縞模様の霊柩車

登録されているタグ

※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。

【この小説が載っている参考書籍】

オススメ平均点

10.00pt (10max) / 1件

8.50pt (10max) / 2件

Amazon平均点

4.83pt (5max) / 6件

みんなの オススメpt 自由に投票してください!!

1pt

サイト内ランク[]
ミステリ成分[] この作品はミステリ? 自由に投票してください!!

↑現実的

84.00pt

0.00pt

←非ミステリ

81.00pt

ミステリ→

0.00pt

↓幻想的

初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
4,323回
お気に入りにされた回数
3
読書済み登録回数
3
このページのURL

あらすじ

1976年05月01日 縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2)

※あらすじは登録されていません

評判

縞模様の霊柩車の評価:

10.00/10点 レビュー 1件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点10.00pt

縞模様の霊柩車の総合評価:

9.71/10点 レビュー 7件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(10pt)

余韻が深く、そして哀しい。

愛に飢えた人々が家族という一番小さな、そして身近な社会集団を形成した時、こんなにも哀しい事件が起こるのか。
愛されるという事を欲望という形で求めるが故、視える物も視えなくなり、無我夢中に貪欲なまでに模索し、踠く。一番手に入れたかった父親の愛を形として求めたがため、実感できなかった娘。その事実を何もかも無くしてしまった最後に告げられる残酷な結末。
終わり間際に真相通告人として太陽のような娘を選んだ作者の意図は何だったのだろうか?

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6
(5pt)

ラスト・シーンが印象に残る私立探偵小説の傑作

ハメット、チャンドラーの系譜を継ぐ正統派ハードボイルドの巨匠の、長編通算16作目、アーチャー・シリーズとしては10作目になる。ただしシリーズ8作目あたりからは、肉体的、あるいは社会派的な意味の「ハード」さは薄れて、より内省的になってきていることは、この手のミステリ・ファンならば当然ご存知のこと。
 ラスト・シーンでアーチャーが犯人と一緒に歩きだす時に犯人に対して思うことは、次作『さむけ』の最後の1文と同じだ。しかし本作では日没の赤い光の中にシルエットが浮かび上がる女乞食との対比により、より哀しみを痛切に感じさせてくれる。情景が絵として目に浮かぶこのシーンが素晴らしい。
 ところで、早川ポケミスの表紙にはたいてい抽象的イラストが使われているが、本作のは、「雲のようにもやもやしたマッス」「そのなかにいくらか明るい部分があり」という作中の絵を思わせるものになっている。
縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2) Amazon書評・レビュー: 縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2)より
415070502X
No.5
(5pt)

ラスト・シーンが印象に残る私立探偵小説の傑作

ハメット、チャンドラーの系譜を継ぐ正統派ハードボイルドの巨匠の、長編通算16作目、アーチャー・シリーズとしては10作目になる。ただしシリーズ8作目あたりからは、肉体的、あるいは社会派的な意味の「ハード」さは薄れて、より内省的になってきていることは、この手のミステリ・ファンならば当然ご存知のこと。
 ラスト・シーンでアーチャーが犯人と一緒に歩きだす時に犯人に対して思うことは、次作『さむけ』の最後の1文と同じだ。しかし本作では日没の赤い光の中にシルエットが浮かび上がる女乞食との対比により、より哀しみを痛切に感じさせてくれる。情景が絵として目に浮かぶこのシーンが素晴らしい。
 ところで、早川ポケミスの表紙にはたいてい抽象的イラストが使われているが、本作のは、「雲のようにもやもやしたマッス」「そのなかにいくらか明るい部分があり」という作中の絵を思わせるものになっている。
縞模様の霊柩車 (1964年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: 縞模様の霊柩車 (1964年) (世界ミステリシリーズ)より
B000JAH8E2
No.4
(5pt)

Ross Macdonald 円熟期の傑作

ロス・マクドナルド円熟期の傑作といわれるのが「さむけ」「ウィチャリー家の女」、そして本書「縞模様の霊柩車」である。
 私立探偵リュウ・アーチャーは、退役軍人であるブラックウェル大佐から娘の交際相手の素性を調べて欲しいと依頼されるところから物語がはじまる。
 いつもながらのロス・マク十八番の設定ではあるが、真犯人が判明する後半のどんでん返しの連続はハード・ボイルドの枠を超え、ミステリー作品とも警察小説とも言える色が濃いのが特徴である。また、アーチャーは冷静な目で社会を見つめる観察者であることに変りは無いが、本作でのアーチャーはシニカルに社会を、家族の病を観察するだけでなく、己の人間性をも露わにしている点も興味深い。
 結末だけを見ると、前作である「ウィチャリー家の女」に類似しているような気もするが、ミステリーとしてのプロットは本作のほうがより練られており、読み応えもある優れた作品に仕上がっている。個人的には「さむけ」に優るとも劣らない傑作であると思う。
 2016年11月現在、本書は絶版となっているため中古でしか手に入らないのであるが、ロス・マクファンであれば「さむけ」の次に読んでいただきたい作品である。
縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2) Amazon書評・レビュー: 縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2)より
415070502X
No.3
(5pt)

終盤が圧巻

登場人物は心に傷や影を持つ者ばかりであることが主人公の探偵アーチャーとの会話で明らかになっていく。中盤まではそのような会話劇がゆっくりと進む。手がかりを根気よく一つ一つたどっていく中で2つの殺人事件(1つは過去のもの)や失踪事件等が明らかになっていく。終盤からはそれらが一気につながり真相へと急展開していく。特に第26、27章は会話する両者の揺れ動く内面が見えて見事なサスペンスとなっている。
全体的にアメリカ社会の病みが描かれているが、その中で人間として理想とも言える清らかな人物像が何人か現れる。それは希望の光のようでもあり作者のひそかな祈りを表わしているのかもしれない。
「ウィチャリー家の女」や「さむけ」と並ぶ名作と思う。
縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2) Amazon書評・レビュー: 縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2)より
415070502X
No.2
(5pt)

“母性”神話の崩壊を鋭く抉った名作ミステリ

私立探偵リュウ・アーチャーは、退役軍人から娘の交際相手の素性を調べて欲しいと依頼を受ける。娘は伯母から多額の遺産を相続することになっており、彼女の相手の男は売れない画家だった。男は財産狙いで娘に近づいたのではないかと疑われたが、アーチャーが調査に乗り出した直後、男は娘と一緒に失踪してしまう…。

原著は1962年発表の “The Zebra-Striped Hearse” で、アーチャー・シリーズ11作目。代表作『ウィチャリー家の女』(1961)、『さむけ』(1964)のあいだの作品だけあって、社会派要素の濃い重厚なミステリに仕上がっている。結末までの展開はシリーズおなじみのドンデン返しの連続。いつもながら少しやりすぎじゃないないのかとも思うけれど、それは著者の持ち味でもあるので仕方ないところか。

作中では、アメリカの家族のあり方に鋭く切り込まれている。 “母性” 神話の欺瞞性があらわになり、子を慈しむことが母親にとって当然の性質であるという幻想が捏造されたものであることが痛烈に暴かれるのだ。本作に登場する母親たちの姿は、その幻想を共有できなかった女の末路である。
もちろん、それは対岸の火事ではない。核家族化と女性の社会進出が進み、郊外型の生活により “ご近所” というコミュニティが機能しなくなりつつある、現代日本においても当てはまる病だ。それゆえ本書のテーマは依然として古びていない価値を持っているのだろう。
縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2) Amazon書評・レビュー: 縞模様の霊柩車 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-2)より
415070502X

その他、Amazon書評・レビューが 6件あります。
Amazon書評・レビューを見る