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キングを探せ
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キングを探せの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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展開も工夫されていてなかなかの面白さだと思います。 めちゃくちゃ名作のミステリ!みたいなことを言うつもりはないですが、ストレスなく楽しく読めました。 | ||||
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交換殺人をテーマとした倒叙ミステリーですが、犯人側と法月親子のそれぞれの目線から語られます。完全犯罪を目論む犯人を、名探偵の推理と捜査で徐々に追い詰めるのがこのミステリーの醍醐味ですが、流石に新本格の名手だけに本作はそれだけでは終わらない。 交換殺人の当事者は4人もおり、誰が誰を殺すのか分からず、そこに何か仕掛けがあると思わせ、むしろ法月親子との攻防よりも興味が引き立てられます。そして、やや読まされ感あるものの、タイトルの意味よろしく、最後は見事な着地を見せます。 | ||||
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やっぱり倒叙ミステリはおもしろい。 四重の交換殺人とその謎を追う法月親子。 思いきり騙されて楽しめたので◯。 やはり、このタイトルは秀逸だ。 | ||||
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法月氏は、ストイックなほど謎解きとしてのミステリにこだわった作品を書かれる方だと思います。 本作も、長編としては短めの長さながら、四重交換殺人を巡る謎解きをこれでもかとひねって描いています。 謎解きを重視するあまり、ストーリー性や心理描写などが軽視されているといえなくもありませんが、クイーンの国名シリーズがお好きな方なら、こちらも気に入ると思います。 他の作家と比較すると(いずれも私が読んだ限り)、島田荘司氏がトリックの奇抜さにこだわり、綾辻行人氏が小説ならではの仕掛けにこだわる作家ならば、法月氏は謎をいかに解くか(解かれるか)にこだわった作家なのでは?と、本作品を読んで思いました。 無難な作品よりも、この作品のように尖ったところのある作品のほうが、印象に残るのではないでしょうか。 | ||||
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四人の男が各々の殺したい相手を交換する、四重交換殺人を計画するのだが…。 ということで、話自体は良くできてます。が、面白いかと言われると、大分物足りないです。 法月警視&綸太郎コンビが冴えてると言うほどの謎はないし、犯行も小粒だし。 推理物って謎のための謎だけだと話が面白くないから、カタルシスが得られるくらいのどでかいトリックがないと、読み応えがなくて面白くないことが多いです。 そういう意味では感情が揺さぶられるシーンがなかったなぁ。多分、シリーズじゃなかったら読んでなかったかと。 | ||||
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週刊文春エンタメで恩田陸がベスト3に押した近年における優れた作品らしい。 でも、この程度いいのか、日本の本格推理小説? この程度なら、東大ナゾトレを参考にして、私にも書ける気がする。 まあ、リーダビリティ優先の、大衆迎合なんでしょう。 | ||||
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推理小説は雰囲気を楽しむものとロジックを楽しむものがあると思うのです(両方なら無論最高ですが)。 本書はだいぶ後者に比重が置かれていると思いました。 力作であることは認めますが、一人ひとりの人物の造形にあまり感情移入できなかったです。 それこそ「学術論文みたいな」小説(一次予選どまりどころか人気だったようですが)。 でも法月探偵ってこんな安楽椅子だったかなあ。一の悲劇の頃はもっと動き回っていたような。 なんかすごい疲れた、というのが正直な感想です。 | ||||
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初めて読んだ法月作品でした。シリーズものだった、というのは知らなかったので、同名著者探偵がいきなり謎を解き始める謎展開に首をひねるばかり…トリックは良かったのに、一から十まで探偵がすべて論理的()に解決してしまうので、完全に主人公と作者の自己満足です。なぜ評価が高いのか分からない… | ||||
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単行本(2011年)→講談社ノベルス(2013年)→文庫。 四重の交換殺人をテーマとした長編ミステリである。まずは犯人視点から語られていくのだが、倒叙ものなのかと思いきや、意外な展開を見せ始め、最後は思ってもみない結末へと突入する。 論理の道筋もしっかりしているし、意外性も十分。 実にレベルの高い一作だ。 | ||||
