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キングを探せ
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キングを探せの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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展開も工夫されていてなかなかの面白さだと思います。 めちゃくちゃ名作のミステリ!みたいなことを言うつもりはないですが、ストレスなく楽しく読めました。 | ||||
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交換殺人をテーマとした倒叙ミステリーですが、犯人側と法月親子のそれぞれの目線から語られます。完全犯罪を目論む犯人を、名探偵の推理と捜査で徐々に追い詰めるのがこのミステリーの醍醐味ですが、流石に新本格の名手だけに本作はそれだけでは終わらない。 交換殺人の当事者は4人もおり、誰が誰を殺すのか分からず、そこに何か仕掛けがあると思わせ、むしろ法月親子との攻防よりも興味が引き立てられます。そして、やや読まされ感あるものの、タイトルの意味よろしく、最後は見事な着地を見せます。 | ||||
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やっぱり倒叙ミステリはおもしろい。 四重の交換殺人とその謎を追う法月親子。 思いきり騙されて楽しめたので◯。 やはり、このタイトルは秀逸だ。 | ||||
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法月氏は、ストイックなほど謎解きとしてのミステリにこだわった作品を書かれる方だと思います。 本作も、長編としては短めの長さながら、四重交換殺人を巡る謎解きをこれでもかとひねって描いています。 謎解きを重視するあまり、ストーリー性や心理描写などが軽視されているといえなくもありませんが、クイーンの国名シリーズがお好きな方なら、こちらも気に入ると思います。 他の作家と比較すると(いずれも私が読んだ限り)、島田荘司氏がトリックの奇抜さにこだわり、綾辻行人氏が小説ならではの仕掛けにこだわる作家ならば、法月氏は謎をいかに解くか(解かれるか)にこだわった作家なのでは?と、本作品を読んで思いました。 無難な作品よりも、この作品のように尖ったところのある作品のほうが、印象に残るのではないでしょうか。 | ||||
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単行本(2011年)→講談社ノベルス(2013年)→文庫。 四重の交換殺人をテーマとした長編ミステリである。まずは犯人視点から語られていくのだが、倒叙ものなのかと思いきや、意外な展開を見せ始め、最後は思ってもみない結末へと突入する。 論理の道筋もしっかりしているし、意外性も十分。 実にレベルの高い一作だ。 | ||||
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作者の作品は初めて読みました。 京大推理小説研究会出身作家ならではの、緻密でアイデアに満ちた極上のミステリーに仕上がっていると思います。 トランプカードを小道具にしたストーリー進行にも凝り過ぎたところがなく、最後の最後まで本のタイトルに意味を持たせている仕掛けが見事です。 一つ気になったのは、なぜトランプの図柄(ありふれたバイスクル・ライダーバックのデザイン)を何度も何度も強調していたか?が、最後まで分からなかったことです。 特に意味なし? それとも私の読み方が浅い? | ||||
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おもしろい。 交換殺人というジャンルがあるのをはじめて知りました。 次は「見知らぬ乗客」を読もうと思います。 法月綸太郎さんがおもしろいとは聞いていましたが,なかなかのものですね。 次は「密室教室」「生首に聞いてみろ」を読もうと思います。 | ||||
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法月警視&綸太郎シリーズの長編ミステリである。 テーマは四重交換殺人。法月は複雑なロジックのプロットが特徴だが、今回もまた飛ばしている。 まずは犯罪計画中の面々の描写から、計画の詳細は語られずにまずは第一の犯行へ。倒叙形式なのだなこれは、と思いながら丹念に書き込まれた犯罪ストーリーを追っていく。 と思っていると、場面転換して法月警視登場(この人もなかなか食えない人だ)。ここからはおおむね法月親子視点で謎の解明のお話が展開されていく。 最初に思っているのよりたくさん人が死んだりとか、ちょっとそれは偶然すぎませんかねと思える話とかもあるものの、全体にかなりジェットコースター的な話の展開。それでも法月作品にありがちな、ロジックを極めて綿密に組み立ててはそれが崩れ、また組み立てては崩して、の振幅の大きさはいつもほどでもないようだ。(個人的には、崩れるロジックが大きすぎると喪失感自体がきつくて、再度のロジック展開に何度もつきあうのが苦しくなってくることもある。) そして土壇場。そうくるかーというどんでん返し。いややられました。伏線さりげなさすぎです。 | ||||
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法月氏の著者同名探偵シリーズの現時点での最新刊である。 シリーズが進むにつれてページ数が膨らんでいったが、本作はシリーズ中最もページ数が少ないと思われる。 が、内容的には全編に渡って凝ったプロットが冴え渡る最近の法月氏の著作では最高峰の面白さを誇っているというだけではなく、個人的には法月シリーズ最高傑作と評される「頼子のために」と匹敵するレベルの作品ではないかと思う。 今までの法月長編シリーズは悲劇的な叙情的な雰囲気で法月探偵の内面の苦悩がにじみ出る作品であったが、本作はどちらかというと法月短編シリーズのテイストに近く、ゲーム性パズル性の高いプロットにストレートに法月探偵が絡む趣向。まさに本格ミステリーである。 複数間による交換殺人という東野圭吾の「マスカレードホテル」と同趣向の題材を扱っているが、同じ題材でもやはり法月氏がやると東野氏とは違って仕掛けが高度だ。本格ミステリーとしての読後感は雲泥の差である。 倒述的展開から犯人との頭脳戦まで最後の最後まで目が離せない作品だ。 | ||||
