ブラック・マネー



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初公開日(参考)1968年01月
分類

長編小説

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ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)

1979年05月01日 ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

ブラック・マネーの総合評価:8.20/10点レビュー 5件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

遠い記憶にある物語。

相変わらずの複雑な人間関係が眼の前で繰り広げられるため、元々の発端を見失いがちだったが、途中で簡単な人物相関図を描いたため、字面を追うだけの読書にはならずにすみ、作品世界に没入は出来た。が、しかし、カタルシスは得られなかった。
この小説の最大のポイントはジニー・ファブロンなる一見無垢な美人を巡って周辺の男女―その父母までもが!―が運命に翻弄され、やがて無垢だと思われていたジニーが実は…という所にあるのにタイトルが腑に落ちない。「脱税した金」という意味を持つタイトルは相応しくないのだ。
この話にそっくりな御伽噺を私は知っている。しかし、それが何だったのか思い出せない。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(4pt)

読み応えのある作品、しかし、拙劣な翻訳

登場人物の性格がよく描かれていて、また、会話が軽妙なので、飽きずに読み進めることができます。プロットは地味ですが、リュー・アーチャーもののベスト3に入ると思います、ただし、この翻訳がなければ。”こんな話をすることにマクミンは漠然とした。””ピーターが切歯扼腕しはじめたのを感じとって、” という調子で、えっと思って読む流れが中断される箇所や、文章と不調和な副詞に度々出会います。原作は優れているのですから、出版社さんは新訳を出してほしいです。
ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)Amazon書評・レビュー:ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)より
4150705089
No.3:
(5pt)

静かに始まり、静かに終わる。

私がはじめて読んだ、ロス・マクドナルドの作品です。
(シリーズものなのは知っていましたが、あえてこの本から読みました)

私好みの、静かな作品でした。
静かに物事が進んでいき、
結局は依頼に添えないことになっていくものの
そこから事件が巻き起こっていくのです。

将来を約束した存在の女性を
謎の男と結婚しないようにして欲しい、
そんな依頼を受けたアーチャー。

しかしながらそんな心配をよそに
その女性は男と結婚をしてしまいます。

そして、女性の母親が殺害されるところから
だんだんと謎の男の正体が露わとなっていきます。

淡々な調査から、
だんだんと浮かび上がってくる関係人物の
隠された過去。

特にこの作品のメインとなる人の
思わぬ事実には驚かされることでしょう。
その描写には眉をひそめるかもしれません。

そして、目の前で一見すれば
普通に見えるであろう人が
豹変していきます。
とんでもない鬼を抱えている人間が…

でも、こんな激しい要素を秘めていても
文章は静かなままです。
ひたすらに、静か。

激しい作品に、飽きたあなたに、
オススメの作品でしょう。
ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)Amazon書評・レビュー:ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)より
4150705089
No.2:
(4pt)

重厚感溢れる秀作

R.マクドナルド円熟期の代表作の一つで重厚味を感じさせる作品。事件の行方と共に、増々老成して行くアーチャーの動向も気に掛かる。

素性の分からぬ男の元へと失踪したフィアンセを探して欲しいと言う依頼を受けるいつもの発端。その男はラスベガスに悪い仲間を持っているらしい。アーチャーは娘の行方を追うが、娘一家の周辺で7年の間に殺人事件が3回起こっている事を知り、失踪事件の裏にただならぬ気配と不気味さを感じ始める...。アーチャーは自身の老いを意識し始め、幻想の中で依頼人を息子のように錯覚したりする。そこには「動く標的」時のような活動的な姿はなく、諦観に満ちた観察者がいるだけである。ファンとしては、これからのアーチャーの行方も気に掛かる。本作では、エルドラドに絡んでアメリカの中南米政策批判を展開する辺りが目新しいが、やはり最後に暴かれるのは醜悪とも言えるアメリカ成人の幼児性と家庭の悲劇である。これをアーチャーが質問を繰り返す事で、果物の皮を一枚づつ剥がして行くように明らかにしていく所が醍醐味であろう。

晩年には、このパターンがマンネリ化して読む方も苦しくなるのだが、本作では細かい仕掛けが用意されていて構成が複雑になっており、真相解明の過程に読み応えがある。題名の「ブラック」の由来も趣向の一つ。読む者をじっくりと圧倒する円熟期の秀作。
ブラック・マネー (1979年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:ブラック・マネー (1979年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8GXIG
No.1:
(4pt)

重厚感溢れる秀作

R.マクドナルド円熟期の代表作の一つで重厚味を感じさせる作品。事件の行方と共に、増々老成して行くアーチャーの動向も気に掛かる。
素性の分からぬ男の元へと失踪したフィアンセを探して欲しいと言う依頼を受けるいつもの発端。その男はラスベガスに悪い仲間を持っているらしい。アーチャーは娘の行方を追うが、娘一家の周辺で7年の間に殺人事件が3回起こっている事を知り、失踪事件の裏にただならぬ気配と不気味さを感じ始める...。アーチャーは自身の老いを意識し始め、幻想の中で依頼人を息子のように錯覚したりする。そこには「動く標的」時のような活動的な姿はなく、諦観に満ちた観察者がいるだけである。ファンとしては、これからのアーチャーの行方も気に掛かる。本作では、エルドラドに絡んでアメリカの中南米政策批判を展開する辺りが目新しいが、やはり最後に暴かれるのは醜悪とも言えるアメリカ成人の幼児性と家庭の悲劇である。これをアーチャーが質問を繰り返す事で、果物の皮を一枚づつ剥がして行くように明らかにしていく所が醍醐味であろう。
晩年には、このパターンがマンネリ化して読む方も苦しくなるのだが、本作では細かい仕掛けが用意されていて構成が複雑になっており、真相解明の過程に読み応えがある。題名の「ブラック」の由来も趣向の一つ。読む者をじっくりと圧倒する円熟期の秀作。
ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)Amazon書評・レビュー:ブラック・マネー (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-8)より
4150705089



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