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中盤までは犯人視点で進むので本作が法月探偵シリーズだということにしばらく気付きませんでした。読む順番に気を付けなければいけないシリーズではないのでそこはまあ無問題。本作は四重交換殺人がテーマです。まったく無関係の人間が殺すことで動機の線で洗うことが困難になり、同時に依頼者のアリバイも確立できるこの方法。さすが法月綸太郎という感じで、トリックは練られていて隙らしい隙がない。文章の読みやすさも抜群です。数学的で少々複雑なところもありますが、丁寧な解説が入るので苦手な方でも大丈夫でしょう。 トリック自体はともかく、「一の悲劇」「頼子のために」などと比べるとストーリー性はやや落ちます。序盤の犯人視点の時はワクワクしながら読んでいましたが、主人公視点に切り替わってからはあからさまにペースダウン。犯人視点が入るので、読み手はある程度犯人の手の内を知っている状態からスタートするのに対し、主人公サイドは試行錯誤しながら推理するわけで、(読み手からしてみれば)すでに明かされている情報を追っていくだけの中盤は正直退屈でした。 終盤に少し盛り上がりますが、中盤の退屈感を挽回するまではいかず。かといって中だるみというほどグダグダの展開でもないので、間を取って☆3.5くらいかな。犯人視点と主人公視点を混ぜず、最初から最後までどちらかの視点で統一していたらかなりドキドキハラハラできるストーリーになっていたのではと思うだけにちょっと惜しい。序盤で背景をじっくり書かれた1人を除き、残り3人の犯人については主人公が口頭で動機を説明するだけなので犯行に至る説得力が足りなく感じました。しかし前述の通りトリックに関しては特に文句はないので、人間の厚みよりロジック重視の方にはおすすめです。 | ||||
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トリックというか、出来事はとても面白かったですし、[へえ〜!]となりました。 犯人サイドに不満はありません。でも、探偵役が違ったらもっと駆け引きやら推理が面白くなったのでは?と思ってしまいます。 別の作家さんの探偵や刑事がこの事件にあたったら、と考えるともっとわくわくします。 私が、フィクションの探偵が好きなだけかもしれませんが。 | ||||
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作者の作品は初めて読みました。 京大推理小説研究会出身作家ならではの、緻密でアイデアに満ちた極上のミステリーに仕上がっていると思います。 トランプカードを小道具にしたストーリー進行にも凝り過ぎたところがなく、最後の最後まで本のタイトルに意味を持たせている仕掛けが見事です。 一つ気になったのは、なぜトランプの図柄(ありふれたバイスクル・ライダーバックのデザイン)を何度も何度も強調していたか?が、最後まで分からなかったことです。 特に意味なし? それとも私の読み方が浅い? | ||||
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当方の無知が故に主人公である倫太郎氏の存在にピンと来ませんでした。 シリーズだと知らないと、得体のしれない警視が捜査情報を突然身内に明かし、 謎の息子が突然謎を解き始めます。 また、なぞ解きも・・・。 そんな馬鹿なというのが正直な感想です。 まずは、シリーズとして順を追って読まれる事を、お勧めします。 | ||||
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おもしろい。 交換殺人というジャンルがあるのをはじめて知りました。 次は「見知らぬ乗客」を読もうと思います。 法月綸太郎さんがおもしろいとは聞いていましたが,なかなかのものですね。 次は「密室教室」「生首に聞いてみろ」を読もうと思います。 | ||||
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オチは感心した。 ただこの作品は、どの部分を楽しんでいいのか良く分からなかった。 この作品は「交換殺人を行う」と冒頭で描かれているが、実際行われた交換殺人で、読者が不思議がるような事が起きていない為、謎に興味がわかない。というか、謎があるという認識が起きない。 交換殺人の詳細を読者も一緒に考えてね! って事だったとしても、作品の大半は、刑事達が読者が知っている事を突き止めていく事に費やしてしまうので、読んでいて「あれ、これどうなってるんだろう?」というような、興味を惹かれる思考にはならない。 もどかしければもどかしいなりに、サスペンス的な楽しさがあればいいのだが、話の殆どは主人公と刑事の「会話」で成り立っており、まぁテンポ良く読めるのはいいが、特にハラハラドキドキするわけでもなく。 「論理」で交換殺人を見破るのを楽しんで欲しかったのかもしれないが、すべて理詰めで見破ったり展開するというわけでもないし、前に述べている読者の思考と探偵役の思考が一致しない。 まぁ、終盤に多少面白くなるのだが、そこまでが本当につまらなかった。 | ||||
