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禁忌



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【この小説が収録されている参考書籍】
禁忌
禁忌 (創元推理文庫)

禁忌の評価: 5.50/10点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

評価が二分されるのも納得

今や日本でも人気作家となったシーラッハの「コリーニ事件」に続く長編第二作。2013年に発表されたとき、ドイツでは評価が二分されたという。
没落した名家の御曹司ゼバスティアンは写真芸術家として成功し、活躍していたが、若い女性を誘拐したとして逮捕され、起訴された。弁護を頼まれた辣腕弁護士ビーグラーは、ゼバスティアンの自供は取調官の脅迫によるものだとして自供の有効性を争うことにした。果たして、ゼバスティアンは有罪か、無罪か。
ゼバスティアンの複雑な生い立ち、不可解な犯行の様態に、冷静沈着な弁護士ビーグラーも苦心惨憺。それでも、じわじわと事件の真相に迫り、最後は無罪を勝ち取るのだが、最後の最後までゼバスティアンの動機には不明な部分が残されていた。
ミステリーとしては致命的な欠陥があると感じるのだが、「真実とは何か」を問う物語としては非常に味わい深く面白かった。確かに、評価が難しい作品である。

iisan
927253Y1

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