(短編集)
わが名はアーチャー
- リュウ・アーチャーシリーズ (19)
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. 南カリフォルニアの私立探偵リュウ・アーチャーが主人公の短編小説7編を収録した一冊です。このうち『ひげのある女(The Beaded Lady)』が読みたくて手に取りました。 太平洋戦争のフィリピン戦線から復員して数年後、リュウ・アーチャーは戦友で画家のヒュウ・ウエスタンがLAで個展を開くと知って、訪ねていきます。しかしアトリエにその姿はなく、ヒュウが描いた裸婦像がイーゼルに載っているだけです。その女性像には長い髭がどういうわけか描き込まれています。そしてリュウの婚約者の父ターナー提督が所有するシャルダンの絵が盗まれていたことが明るみになり、その直後、リュウは撲殺体で発見されるのです。 終戦から間がない時代に起こった絵画盗難と殺人の背後には、家族の秘密が隠されていたという、ロス・マクドナルドお得意の構図が見えてきます。 しかし、このハヤカワ・ミステリは昭和54(1979)年に出版されたとは思えないほど、古風な訳文です。「studio」を「ステュジオ」と表記していますが、これを仮に「スタジオ」と現代で一般的なカタカナ表記したところで違和感は拭えません。というのも、これはそもそも画家の「アトリエ」のことだからです。また「Mary」を「メェリイ」としていますが、1970年代の日本でこの表記を普段遣いしていたのかと首を傾げたくなります。 中田耕治氏の訳文は、ロス・マクドナルド『 ミッドナイト・ブルー 』(創元推理文庫)の表題作をつい最近読んだ際、なかなか手だれの翻訳家だと感嘆したものですが、今回の短編『ひげのある女』は感心しませんでした。 . | ||||
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私立探偵リュウ・アーチャーものの短編集。収録作は7編。邦題すべてに「女」がつくことからもわかるように、嘘つき女、執念深い女、過去のある女など、一癖ある女性が関わる事件が並んでいる。「事件の影に女あり」に似た言葉、英語でもあるのかな?ま、中には整合性のためにムリヤリ「女」の字を使ったようなものもありますが・・・。ロス・マクドナルドの長編のような、ドロドロした家族関係・旧家一族をじっくりじっくり書いていき、ジワジワと胸に迫ってくるような迫力はありませんが、そのぶんスッキリとまとまっています。ハードボイルド小説ながらも最後にひとひねりあって(ミエミエのが多いけど)、全てフェアとは言えませんが謎解き小説としても楽しめます。 | ||||
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