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法月警視&綸太郎シリーズの長編ミステリである。 テーマは四重交換殺人。法月は複雑なロジックのプロットが特徴だが、今回もまた飛ばしている。 まずは犯罪計画中の面々の描写から、計画の詳細は語られずにまずは第一の犯行へ。倒叙形式なのだなこれは、と思いながら丹念に書き込まれた犯罪ストーリーを追っていく。 と思っていると、場面転換して法月警視登場(この人もなかなか食えない人だ)。ここからはおおむね法月親子視点で謎の解明のお話が展開されていく。 最初に思っているのよりたくさん人が死んだりとか、ちょっとそれは偶然すぎませんかねと思える話とかもあるものの、全体にかなりジェットコースター的な話の展開。それでも法月作品にありがちな、ロジックを極めて綿密に組み立ててはそれが崩れ、また組み立てては崩して、の振幅の大きさはいつもほどでもないようだ。(個人的には、崩れるロジックが大きすぎると喪失感自体がきつくて、再度のロジック展開に何度もつきあうのが苦しくなってくることもある。) そして土壇場。そうくるかーというどんでん返し。いややられました。伏線さりげなさすぎです。 | ||||
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四重に仕組まれた交換殺人を,カバー絵にあるトランプになぞらえた展開もそうですが, 一枚のミスと偶然から崩れた事態を,『カードの交換』と『切り札』で覆そうとするなど, 犯人と警察とのやり取りはまさにトランプゲームのようで,そのタイトルも秀逸の一言です. ただ,警視である男は探偵役で主人公の息子に捜査情報や証拠品を漏らし過ぎですし, 彼らが仕掛けたある『罠』は,創作物とはいえ,いささか無茶が過ぎるのは否めません. また,事件の性質から理解はしつつも,二人の説明の多さがテンポを削いでいる印象です. このほか,シリーズ作をここから読んだせいか,主人公親子の関係には最後まで馴染めず, その彼が著者と同じ名前,職業というのも,ファンの方には申し訳ないのですが違和感が. | ||||
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トランプカードのシャッフルで行われた、思わず胸が躍るような四重交換殺人!法月綸太郎はどうやって真実に迫っていくのか!?…しかし、冒頭で四重交換殺人計画が結成されているのに、なかなか名探偵がそれを見破らないのでもどかしい…。と思っていたら、ちゃんとロジックを駆使して、四人の犯人に迫っていくので高揚感が!…と思っていたら、犯人側のミスが続く…。しっかりしてくれ。と思っていたら最後にすべてをひっくり返すような『論理のアクロバット』が炸裂!…と思ったけど、どの呼び名の人の本名がどれで、それぞれ誰が誰を殺したかったのかがちょっと複雑で、読み終えて、「で、なんだったんだろう?」と消化不良。もうちょっと犯人側は用意周到に犯行に及んでほしかった。…いや、法月綸太郎の推理力がすごいのか。でも今作は『神のごとき名推理』ではなかったな…カタルシスが無かった…。などと色々思ったけど、一番面白かったのは、四重交換殺人が成り立つためのパターンを計算する数式でした。確かに四重交換殺人をしようとして、トランプのシャッフルを失敗すると、ただの『二重交換殺人×2』になってしまいますね。大納得。 | ||||
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4枚のカードで彼らは繋がった。 それぞれが殺意を持った相手を結託して殺す。 殺す相手と順番はカードで決める。 「夢の島」が引いたカードはスペードのAとハートのA。彼が最初にAの安斎を殺すことになる…… 法月警視と綸太郎のシリーズ物。 互いに結びつきのない4名が交換殺人をもくろむストーリー。 倒叙ミステリのような導入から、法月警視、綸太郎がもどかしく事件に接していく様が描かれます。 中盤で一つの事故から交換殺人が破綻し、一気に犯人は追い詰められていくのですが、ラストで綺麗に物語をひっくり返してしまいます。 んん、まぁ、4人の犯人の内、最後の1人に法月警視らが迫っていく過程で、ミスディレクションを何度も誘うミステリらしい造りですが、正直なところあまりビックリできなかったかなぁ。 | ||||
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法月氏の著者同名探偵シリーズの現時点での最新刊である。 シリーズが進むにつれてページ数が膨らんでいったが、本作はシリーズ中最もページ数が少ないと思われる。 が、内容的には全編に渡って凝ったプロットが冴え渡る最近の法月氏の著作では最高峰の面白さを誇っているというだけではなく、個人的には法月シリーズ最高傑作と評される「頼子のために」と匹敵するレベルの作品ではないかと思う。 今までの法月長編シリーズは悲劇的な叙情的な雰囲気で法月探偵の内面の苦悩がにじみ出る作品であったが、本作はどちらかというと法月短編シリーズのテイストに近く、ゲーム性パズル性の高いプロットにストレートに法月探偵が絡む趣向。まさに本格ミステリーである。 複数間による交換殺人という東野圭吾の「マスカレードホテル」と同趣向の題材を扱っているが、同じ題材でもやはり法月氏がやると東野氏とは違って仕掛けが高度だ。本格ミステリーとしての読後感は雲泥の差である。 倒述的展開から犯人との頭脳戦まで最後の最後まで目が離せない作品だ。 | ||||
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