには誰もがあのレベルの作品を要求しています。 ですから、やっと出た新作「沼地の記憶」も、どうしても比較せずにはいられません。 まずは無理無理つけたようなこの日本語タイトルに減点1! なにがなんでも「記憶シリーズ」に結びつけようという意図がとほほです。 ・・・でも、これはクックのせいではないですね(苦笑)。 冗談はさておき、読後一夜明けた私の感想は、「夏草の記憶」にすごく似たエンディングだわぁ〜、ということです。 「記憶シリーズ」の中でいちばん残酷なオチは、まちがいなく「夏草の記憶」のそれだと思います。 そして、「緋色の記憶」が純然たる悲劇であったのに対し、「沼地の記憶」は悲喜劇です。 主要登場人物は、途中から、教養があるのかないのかわからなくなります。 読んでいて「バッカじゃないの、この人たち・・・?」とつぶやいてしまったことも。 クライマックスの、シェイクスピア劇を思わせるような父と息子の手に汗握る一場面の緊迫度には鳥肌が立ちましたが、その後が・・・・ えぇ〜、そうくるのぉぉぉぉ? なんでぇぇぇ〜??? (悶) なんだか、「着地で尻モチ」な感じが惜しくてたまりません。 村松さんの訳でなんとかならなかったかなぁ? 無理か? ともあれ、クックは私にとって神様にちかい作家です。 次はぜひ、「緋色の記憶」のような、いやいやもっとすごい、至高の傑作をお待ちしております。 | ||||
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