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バルコニーの男: 刑事マルティン・ベック



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バルコニーの男: 刑事マルティン・ベックの評価: 4.07/5点 レビュー 15件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(4pt)

エンディングが想定外。

シリーズ第3作。舞台は再びストックホルム。現実の幼女連続殺人事件をモデルにしたらしい。
 刑事にも嫌なやつがいたり、妻とうまくいかなかったり、誘惑に負けそうになったり面白い。
 エンディングが意表をつき、主要な登場人物ではない者の手で偶然によって結ばれる。わざとこういう「ご都合主義」を持ってきたのも、すべてが論理的な因果の鎖で進むミステリーと異なる。綿密で幅広い捜査の積み重ねの上での僥倖という、これも一種のリアリズムか。
バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)より
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No.14:
(5pt)

マルティンシリーズ

このシリーズは全巻持っています。訳もこの方が好みです。海外ミステリーは本当に面白いです。今流行りのMOZもスウェーデン発祥だからついついカバンなどを購入してしまいます。大昔の小説なのに、既に食洗機なども描写にあり、進んでいるなぁと感じますよ。
バルコニーの男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 (角川文庫)より
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No.13:
(4pt)

刑事の日常、都会の病巣(ベック第3作、角川文庫 高見浩訳本へのレビュー)

今も読み継がれる警察小説の金字塔「マルティン・ベック」全10作の3作目(70年)。連続少女変態殺人対おなじみベックら刑事。今回も冒頭を除き、あくまでベックら刑事たち目線で語りは進む。
焦燥に駆られる刑事たちの描写が魅力的だ。地道な捜査が丁寧に描かれ、個々の刑事たちの個性が出始めた。彼ら刑事たちの、被害者たち(今回はおぞましい)への、当時のスウェーデン(とりわけストックホルム)の人の荒廃への憤り・嘆き・無力感・疲れ。そしてそれぞれの家庭生活が軸となる。

であるからより刑事たちの立場に読者は立つことができる。特にコルベリとある女、そして妻とのやりとりが私の心を掴んだ。今回も文庫(71年角川の英語からの翻訳。高見浩)の冒頭にストックホルムの地図が掲載され、読者はベックらとともにこの町を右往左往する。この町の写真をネットで調べながら読むのも一興。知識ではなく感覚として、本シリーズはこの町の顔を読者に伝える。訳者がいうような、高度福祉社会の闇の側面(とはいえ、社会派ということには抵抗がある)。
ミステリと言っていいのかさえ、やや憚られる。最後のもっていきかたにはリアリティがある。犯人心理や謎解きを深堀せず、異常性・意外性に頼らない。しかし、最後まで読むと冒頭部分が恐ろしく、生々しくよみがえる。
まったく古びた感じはなく、むしろ現在のものの方が観念的、作為性を感じて乗れない。マクベインの「87分署」シリーズ、ディック・フランシスの競馬シリーズ、探偵スカダーを始めとするローレンス・ブロック作品と並んで読んでおくべきシリーズ。また、次作で彼らに会いたい。星4つ半。
バルコニーの男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 (角川文庫)より
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No.12:
(4pt)

今読んでも十分面白いスウェーデン警察小説シリーズ第三作

60年代のスウェーデンで連続少女殺人事件が起こり・・・というお話。

まだ60年代なので、プロファイリングやインターネットや携帯電話がなく、捜査が難航するのが時代を感じさせますが、今読んでも面白いのは、著者の二人の筆力や感性に依ると思います。

この頃から異常性犯罪があったのも意外と言えば意外ですが、やがて大流行するはしりになったのかもとも思いました。

またスウェーデン独特の空気感が小説全体に張り込めてあり、彼の地に行った事のない人間としては、都市や街の風俗に興味が湧きました。

今読んでも十分面白いシリーズ第三作。機会があったら是非。
バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)より
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No.11:
(4pt)

翻訳がどんどん酷くなる

柳沢由実子さん、困った人です。角川書店ダメ編集です。けれども、それを忘れる面白さ。
バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)より
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No.10:
(5pt)

シリーズものを読む楽しさを味わせてくれた。

『ロセアンナ』『笑う警官』『消えた消防車』と読み終えたペール・ヴァールーとマイ・シューヴァル共著のマルティン・ベック・ シリーズ第三作『バルコニーの男』を読むことにした。
 ランダムでこのシリーズを読んできたが、それなりに気が付く面白さも味わうこともできた。
 『笑う警官』のバス乗客9人が銃撃を受ける事件の現場へ最初に行ったのが、ストックホルム警察のスタッフではなく市境の外にあるソルナの自動車警ら隊員のクリスチャンンとクヴァントの二人組であった。
 この二人組警官が二階建てのバスの上へ向かって拳銃を発射するは、バスの中を歩き回り現場を荒らしまわて科研捜査などの妨害をするはで、警察本部に呼び出されてグンヴァルド・ラーソン警部の大目玉を食らったことを、本書『バルコニーの男』の結末を読み進みながら思い出してしまったのである。
 このバス乗客銃撃事件が1967年11月の出来事であり、本書『バルコニーの男』は同じ年の6月なのである。
 連続少女誘拐殺人の犯人を追い詰めても行方知れずでストックホルム警察の捜査陣はお手上げ状態だったのだが、ネタばれになるが、このドジな二人組自動車警ら隊員のクリスチャンンとクヴァントの大手柄(偶然ではあるが)で本書を終えているから評者は笑ながら読んでしまった。
 6月に大手柄をたてたこの二人組が、11月には大目玉を食らうなどのエピソードを書き入れる著者のユモアー精神に感心してしまいました。
 刑事仲間で嫌われているグンヴァルド・ラーソン警部も『消えた消防車』では一躍ヒーローになるエピソードもあり、シリーズものを読む楽しさを味わうことができる。
 警察の事件捜査など実際の現場でも、このストックホルム警察のように右往左往しながら遅々として進まないのだろうとリアル感を味わうことができる。
 このシリーズを、やはり全作読むことになりそうだな、と思いながら本書『バルコニーの男』を、2019年の大晦日の夜中に読了しました。
バルコニーの男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 (角川文庫)より
4042520014
No.9:
(4pt)

