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刑事マルティン・ベック 消えた消防車



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初公開日(参考)1973年01月
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長編小説

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刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)

2018年04月25日 刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)

スウェーデン発、警察小説の金字塔シリーズ・第四作! ラーソン警部の目の前で、監視中のアパートが爆発した。猛火に襲われた人々を救うべく奮闘するも虚しく、建物は焼け落ちた。焼死者の中にはある事件の容疑者が。出動したはずの消防車はなぜこなかったのか?(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

刑事マルティン・ベック 消えた消防車の総合評価:8.70/10点レビュー 27件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

始まりは派手だけど、意外に地味なストーリー

警察小説の金字塔「マルティン・ベック」シリーズの新訳版、第5作。突然、爆発炎上したアパートから発見された死者の隠された謎を解いていく、警察捜査ミステリーである。
ピストル自殺した男のベッド脇に残された紙にはマルティン・ベックの名前が書かれていたのだが、ベックは自殺した男の名前さえ聞いた記憶がなかった。同じ日、ラーソン警部補が監視していたアパートが爆発炎上し、ラーソンは住人を救い出すべく奮闘したのだが数人が焼死体で発見され、その中に監視対象の男・マルムが含まれていた。ベックたちが捜査を進めると、奇妙なことにマルムは自分の部屋で自殺を図ろうとしていた形跡が見つかった。さらに、通報を受けて出動したはずの消防車が現場に到着しなかった事態も発覚し、事件の謎は深まる一方だった…。
出動したのに到着しなかった消防車、さらにルン警部補が息子に買い与えたのだがいつの間にか姿を消したおもちゃの消防車、という二つの謎が物語全体の通奏低音となり、ゆったりと静かに、しかし着実に進んでいく捜査が意外なきっかけから解決に辿り着き、おまけとして派手なクライマックスを迎えることになる。現在の感覚からするとスローすぎる展開だが、そこに味わいが生まれていることは確かである。お馴染みの登場人物たちの日々の悩みや喜びが丁寧に描写されるのも、一つの楽しみである。
せっかく5作目まで来た新訳版シリーズだが、まだ5作も残して、これで打ち切りになると言うのは残念。いつか再開してもらいたいものである。
マルティン・ベック信奉者、警察ミステリー愛好家にオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.26:
(3pt)

なぜ6冊目以降を出さないのか!

シリーズ第5作。タイトルからもっと大規模な組織犯罪を考えていたが、消えたのは違うタイプの消防車だった。本作は(冒頭2つのエピソードを除くと)劇的な事件で始まり、劇的な事件で終わるのだが、その間は例によって淡々と、じりじりと捜査が進む。
 ところで、このシリーズは刊行された10冊全体で1つの物語になるという解説がずっとあったので、新訳も10冊になるだろうと思い込んでいたら刊行はこの5冊で終わりだという。それってあんまりだと思うので☆1つ減点。
刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)より
4041014794
No.25:
(5pt)

マルティン・ベックシリーズ

全て持っています。何度も何度も読んだのでボロボロになり、中古でもなかな手に入らないので、助かりました。この方の訳も好きですので、全部この訳者さんです。
消えた消防車 (角川文庫 赤 520-3)Amazon書評・レビュー:消えた消防車 (角川文庫 赤 520-3)より
4042520030
No.24:
(5pt)

病みつきになってしまう、刑事マルティン、ベックシリーズ

何しろ面白かった、シューヴァル、ヴァールーの刑事マルティン、ベックシリーズは大好きです、事件解決への面白さはさることながら、刑事等の人物像がスート入ってきて、読後感がとても良い。本当にいい作品でした。
刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)より
4041014794
No.23:
(2pt)

ストーリー展開に無理がある

犯人の唐突感、被害者の殺害動機など、ストーリーの展開や犯人の究明、結末含めて流れに無理があるように思いました。
刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)より
4041014794
No.22:
(5pt)

ダイバーシティ&インクルージョンってこういうことかー

つまらないタイトルで恐縮です。
コロナ禍で読書時間が増え、いつか通読したかった刑事マルティン・ベックシリーズ日本語5巻(後の5巻は日本語化されないのですね涙。評価者の皆さんがカドカワに憤っている気持ちに激しく共感)を読みました。どれも素晴らしい読後感。男性の美学的ヒロイズムやヒロインへのルックス依存が無いのが良いですね。アメリカの探偵・刑事ものはハリウッドで誰がキャスティングされるか想定して描写しているようなものが多くて鼻白むので、、、

スウェーデンらしく?フリーセックスな姿勢が事件との因果関係にも出て来ますが、モラル警察の目線が皆無。人として認めてる感じが素晴らしい。また美人=魅力的、ではないところも好きです。金髪青い目だけが美の基準でないところ、色々な感覚や考えを否定せずに受け入れることを前提としているところ、犯罪ものを読んでると思えない日々の生き方を愛しむ目線。

もちろん刑事ものとしての本筋も素晴らしいです。特にこの「消えた消防車」は、なかなか生者をたどれず、点と点が結ばれるまでのひとつづつの旋律が音楽でいうとアコースティックな感じの線の細さなのに、重なり合ってくるとガツンと重低音。

皆完璧でなく、同僚にイライラもするし、家族とうまくいかなくて孤独を感じるし、でも自分なりの精一杯を仕事に向けている。
ちっぽけな犯罪者にも5分の魂があり、下っ端くんも頑張ってる。ユーモアもあって、ずっこけポイントがそんなクライマックスで来るか!という笑える驚きなど、飽きない工夫が随所に。(タイトルもダブルミーニングで可愛いです)

ミレニアルシリーズとは違う、社会を俯瞰的に見るための刑事もの。刑事ヴァランダー好きはもちろん、本好き皆が楽しめるシンプルなのに重層的な作品です。
刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:刑事マルティン・ベック 消えた消防車 (角川文庫)より
4041014794



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