密室
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派手な銀行強盗事件と地味な密室殺人事件とが並行していくが警察側のコミカルな失敗劇や社会批判、ロマンス等が入り混じりミステリとしては冗漫であった。魅力ある登場人物がいなくて主役のマルティン・ベックにも感情移入できなかった。会話も表面的で洗練されたものや真心のこもったものが感じられず全体的に無味乾燥な雰囲気であった。 密室のトリックも平凡でありこの内容なら短編で十分である。400頁近くあるが内容的には密度が薄いという印象である。 後半で警察側に決定的なミスがありそのために終盤で真犯人が追い込まれるという展開は面白いが警察への風刺という意図もあるのだろうか。結果的に幕切れはやや不自然で読者側としては消化不良の感が残った。 | ||||
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38年前に出版されたものとは思えない綺麗な状態で さすがにカバーは傷んでいましたがそれを外せば新品同様で嬉しくなっております | ||||
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良い作品です。推理小説の中でも傑作の中に入る作品です。是非、いろいろな人に読んでほしい | ||||
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ストックホルム警視庁の刑事たちの活躍を描くマルティン・ベック・シリーズの一冊。銀行強盗殺人事件と孤老の密室怪死事件の二つの謎を追って刑事たちが奔走します。事件の舞台となる時代は1972年です。 巻末に翻訳者・高見浩氏による原作者マイ・シューヴァル会見記が付されています。この中でシューヴァルはお気に入りの作家としてレイモンド・チャンドラーの名を挙げていますが、その理由として「彼の素晴らしさは。どちらかといえばプロットよりも、そのスタイル、文体の美しさ、それに会話の妙にあると思う」と述べています。 本作「密室」に対して私は、彼女のこのチャンドラー感に近いものを覚えました。 主題である密室トリックはベックの推理と捜査によって一定の決着を見ますが、それに対して読者のすべてが大きく頷くかといえば私は疑問に思います。また銀行強盗事件の真相も虚を衝かれるほどのものではなく、全体的に事件の解決は私に驚きとカタルシスをもたらすことはありませんでした。 マルティン・ベック・シリーズで最も優れていると世間が認める「笑う警官 (角川文庫 赤 520-2)」の面白さに比べると、やはり本書は見劣りするかもしれません。 しかし私は本書を全くもって楽しめなかったというわけではありません。本書の以前に銃撃を受けて長い加療期間を経験し、さらには離婚によって家族を失っているベックが、激しい孤独の中で事件解決に奔走する姿や、捜査の途上で出会ったレアという不思議な魅力を持つ女性との関係が描かれる箇所などには大いに魅かれるものを感じたのです。 さらにいえば、高見氏の翻訳にも大変魅了されました。氏が吟味のうえに選んだであろう日本語は、この言葉の豊潤であること---そして私にその運用能力が欠けていること---を強く感じさせるものです。氏は今も現役の翻訳家として活躍中。今後も氏の翻訳であることを理由にいくつか書を手にしてみようと思います。 | ||||
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マルティン・ベックシリーズの第8巻。ベックが休職中に起きた密室事件。警察は自殺と判断したが、どこかおかしい。仕事のカンを取り戻すリハビリをするように、ゆっくりとこの事件の解決に挑むベック。捜査が解決に向かうのと平行するように、ベックも自分の心の密室から抜け出していく...おなじみの殺人課の面々はもちろん、新たにベックと関わってくるレア・ニールセンも登場。最近暗かったベックが久々に明るい表情を見せてくれるこの巻は私のお気に入りです。 | ||||
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