】【

刑事マルティン・ベック 煙に消えた男(蒸発した男)



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 1件

6.75pt (10max) / 4件

Amazon平均点

4.13pt ( 5max) / 15件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
3pt
サイト内ランク []B総合:1740位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

46.50pt

23.00pt

10.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1977年04月
分類

長編小説

閲覧回数3,252回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数6

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

刑事マルティン・ベック 煙に消えた男 (角川文庫)

2016年03月25日 刑事マルティン・ベック 煙に消えた男 (角川文庫)

夏休みに入った刑事マルティン・ベックにかかってきた一本の電話。「これはきみにしかできない仕事だ」。上司の命で外務大臣側近に接触したベックは、ブダペストで消息を絶った男の捜索依頼を受ける。かつて防諜活動機関の調査対象となったスウェーデン人ジャーナリスト。手がかりのない中、「鉄のカーテンの向こう側」を訪れたベックの前に、現地警察を名乗る男が現れる―。警察小説の金字塔シリーズ・第二作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

刑事マルティン・ベック 煙に消えた男(蒸発した男)の総合評価:8.19/10点レビュー 16件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

冷戦も鉄のカーテンも現実だった時代に

警察小説の古典的名作「マルティン・ベック」シリーズの第二作、日本の新訳版では3番目の作品。鉄のカーテンの向こう側、ブダペストで失踪したスウェーデン人ジャーナリストの行方を探る、シリーズでも異色の警察ミステリーである。
本国で防諜機関の調査対象になったことがあるジャーナリストがハンガリーで行方不明となり、外交関係への影響を危惧する政府はベックに極秘調査を依頼する。夏休暇を中止させられたベックは鬱々とした気分のままブダペストに赴き、調査を開始するのだが、言葉に不自由な上に鉄のカーテンの向こう側の状況がさっぱり分からず、調査は一向に進まなかった。さらに、ハンガリー警察に監視されるだけでなく、誰かに尾行されている気配が濃厚で、ベックは八方塞がりに陥ったのだった…。
ジャーナリストが行方不明になった理由が最後に明かされて警察ミステリーとして完結するのだが、全体を読んだ印象は冷戦時のスパイ小説風味の推理小説と言うべきか。何よりも東欧の古都ブダペストの建物、風景、暮らしなどの描写が印象深い。その分、ミステリーとしての味わいはシリーズの他作品ほど高くない。
それでも、警察小説というジャンルを確立したシリーズの初期作品であり、全ての警察ミステリーファンに「読む価値あり」とオススメしたい。

iisan
927253Y1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.15:
(4pt)

ベック、ハンガリーで苦労する

せっかくこれから休暇だというのに、事件。
しかも非常に含みの多い条件付きの行方不明事件である。
ベックの妻に嫌味を言われるのみ無理はない。
事件の舞台になるのはハンガリー。小説の書かれた当時のハンガリーは今とは比較にならないくらいの社会主義国。初めから困難が予想される状況である。しかも、ベックは常に誰かに見られているような感覚を持つ。

小説の中では、いつも登場人物が脇役に至るまで生き生きと動いている。特にベックの同僚たちは一際個性的である。
だから、ベックシリーズは古くならない。
刑事マルティン・ベック 煙に消えた男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:刑事マルティン・ベック 煙に消えた男 (角川文庫)より
4041014808
No.14:
(4pt)

ブダペストの街並みの描写!

シリーズ第2作。時は冷戦の真っただ中。主人公ベックはせっかくの家族との夏休みに入った途端に呼び返されてハンガリー・ブダペストに派遣される。姿を消したスウェーデンのジャーナリストを探すことが任務である。なんの手がかりもない、助けもない状態で捜査ははじまるが、という話。ストーリーも意外性があるが、何よりブダペストの街の描写が素晴らしい。私がブダペストに行ったのは2010年代で本作とは半世紀の差があるけれど、それでも「そうそう、そうだったな」と思い出すことが多い。暑さとか、ダニューブ(ドナウ)川に架かる橋とか、遊覧船とか、市内の温泉とか、グラーシュとか。当時はもっと「古都」という感じだったのだろうけれど。
 最後のベックの言葉が余韻を残す。刑事は「因果な商売」だな。
刑事マルティン・ベック 煙に消えた男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:刑事マルティン・ベック 煙に消えた男 (角川文庫)より
4041014808
No.13:
(5pt)

マルティン・ベックシリーズ

面白いので全巻持っています。訳もこの方が好みです。
蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)Amazon書評・レビュー:蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)より
4042520057
No.12:
(4pt)

ふたつの世界 77年角川文庫 高見浩=訳レビュー

スウェーデン警察大河小説2作目、66年作。主な舞台はハンガリーのブダペスト。失踪したジャーナリストの行方を追うベックら。今回もブダペスト、ストックホルム、そしてマルメ、エーレ海峡の画像や地図を引き比べ読了。
そしてやはり刑事というもの、家族や人心との軋轢が織り込まれて滋味深い。1作目のアールベリみたいにベックと心通わすハンガリー警察のある人とのやりとりがいいなあ。

解説が秀逸。同じころに一世を風靡したフレデリック・フォーサイスについてこの作者が語る。本作は1作目、3作目と異なり諜報の空気もあるが、志向が違うとこうも違う。そしてやや推理もののテイストもある。3作目のスピード感あるサスペンス造成とやや異なる感じだ。

しかし、作者の狙いは謎解きにあるのではなく、人間を描くこと、人間を通じた社会の営み、病を描くことにあるのはあきらかだと思う。実直に描写を重ね、北欧や刑事、ひいては人間のありよう、佇まいに帰着する。

1977年角川文庫版 高見浩=訳(英語版からの翻訳)
蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)Amazon書評・レビュー:蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)より
4042520057
No.11:
(5pt)

ありがとう。

大変満足しています。
蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)Amazon書評・レビュー:蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)より
4042520057



その他、Amazon書評・レビューが 15件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク