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プードル・スプリングス物語
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プードル・スプリングス物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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安かったのにすごく綺麗な本で驚きました!ありがとうございました♪ | ||||
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チャンドラーの書き出しの設定のみの遺作? をパーカーが何とか完成させたもの。その設定と言うのが「長いお別れ」で知り合った大富豪の娘リンダ・ローリングと結婚したマーロウが、金持ち生活を拒否して自らの探偵事務所を開くと言う難しい内容で、正直さほど期待せずに読んだが、思った以上にチャンドラー=マーロウの世界観を作り上げるのに成功しており、十分楽しむことが出来た。そもそも癖のある執拗な描写と言うチャンドラーの特長をまねるのが難しそうだが、設定の難しさと合わせて見事にクリアしており、感心した。この難しい設定だけに、ミステリとして光る内容までは望めないようだが、総合的に見て大健闘と言って良いと思う。 | ||||
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第4章まではチャンドラーが書いたということなので買って読んでみた。「長いお別れ」のリンダと結婚するというのは、その後の作品の中でリンダとの思い出についての書き方からみて、素直に納得できるし、億万長者の娘を妻にもつ私立探偵というのも、なにやら面白い設定でどういうマーロウになるのかわくわくさせるものがある。だから遺作にならずにチャンドラーが全部書いておいてくれたら、すごく面白い本になっただろうと思う。しかし、R・パーカーという人が完成させた第5章以下の物語はお粗末極まりない。事件へのマーロウのかかわり方が全くマーロウらしくない。安っぽい感傷的な理由でマーロウが動き回るなど考えられない。リンダとの関係も陳腐な進行の仕方だし、終わり方も高校生の恋愛小説のようで読むに耐えない。文章もチャンドラーのような意表をつく比喩や表現は出てこないし、描写もチャンドラーのように冗長になる直前で切り上げる独特の感覚がないから、ダラダラしたものになっている。結論として第4章まで読んで、チャンドラーはこういう設定で書きたかったのだ、あるいは、リンダとの関係をこういう風にしたかったのだ、ということがわかればチャンドラーを愛する読者としては、それでいいのではないかと思う。第5章以下は読まなくても良い。 | ||||
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良い製品です。他の場所は二重価格のために販売している。 特別なデザイン、完璧な品質、素敵な外観。 私はそのような良い製品を否定することはできませんでした。 私は前に他の店からいくつか買ってきましたが、いつも私には失望した点がいくつかありました。 今回は非常に満足しています。 完全にそのようなことを必要とする誰にもお勧めします。 彼らは大きな仕事をします。速い配達 お店は大丈夫です。数回を購入するには、サービスや古い顧客は非常に思慮深い、後で頻繁に来る!店がそのようなサービス態度を保つことができれば、それはすぐに王冠であることを信じる! | ||||
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チャンドラーの急死により長い間未完のままとなっていたのをロバートBパーカー氏が完成させた本書。 チャンドラーが書いた4章はいままでのマーロウの雰囲気と違いシットコムのような感じで明るくコメディチックで、かなり驚かされたと同時になんか変なワクワク感を感じさせられた。マーロウが皮肉れた親父ギャグをとばす中年男になった姿もまた少し可笑しかった。しかしパーカー氏が筆をとったとこれから雰囲気は一変する。いままでプードルスプリングスという街の名前はパームスプリングスからとり、そこを舞台としていただろうと私は勝手に思っていて、独自の別荘地的雰囲気を楽しみにしていたのだがいつのまにか舞台はカルフォルニア北部の街になり、なぜかマーロウ自身もパームスプリングスではなくオフィスをハリウッドに構えることになってしまう。またいままでの春ぽい季節感は冬へと変わってしまう。 物語の内容とは直接関係ないじゃないかと思う人もいるかもしれないがチャンドラー小説の魅力の一つはカルフォルニアの街の雰囲気を感じることであり、ああ、ここはきっとそこだね、と地図を見ながら物語を読んでいくのが一種の醍醐味と感じている私のようなマニアックな人間には耐えられないのである。 さて物語に話をうつすと、苦労して書いたのが分かるくらいいままでのマーロウの雰囲気がよく書けている。しかしそれはあくまでいままでのマーロウであり、おそらくチャンドラーがこの物語で書こうとしていたマーロウの世界ではないのは明白だ。もちろん本人じゃないんだから、という意見もあるだろうが、やはり最初の雰囲気のまま書き続けてくれたらなと、どうしても読んでいて思ってしまうのである。気楽なバカンス的なおバカ小説でよかったのである。 | ||||
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最初に知っておいた方がいいのは、チャンドラーの遺稿部分は全41章のうち最初の4章だけと言うことだ。 大半をパーカーが執筆した事になる。 共作と言うよりもチャンドラーにインスパイアされてパーカーが創作した物語と言った方が正しい。 内容的には大きなツッコミどころは無いものの、さりとて名作かと言われれば全くそんな事はなく、いわゆる凡作である。 主人公はフィリップ・マーロウと名乗っているものの、やはり違和感は拭い切れない。孤高の騎士と言うよりは卑屈な元騎士。。 パーカーの覚悟は認めるが、やはり遺稿は遺稿として手を付けない方が良かったのでは無いかという気がする。 | ||||