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本格ミステリ-で展開が面白かったのですが、結末がなにか物足り なかった。 | ||||
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たまたま知り合った4人の人物が交換殺人をするという話。 最初の殺人は緊迫感があって、読んでて非常に興奮しました。 が、そのあとの展開は、犯人がボロをだしてしまいそこからずるずると いってしまう感じでちょっと拍子抜けしました。 たしかに主人公の推理が光る内容ではあるのですが、最後にカタルシスがなく、 あっけなく終わってしまったのが残念でした。 あっといわせるトリックかどうかも人によって評価がわかれるかも。 | ||||
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こういう上手く出来た話は読んでいてスッキリ。何かを言うとネタバレになりそうなので言えないのですが、この前の奇面館の殺人 (講談社ノベルス)といい、これといい、やはり新本格の立役者たちはすごいなぁと、改めて。 | ||||
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四重交換殺人を企む犯人グループに、法月父子と警察が挑みます。 基本的には倒叙物ですが、四重殺という長大な犯行計画を設定し、それに齟齬をもたらすことで、本格物としての要請をも満たす作品になっています。そればかりか、コンゲーム小説の面白さも持込んでいます。ある小道具の意味がくるくる変わる面白みはミステリならではですね。犯人が超人的な殺人鬼ではなく、かなり普通の人間として造形されている点が、この作品のそういった特徴を支えています。 「しらみつぶしの時計」も良い作品でしたし、のりりんはやっぱりいいですねえ、これでもう少し書いてくれれば… | ||||
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300ページ足らずという、最近の長編小説では珍しいくらいのコンパクトさですが、500ページ以上の小説に負けない密度の濃さがあり、大満足でした。四重交換殺人、というと笹沢左保の長編『霧の晩餐』を連想しますけれど、勿論本書は全く異なるアプローチでこのテーマに挑んでいます。巻頭、4人の男たちの話し合い場面が、次いで犯罪実行の場面が描かれます。「絶対に何か罠が仕掛けられているはずだ」と用心しながら読み、確かにその通りだったのですが、それを見破ることはできませんでした。 とにかく描かれている全てが謎解きゲームに奉仕していて、無駄が全くないのが素晴らしい。4人の男たちのニックネームの意味合いにも唸りましたし、小説のタイトルまでもが巧妙なミスディレクションとして機能しているのには感嘆しきりでした。小説のタイトルは鮎川哲也の『王を探せ』をもじったものですが、内容はむしろ別の鮎川作品『○○○事件』への挑戦、といった趣があります。 7年前(もうそんなに経っていたのか!)の『生首に聞いてみろ』よりも、描かれる事件そのもののインパクトは弱いかもしれませんが、全体の構成美は『生首〜』よりも上でしょう。いわゆる「美しい本格」の見本のような秀作。次はもう少し早く綸太郎親子の活躍を読ませてくれることを願っています。 | ||||
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法月さんの作品をいくつか読みましたが、その中でも圧倒的に面白いです。 全てがネタバレにつながる恐れがあるため、内容についてはあまり書けません…が、この作品はいわゆる本格とはちょっと異なると思います。 理由は、作品に散らばった伏線は申し分ないが、そこから推理に至る過程が読者からは一部飛んだ発想が必要になること。推理の材料が完全には披露されていないこと(ただし、推理が完全に不可能になるほどに隠されているわけではない)があげられます。なので、サスペンスに寄った本格というところでしょうか。 ただ、作品としては昨今読んだ中では抜けてます!最初から最後まで、一気に読んだ作品は久しぶりでした。手が止まりません(笑) 気になった方は読んでみましょう。損はしないはずですよ。 | ||||
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寡作な作者のファンになってしまうと、どうにも我慢強くなる。 我慢に我慢を重ねて、法月の新作がやっと出た、という純粋な嬉しさと期待感とが入り混じり、 そうした気分だけでも、星は当然5つになってしまうのは、必定。 年を重ねるごとに、当初複雑すぎた構成がシンプルになり、 そのシンプルさの中に複雑な謎を散りばめた逸品。 読後感は、なぜか山本周五郎の佳品を思い起こしたのはなぜだろう。 | ||||
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本屋の新刊コーナーで見かけて買ってみました。著者の名前は知っていましたが 読むのは初めて。どれどれ。 シンプルなパズルを徹底して論理的に読み解こうとする知的攻防にワクワクさせられながら一気に読み通しました。味わいは軽いけれど、こういうのを設定の妙というのではないでしょうか。 幕開けは倒叙形式で犯人側の個人的事情に感情移入させられながらも、物語が進むうち人間の矮小さ、醜悪さが浮き彫りになり、なんとも遣り切れない思いになる。 買って良かったです。 | ||||
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帯に書かれていることは、ネタばれではないと判断し、それを含めて書きます。 最初から4分の1までは、倒叙型のミステリーで、4人の犯人たちの交換殺人計画から、第一の殺人までが描かれます。 それぞれのターゲットを決めたのは4枚のカードです。 着々と計画が進んでいくものの、アクシデントが起きます。 魅力は終盤での犯人グループと法月警視と綸太郎の知恵比べ。 一方の「仕掛け」を、もう一方が見抜き、さらなる「仕掛け」が行われ… 「すごく面白い」とは言えませんが、十分に楽しめました。 | ||||
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