バルコニーの男: 刑事マルティン・ベック
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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マルティン・ベック・シリーズの第3作、新邦訳版では4冊目の作品。夏のストックホルムで起きた連続少女殺害事件に取り組むベックたちの地道で諦めない捜査活動を描いた、警察集団ミステリーである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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シリーズ第3作。舞台は再びストックホルム。現実の幼女連続殺人事件をモデルにしたらしい。 刑事にも嫌なやつがいたり、妻とうまくいかなかったり、誘惑に負けそうになったり面白い。 エンディングが意表をつき、主要な登場人物ではない者の手で偶然によって結ばれる。わざとこういう「ご都合主義」を持ってきたのも、すべてが論理的な因果の鎖で進むミステリーと異なる。綿密で幅広い捜査の積み重ねの上での僥倖という、これも一種のリアリズムか。 | ||||
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このシリーズは全巻持っています。訳もこの方が好みです。海外ミステリーは本当に面白いです。今流行りのMOZもスウェーデン発祥だからついついカバンなどを購入してしまいます。大昔の小説なのに、既に食洗機なども描写にあり、進んでいるなぁと感じますよ。 | ||||
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今も読み継がれる警察小説の金字塔「マルティン・ベック」全10作の3作目(70年)。連続少女変態殺人対おなじみベックら刑事。今回も冒頭を除き、あくまでベックら刑事たち目線で語りは進む。 焦燥に駆られる刑事たちの描写が魅力的だ。地道な捜査が丁寧に描かれ、個々の刑事たちの個性が出始めた。彼ら刑事たちの、被害者たち(今回はおぞましい)への、当時のスウェーデン(とりわけストックホルム)の人の荒廃への憤り・嘆き・無力感・疲れ。そしてそれぞれの家庭生活が軸となる。 であるからより刑事たちの立場に読者は立つことができる。特にコルベリとある女、そして妻とのやりとりが私の心を掴んだ。今回も文庫(71年角川の英語からの翻訳。高見浩)の冒頭にストックホルムの地図が掲載され、読者はベックらとともにこの町を右往左往する。この町の写真をネットで調べながら読むのも一興。知識ではなく感覚として、本シリーズはこの町の顔を読者に伝える。訳者がいうような、高度福祉社会の闇の側面(とはいえ、社会派ということには抵抗がある)。 ミステリと言っていいのかさえ、やや憚られる。最後のもっていきかたにはリアリティがある。犯人心理や謎解きを深堀せず、異常性・意外性に頼らない。しかし、最後まで読むと冒頭部分が恐ろしく、生々しくよみがえる。 まったく古びた感じはなく、むしろ現在のものの方が観念的、作為性を感じて乗れない。マクベインの「87分署」シリーズ、ディック・フランシスの競馬シリーズ、探偵スカダーを始めとするローレンス・ブロック作品と並んで読んでおくべきシリーズ。また、次作で彼らに会いたい。星4つ半。 | ||||
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60年代のスウェーデンで連続少女殺人事件が起こり・・・というお話。 まだ60年代なので、プロファイリングやインターネットや携帯電話がなく、捜査が難航するのが時代を感じさせますが、今読んでも面白いのは、著者の二人の筆力や感性に依ると思います。 この頃から異常性犯罪があったのも意外と言えば意外ですが、やがて大流行するはしりになったのかもとも思いました。 またスウェーデン独特の空気感が小説全体に張り込めてあり、彼の地に行った事のない人間としては、都市や街の風俗に興味が湧きました。 今読んでも十分面白いシリーズ第三作。機会があったら是非。 | ||||
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柳沢由実子さん、困った人です。角川書店ダメ編集です。けれども、それを忘れる面白さ。 | ||||
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