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Philip & Linda Marlowe夫妻が新婚旅行からPoodle Springs(カリフォルニア州フロリダにあると思われる架空のリゾート地)に到着。使用人付きの豪邸に住もうとも探偵業をやめるつもりのないMarloweは、事務所を探している途中にManny Lipshultzと名乗る男から声をかけられその後、誤解した彼の部下に襲撃を受ける。ここまでの4章(23P)がRaymond Chandlerの遺稿。 Philip MarloweとLinda Loringが結婚!? という同人誌まがいの師匠の無茶振りを受け、Lipshultzからの依頼と(お互い愛し合っていたとしても)うまくいきそうにないPhilip & Lindaの関係を重ね合わせながら物語を展開するにとどまらず、徹底的な家宅捜索、ギムレットにふさわしい場所と時間、留置と釈放etc.といった既視感たっぷりのシーンを織り交ぜた残りの37章(267P)をRobert B. Parkerが執筆している。 かつて「ハメットとチャンドラーの私立探偵」という論文を書いたベストセラー作家だけあって物語は違和感なくシームレスに紡がれ、着地も見事に決まっている。時折Spenserの影がちらつくがむしろ、この作品にSpenser Novelsの登場人物をキャスティングするとさらにおもしろくなる。Philip Marlowe役のSpenserは即決、Linda役のBrenda Loringもそのファミリー・ネームが示唆するとおり。 使用人Tinoには少し成長したPaul Giacominを起用し、露出狂の気がある女優Sondra LeeはPaulママ(以上"Early Autumn")。Marloweにインタビューしようとして無視されたPoodle Springs Gazetteの若い記者をKevin Bartlettとすると、VIPを逃がした不動産屋さんがKevinパパでVal(バーでLola達が争っているのを目撃した酔っ払い)がKevinママ(以上"God Save the Child")とThe Bartletts総出演。 本作の依頼人であるManny Lipshultzは、悪人ながらもなんとなく憎めないところが共通するKing Powers("Promised Land")。恐喝を試みたLola FaithfulはLinda Rabb("Mortal Stakes")の演技力に期待したい。Mousy Fairchild(新居のお披露目パーティの客)は上流階級のJulie Wells、酔いつぶれて車に運ばれる女性役のRachel Wallace(以上"Looking for Rachel Wallace")はカメオ出演ということで。 Les & Muriel ValentineはMr. & Mrs. Hayden、Angelは今度こそ幸せになって欲しいCathy Connelly(以上"The Godwulf Manuscript")。Murielの父Clayton Blackstoneは大富豪つながりでHugh Dixon("The Judas Goat")。そのボディガードEddie Garciaは、いろいろと異なる部分があるとはいえ、デジタルな感触が共通するHawkで決まり。最後に警察関係。Bernie OhlsはMartin Quirk、Marloweをブラックジャックで殴ったWilton CrumpはCarl Tower("The Godwulf Manuscript")、St. WhitestoneはFrank Belson。 ここまで永遠の恋人、SuzeことSusan Silvermanがキャスティングされていないが…ご心配なく。彼女は地元警察の金髪の美人婦警Normanとして、短いシーンではあるがSpenser演じるMarloweとの息の合った会話を楽しませてくれる。 | ||||
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Raymond Chandler (未完の遺作「1-4章」)と Spenser シリーズの Robert B. Parker (追補「5-41章」)の合作。師匠のムチャ振りを、シームレスに読み進められるよう うまくまとめてある。妙に明るくコミカルに始まりながらもやはり、徐々に雲行きが怪しく なり最後には激しい雨が降る展開。 Linda & Philip に幸あれ。 ボディガードの Eddie Garcia が渋すぎる。 | ||||
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Philip & Linda Marlowe夫妻が新婚旅行からPoodle Springs(カリフォルニア州フロリダにあると思われる架空のリゾート地)に到着。使用人付きの豪邸に住もうとも探偵業をやめるつもりのないMarloweは、事務所を探している途中にManny Lipshultzと名乗る男から声をかけられその後、誤解した彼の部下に襲撃を受ける。ここまでの4章(23P)がRaymond Chandlerの遺稿。 Philip MarloweとLinda Loringが結婚!? という同人誌まがいの師匠の無茶振りを受け、Lipshultzからの依頼と(お互い愛し合っていたとしても)うまくいきそうにないPhilip & Lindaの関係を重ね合わせながら物語を展開するにとどまらず、徹底的な家宅捜索、ギムレットにふさわしい場所と時間、留置と釈放etc.といった既視感たっぷりのシーンを織り交ぜた残りの37章(267P)をRobert B. Parkerが執筆。 