(短編集)

虚構推理短編集 岩永琴子の密室



    ※タグの編集はログイン後行えます

    ※以下のグループに登録されています。


    【この小説が収録されている参考書籍】
    オスダメ平均点

    0.00pt (10max) / 0件

    7.50pt (10max) / 2件

    Amazon平均点

    4.00pt ( 5max) / 5件

    楽天平均点

    4.30pt ( 5max) / 11件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []C
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2023年02月
    分類

    短編集

    閲覧回数734回
    お気に入りにされた回数1
    読書済みに登録された回数3

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)

    2023年02月15日 虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)

    一代で飛島家を政財界の華に押し上げた女傑・飛島龍子は常に黒いベールを纏っている。その孫・椿の前に現れはじめた使用人の幽霊が黙示する、老女の驚愕の過去とは──「飛島家の殺人」 あっけなく解決した首吊り自殺偽装殺人事件の裏には、ささや かで儚い恋物語が存在して──「かくてあらかじめ失われ……」 九郎と琴子が開く《密室》の中身は救済か、それとも破滅か。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

    虚構推理短編集 岩永琴子の密室の総合評価:8.00/10点レビュー 5件。Cランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    現在レビューがありません


    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.5:
    (4pt)

    タイプの異なる虚構推理、それぞれの妙味に舌鼓を打った「飛島家の殺人」、面白かったっすね❗

    「みだりに扉を開けるなかれ」「鉄板前の眠り姫」「かくてあらかじめ失われ‥‥‥」「怪談・血まみれパイロン」「飛島家(とびしまけ)の殺人」、以上五篇を収めた短編集。
    なかでは、ページ数の多かった「飛島家の殺人」と「かくてあらかじめ失われ‥‥‥」が面白かったです。

    虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)より
    4065308712
    No.4:
    (5pt)

    ラスト作が絶品。

    短編集だが、「密室」にこだわってるわけでなく、それぞれ趣向を凝らした好短編で、作者の芸達者ぶりに感心。琴子のエッチでお下劣なキャラも生きており、ニヤリとさせられた。

      そんな中、ラスト作が絶品だった。琴子がいつになくお下品なキャラを感じさせず、大昔の事件に恐るべき推理力を発揮して、考え得る真相をいくつも並べて見せる名探偵ぶりに、恐怖すら感じさせる。これも「密室」とは無理があるし、そもそも真相は明かされない。だが、いかにも「虚構推理」らしい、虚構をいくつも瞬時に思い付く琴子の、規格外な推理力に感服した。
    虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)より
    4065308712
    No.3:
    (3pt)

    いくつかはまずまずも、サラッとした短編集

    ※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

    テレビアニメ(第二期) に合わせ,とりあえず出したとは考えたくありませんが,
    短編集でサラッとしたものが多く,読み応えのある長編でなかったのはちょっと残念.

    とはいえ,入り混じり,乱れる,家族を描いた,二つの編については悪くはなく,
    二重,三重にと掛けて畳み掛けてくる,それぞれの終盤の流れには思わず息を呑み,
    主人公はただ淡々と,時に憎らしく語っているだけなのに,自然と緊張が高まります.

    特に,依頼者の話を聞きながら,その場でいくつもの虚構を組み上げていく様子は,
    単純に推理だけでなく,『真意』までを指摘する姿に,ゾクリとしたものを覚えます.

    一方で,相変わらず彼女への扱いがぞんざいな彼と,可憐な容姿や家柄とは裏腹に,
    まるで恥じることなく,下ネタを入れてくる彼女には,今回も苦笑いというところで,
    作中で彼女に一目惚れをする男子高校生が,女性不信に陥っていないといいのですが….
    虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)より
    4065308712
    No.2:
    (5pt)

    短編集こそ虚構推理の魅力

    総じてこのシリーズが持つ現代的なキャッチーさと薄暗い魅力が詰まった作品でした。
    短編集ですが岩永琴子の密室、というサブタイトルに即した話が集められたような満足感のあるものでした。
    特に最後の話はこれを密室と呼ぶか、と思わされました。
    実際はそんな意味は無いのかもしれませんが、この小説風に解釈するならそれが私にとって納得がいく感想です。
    虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)より
    4065308712
    No.1:
    (3pt)

    真実を明らかにしないミステリー

    短編集ということで、大きい話は扱わないものの、その話運びは「巧い」と思います。
    小さい話なのとズルい解決のこのシリーズなので、らしさはあり好きですが、
    めちゃくちゃ面白いかといわれるとみたいな所はあります。

    ちなみに短編集最後の事件は、生きている人の心残りをはらすためだけに推理を提案しているだけで、
    実は全然解決しておらず、罪をなすりつけているだけの可能性もあるという。
    殺人が意図的に行われたことを前提に話していますが、
    「女性の一軒家暮らし」だったから、偶然の強盗にであってとか、村人が暴行からついというパターン
    も十分ありえるという。
    関係者からなぜか犯人が決まる王道のミステリーにたいして、本当はそうでないかもしれないが、
    ある種の決めつけで、「関係者を犯行関与者にする」という相変わらずの邪道ミステリーらしい内容です。
    まあ作中でもありましたが、もやもやした真実より、納得できる虚構のほうが安心するものですが。

    作中最後の事件は、約50年前で、事業拡大できたのが60年前くらいからになりますから、
    これは日本の高度経済成長期で東京オリンピックなどがあった時期。
    東京などの都市部集中が加速しますが、地方もけっこう景気よく、まだまだ人も多かった時期なので
    田舎に館をたて、村に住むというのも十分ありえたと言えます。
    その何十年かでバブル弾けて、経済悪化、高齢者増加で、地方のテーマパーク閉鎖で廃墟とか
    村がつぶれて消えていったわけですから。
    だから「事件がおきた村がもう消えた」というのも虚構そうに思えるリアルという。
    そして事件がおきた後は石油ショックなどおきて経済成長が悪くなり出すわけで、
    ある意味事業を縮小撤退させるというのは先をみすえた判断ともとれるわけです。
    作中ではそういう蘊蓄は描かれませんが、これが琴子の後半の推理の補強にもなる歴史の流れにもなります。
    後半の推理がまさに真実の時は、犯人の判断の正当性を後付けで正当化できる要素にもなりえるんですね。
    おきた結果から、行動をおこした判断を正当化させ、安心を与えやすくなるという。
    虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ)より
    4065308712



    その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク