クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。

神の仕掛けか、悪魔の所業か。地獄のバトルが今、始まる。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

主要メディアがジャックされ、声明が流れる。「…賽は投げられた。

西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。

1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。

両親の仇を、俺たちは流星に誓い合った--「兄貴、妹（あいつ）は本気だよ。

13時13分13秒、街から人が消えた。無人の東京に残されたのは境遇も年齢も異なる13人の男女。

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。