禁忌



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初公開日(参考)2015年01月
分類

長編小説

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禁忌

2015年01月10日 禁忌

ドイツ名家の御曹司ゼバスティアンは、文字のひとつひとつに色を感じる共感覚の持ち主だった。ベルリンにアトリエを構え写真家として大成功をおさめるが、ある日、若い女性を誘拐したとして緊急逮捕されてしまう。捜査官に強要され殺害を自供し、殺人容疑で起訴されたゼバスティアンを弁護するため、敏腕弁護士ビーグラーが法廷に立つ。はたして、彼は有罪か無罪か――。刑事事件専門の弁護士として活躍する著者が暴きだした、芸術と人間の本質、そして法律の陥穽。2012年本屋大賞翻訳小説部門第一位『犯罪』の著者が「罪とは何か」を問いかけた新たなる傑作。著者による日本版オリジナルエッセイ「日本の読者のみなさんへ」を収録。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.50pt

禁忌の総合評価:7.64/10点レビュー 25件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

何がタブーなんだろ??

短編シリーズを読んで、この作家の長編を読みたいと思い手に取りましたが・・・
最初に結論ありきで書くと、こういう展開になるのかな???

ミステリーは、被害者と加害者がいて、そして警察や裁判が絡みながら・・・という認識から外れ
この本で言うなら、この作家はミステリーに向いているとは思えない。

長編ものもあと数冊あるようですが、この作家はもう私的にはいいかな・・・。

ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

評価が二分されるのも納得

今や日本でも人気作家となったシーラッハの「コリーニ事件」に続く長編第二作。2013年に発表されたとき、ドイツでは評価が二分されたという。
没落した名家の御曹司ゼバスティアンは写真芸術家として成功し、活躍していたが、若い女性を誘拐したとして逮捕され、起訴された。弁護を頼まれた辣腕弁護士ビーグラーは、ゼバスティアンの自供は取調官の脅迫によるものだとして自供の有効性を争うことにした。果たして、ゼバスティアンは有罪か、無罪か。
ゼバスティアンの複雑な生い立ち、不可解な犯行の様態に、冷静沈着な弁護士ビーグラーも苦心惨憺。それでも、じわじわと事件の真相に迫り、最後は無罪を勝ち取るのだが、最後の最後までゼバスティアンの動機には不明な部分が残されていた。
ミステリーとしては致命的な欠陥があると感じるのだが、「真実とは何か」を問う物語としては非常に味わい深く面白かった。確かに、評価が難しい作品である。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.23:
(4pt)

新しいヒーロー出現の予感

後半に登場する、本格的に性格の悪い弁護士が圧巻の存在感。特に、本筋とは逸れるものの、湖畔?かどこかの静かなリゾートでの朝食の時間に、人好きのする老夫婦の他愛のない話しかけを粉々に粉砕するところは、ドイツじゃみんなこうか!と、ふだん日本のホームドラマ的な進行に居心地の悪さを感じていた私には痛快としか言いようがありませんでした。加えて、長年寄り添い続けているこの男の妻には同情の念を禁じ得ず、今後のこの弁護士の活躍には期待しかありません。なかなか本筋に囚われてここのところを読み取れない読者も多いようで、本当に残念です。
禁忌Amazon書評・レビュー:禁忌より
4488010407
No.22:
(5pt)

極限まで刈り込まれ、研ぎ澄まされた文体

まるで長篇詩のような不思議な魅力のある小説。
「共感覚」という紹介文に魅かれて読んだが、期待していたSFチックな内容をいい意味で裏切ってくれました。全編に俳味と詩情の漂う人物激でした。北欧の作家独特のシニシズムもあります。
これは読む人を選ぶと思う。
作家でいえば姫野カオルコのH(アッシュ)が好きな人ならこれも好きでしょう。
逆に、探偵小説やミステリー大好きで物語のスリリングさを求める人には向かないかも。
禁忌Amazon書評・レビュー:禁忌より
4488010407
No.21:
(4pt)

法廷小説でもミステリーでもない問題小説

著者は刑事弁護専門の弁護士だが、本書は法廷小説でも犯罪ミステリーでもない。もちろん、その手法は駆使されているが、著者の関心は社会や周囲の人になじめない人々の心理や行動であろうか。

本書の前半は犯罪とも裁判とも関係なく、鋭敏かつ特異な色彩感覚を持った少年が写真家として独立していく物語を描いている。この写真家は家族や恋人との関係をうまく築けず、恋人からはあなたのことが理解できないと言われる。カミュ『異邦人』の主人公ムルソーを連想させる人物造形である。
一方、著者の分身と思われる刑事弁護士は30年に及ぶキャリアの心労で倒れ、医師の勧めで山岳地帯に転地療養している(トーマス・マンの『魔の山』が意識されている)。しかし、この弁護士はすばらしい自然環境での療養に全くなじめず、登山客に誘われてもにべもなく断ってしまう。そして、妻が止めるのも聞かずに事件の依頼を機にベルリンの事務所にさっさと戻ってしまう。まさに偏屈そのものである。
社会的に成功しているように見える写真家も弁護士も、実は内心では社会との適合に葛藤を抱え、生きづらさを抱いている。それが写真家の引き起こした不可解な刑事事件、弁護士の心労による転地療養として、合わせ鏡のように描かれているのである。
最後に写真家は弁護士に対して「罪とはなんですか?」と尋ね、弁護士は直接は答えないが「罪なものは人間さ」とつぶやく。
刑事弁護人としてはシニカルに達観しすぎのように感じるが、これが著者が刑事弁護人から小説家へと転身したゆえんなのであろう(短編集『刑罰』のレビューを参照されたい)。

ただ、小説としては事件の動機や人間関係などが説明不足で理解困難な部分が多く、不満の残るところである。
禁忌Amazon書評・レビュー:禁忌より
4488010407
No.20:
(1pt)

『コリーニ事件』とは比べようもないナンセンスな駄作。

本作でもシーラッハは、簡潔な文章で思わせぶりにストーリーテリングする才能は確かなものである。
 が、評者が今まで読んだ他の作品と比べるとシーラッハが弁護士として不条理な事件など多く手掛けて「罪と罰」にたいして法の限界を感じて書いた小説と想像してしまったのです。
 主人公のゼバスティアンが何故犯罪者と見せかけるようなパーフォーマンス(芸術作品として)司法の場で披瀝するのか?
 また、このような司法にたいして型破りのことが許されるのでしょうか?
 税金の無駄使いだと非難されることはないのだろうか?
 などなど、真面目に考えだしたらこの小説は「ナンセンス」そのものと言えるのです。
 奇をてらったこのような作品を、さも深く理解したような「フリ」は評者にはできません。
 追記として書いておきますが、日本の読者に阿るような俳諧の知識を披瀝するのもどうかと思ってしまったのです。
禁忌Amazon書評・レビュー:禁忌より
4488010407
No.19:
(3pt)

意味がわかりません。

意味が分からないというのは、ゼバスティアンが経緯を素直に話せば大事にならずにすんだのにということです。事件として扱われることも含め全て芸術の表現ということ?最後の方でセバスティアンが「罪とはなんですか?」と弁護士に聞くが、世間の常識は非常識ということ?う~ん分からん…。ただ、こんな事件が実際に起きたら、「お前の芸術なんか知るか!人騒がせなヤツだ!ふざけるな!」となるだろうなと思った。この迷惑行為は罪にならないのか?この弁護士を主人公にした作品を読んでみたいと思った。
禁忌Amazon書評・レビュー:禁忌より
4488010407



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