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さむけ



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さむけの評価: 7.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

したり顔で語らないハードボイルドヒーロー

リュウ・アーチャー・シリーズの第12作で、ミステリーベスト100などの企画では必ず上位にランクされる、ロス・マクドナルドの代表作。1963年の作品ながら、今でも十分に読み応えがある傑作である。
裁判所でアーチャーに話しかけてきた青年・アレックスは新婚旅行の初日に失踪してしまった新妻ドリーを探して欲しいと言う。アレックスを気の毒に思ったアーチャーは調査を開始し、ドリーを見つけたのだが、ドリーは夫の元に戻るのを拒否した。しかもドリーがアレックスに語っていた身の上話はほとんど嘘だったことが明らかになる。さらに、アーチャーが次に目にしたのは、殺人現場に遭遇して半狂乱になったドリーの姿だった。そして、殺されていたのは、その日アーチャーがドリーが通う大学で会った女性教授だった。謎の多いドリーとその周辺の人物たちを探って行くと、どうやら事件は過去の殺人事件とつながっているようだった・・・。
現在の事件と過去の事件を行き来しながら真相が明らかになるというのは、ありがちな構成だが、謎解きがしっかりしているのでミステリーとしてもレベルが高い作品である。が、それ以上に、ハードボイルドとしての完成度がきわめて高い。なんと言っても、主人公アーチャーが自分の私生活をほとんど見せず、語らず、徹底して透明なのが素晴らしい。さらに、人間の愚かさや哀しさを見てもしたり顔で説教しないところがいい。まさに、チャンドラーとは異なる、ハードボイルドの一頂点を極めた作品と言える。
すべてのハードボイルドファンにオススメする。

iisan
927253Y1
No.2:
(7pt)

もう少し!

浅い、と思った。
ブラッドショーの苦悩、トム・マギーの苦渋、ドロシー・マギーの狂気、そのどれもが響かなかった。
最後の4ページで一気呵成に暴かれる真相に唖然とさせられたせいで、まだ頭の中が整理されていないのかもしれない。だが結末で憶えた戦慄は『象牙色の嘲笑』の方が上。
今回はドロシー・マギーの失踪に始まった人物相関が完全に遊離してしまったのが残念。マクドナルドは、ロイ・ブラッドショーをテリー・レノックスにしたかったのかもしれない。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(8pt)

密度の濃いミステリーでした

登場人物が多く複雑なので、ゆっくりと読みました。

わたろう
0BCEGGR4

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