シリーズ制覇したい

最後はあっけないが、色々時代背景がわかり面白かった。このシリーズ本とに全部読みたいです……
バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)より
4041014786
No.8:
(4pt)

このシリーズに欠かせない一冊

他のビュアーの方が「高見浩訳に比べて、訳が酷い」とされていますが、私も「ん?」と思ったクチですが、高見訳は英語版の翻訳。柳沢訳はスウェーデン語からの直訳。何だか頭の中でヤードポンド法からメートル法に計算しなくて済むかと思ったら登場人物の身長が随分違いました。ただ作者御夫妻の妻はシリーズ中一番何故か心に残る作品だとの事。やはりコルベリが出てると安心出来ます。私も味のあるスルメ状作品だと思ってます。ただ「拳闘用金属」とかボクシングのルールも知らないのか本当は「メリケンサック」の事だしかワルサーの拳銃は「ワルテル」って編集者も直しとけよ!
バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)より
4041014786
No.7:
(1pt)

角川はこのシリーズを殺す気なのか。

これだけ読んだ人がどう思うのかはわからない。
 わからないが、故・高見浩氏の英訳版からの旧訳で全巻そろえている身からすると、こんなものは窓から投げ捨てて絶対に旧訳の方を読もうと薦めざるを得ない。終盤のフルーディングの詩のくだりだけでも読み比べてみれば、この新訳と旧訳では天地の差があることが誰の目にも明らかではないかと思われる。
バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)より
4041014786
No.6:
(5pt)

ケバケバしくないカバーデザインに好感を持っている。

シリーズのほとんどを所持していたが、新刊よりもアッサリした上質感があって北欧のイメージに似合う。
バルコニーの男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 (角川文庫)より
4042520014
No.5:
(3pt)

あっさり

これが古典と考えると、当時は凄いインパクトがあったと思うのだが、
 現代のミステリーに毒されているとあまりにも物足りなさがあるのは
 仕方のない事なのかな。

 とりあえず、シリーズは読破してみたいと思います。
バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 刑事マルティン・ベック (角川文庫)より
4041014786
No.4:
(5pt)

外国文庫で一番好き

読み応えがある。40年以上前の作品とは思えない。
現代の日本にも通じるところがある。
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4041014786
No.3:
(5pt)

古い本だったけど内容は古くなかった

ヴァランダーシリーズを読んで、マルティン・ペックのシリーズを読んでみようと2冊読んで、両者があまりに似てるから、ヘニング・マンケル のオリジナリティーを疑いかけてたとき、これを読んでなるほどと思った。
前の2冊は新訳でヴァランダーシリーズと同じ翻訳者だった。
黄ばんだカバーさえない文庫本の中には、全然違うマルティン・ペックがいた。
翻訳者の力量がどうこうという意味ではなく、翻訳者によって違うという事。
英訳からの日本語訳らしいけど、古い刑事物という感じがなかなかいい。
古い映画を新鮮に観てるようで面白かった。
高見浩訳でシリーズ全作読んでみようかと思わせてくれた、最初の一冊。
それにしても、紙灼けがすごくて黄ばんだページをめくるのもなかなか。古本を大事に。
バルコニーの男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 (角川文庫)より
4042520014
No.2:
(4pt)

古典になってしまったんだな。

タイトルは犯人そのもの、のこと。マイ・シューヴァル ペール・ヴァールーご夫妻の時代は今のスウェーデンと違って「変態」は「変態」として扱われていたのがよく解る。つまり窃視症なのだが その窃視症の犯人を見ていたのが暇な老女というのもお約束。
登場人物が練れているのと こういう感じの人なんだろうな?とビジュアルに感じられる不思議。
警官モノを北欧で定着させた名著シリーズである。
バルコニーの男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 (角川文庫)より
4042520014
No.1:
(4pt)

渋いイメージが一新

 トレンチコートを来て、タバコをくわえ、ストックホルムの町をコツコツと歩くイメージで、第三の男のようなイメージでいたが、マルティンベック刑事は破天荒であった。ストックホルムの町を車で走りまくり、ぐんぐん攻める。エラリークイーンやアガサクリスティ的なイメージで読み始めたら、結構激しい刑事でした。でも駆け抜ける感じはいいです。
バルコニーの男 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:バルコニーの男 (角川文庫)より
4042520014

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