かつて「ハメットとチャンドラーの私立探偵」という論文を書いたベストセラー作家だけあって物語は違和感なくシームレスに紡がれ、着地も見事に決まっている。時折Spenserの影がちらつくがむしろ、この作品にSpenser Novelsの登場人物をキャスティングするとさらにおもしろくなる。Philip Marlowe役のSpenserは即決、Linda役のBrenda Loringもそのファミリー・ネームが示唆するとおり。 使用人Tinoには少し成長したPaul Giacominを起用し、露出狂の気がある女優Sondra LeeはPaulママ(以上"Early Autumn")。Marloweにインタビューしようとして無視されたPoodle Springs Gazetteの若い記者をKevin Bartlettとすると、VIPを逃がした不動産屋さんがKevinパパでVal(バーでLola達が争っているのを目撃した酔っ払い)がKevinママ(以上"God Save the Child")になり家族総出演。 本作の依頼人であるManny Lipshultzは、悪人ながらもなんとなく憎めないところが共通するKing Powers("Promised Land")。恐喝を試みたLola FaithfulはLinda Rabb("Mortal Stakes")の演技力に期待したい。Mousy Fairchild(新居のお披露目パーティの客)は上流階級のJulie Wells、酔いつぶれて車に運ばれる女性役のRachel Wallace(以上"Looking for Rachel Wallace")はカメオ出演ということで。 Les & Muriel ValentineはMr. & Mrs. Hayden、Angelは今度こそ幸せになって欲しいCathy Connelly(以上"The Godwulf Manuscript")。Murielの父Clayton Blackstoneは大富豪つながりでHugh Dixon("Judas Goat")。そのボディガードEddie Garciaは、いろいろと異なる部分があるとはいえ、デジタルな感触が共通するHawkで決まり。 最後に警察関係。Bernie OhlsはMartin Quirk、Marloweをブラックジャックで殴ったWilton CrumpはCarl Tower("The Godwulf Manuscript")、St. WhitestoneはFrank Belson。ここまで永遠の恋人、SuzeことSusan Silvermanがキャスティングされていないが…ご心配なく。彼女は地元警察の金髪の美人婦警Normanとして、短いシーンではあるがSpenserとの息の合った会話を楽しませてくれる。 | ||||
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しばらくこの種の本を読んでなくて、たまたま古本屋で単行本を手に取った。 チャンドラーとパーカーの合作と聞くだけで興味が湧くが、なかなか上手い。 相変わらずの頑固なマーロウだし、皆さんの書評に書かれている通りのリンダで それでもお互いに惹かれあっているという、なんともいいシチュエーション。 書き込まれた事件や背景の人間の性(さが)などは、やはり60年代頃までの イメージで,すこし時代がかっているが、その香りがフィリップ・マーロウを 上手に際立たせて、合作を感じさせずに旨く書けていると思う。 | ||||
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この作品は、レモンド・チャンドラーの遺作を、パーカーが加筆し完成させたもの。フィリップ・マーローは、リンダ・ローリング(ロング・グッバイに登場)と結婚して、プードル・スプリングの邸宅に到着するところから始まる。とにかく、ハリウッド映画を見るような、読んで楽しい作品である。 | ||||
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レイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」の続編で,チャンドラーの遺稿をロバート・パーカーが完成させた合作.マーロウとリンダ・ローリングが新婚旅行から帰ってきた始まりに驚き,やはり生きる世界が違いすぎることでうまくいかず,でも愛し合ってはいるという展開.チャンドラーの作品に関して博士号を取っただけあって,パーカーによる物語の完成手腕は見事.パームスプリングスを念頭においた金持ちの街(プードルスプリングス)に住んで仕事をし,高級車に乗り,家には召使いまでいるマーロウらしくないマーロウの可笑しさも楽しめます. | ||||
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レイモンド・チャンドラーの絶筆を、彼の死後20年以上経ってからロバート・B・パーカーが完成させた異色の長編です。リンダ・ローリングと結婚したフィリップ・マーロウがプードル・スプリングスという金持ちの住む街で探偵事務所を開業、そこで起こる事件を描いたものです。金持ちのローリングとの結婚はやはりうまく行かず、自分の生き方を変えようとしないマーロウと、金持ち階級の人間にふさわしい振る舞いをして欲しいと願うローリングとの間には喧嘩が絶えません。愛し合っているのにカネの為にうまくいかない、この二人の関係がなかなか切なくて魅力的です。チャンドラーが書いた部分とパーカーが書いた部分は全く見分けがつかないくらい見事に融合しています。但し、全体の色彩としてはこれまでのマーロウ・シリーズとはやや異なるものを感じました。これは訳者が異なる為なのか、はたまた舞台がロサンゼルスでない為のどちらかだと思われます。本作における陽光の影に隠された暗部という舞台設定からは、むしろロス・マクドナルドの作品に近い印象を受けました。 | ||||
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