覇王の死 二階堂蘭子の帰還
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
覇王の死 二階堂蘭子の帰還の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2001年から10年以上かけて続いたラビリンスシリーズの完結編。 齢50を過ぎたベテラン?作家が書くような中身ではありませんね。 すべて前作の双面獣事件が滅茶苦茶にしてしまった訳ですが、 本作もトンデモ解決で読者をまさしく迷宮へといざないます。 それにしてもここまで評価が安定して低い作品も珍しいですね(笑)。 ※riesuさんのコメント内容に準じて創作 蘭子は一同を見まわして微笑んだ。 「私と黎人は話の途中で度々のどを潤しましたが、この原因は糖尿病なのです。」 「だ、だけど糖尿病は中年が罹る病気じゃないのか、蘭子!?」 私は予想もしていなかった凄惨な事態に思わず大声で叫んだ。 蘭子は巻髪の先を左手で触りながらアールグレイティーを口に含んだ。 「黎人の言っている、乱れた食生活が原因の糖尿病は2型なのよ。私たちが罹っ ているのは、インスリンを産生する膵臓の細胞が破壊されることで発症するタイ プの1型ね。南洋の島々の激戦で日本軍が渇きに苦しんだことに着目して、秘密 研究所が開発した生物兵器である糖尿病ウィルスに侵されたのだわ。」 「信じられん、ラビリンスが双面獣以外にも生物兵器を使いこなしていたとは。 君たちがコーヒーや水をよく口にしていたのは、糖尿病が原因だったとは!」 中村警部は驚愕の表情で呻いた。 「蘭子君、黎人君、一刻も早く病院へ行きたまえ。」 朱鷺沢教授は打ちひしがれた様子でタバコに火をつけた。 ...もう阿呆かと(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いまさらながら双面獣と本作を続けて読みましたが、噂にたがわぬぐだぐだ っぷりでした。 話の中心と思っていた名家の跡取りを決めるお話はなかなか進まず、外国人村の 出来事がだらだらと続きます。それもミステリー要素は少なく、また島田荘司 のように法螺話をそれなりに膨らませて語る筆力もなく、只管退屈の一言に尽き ます。 実に平板でワクワク感のない上巻でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻から続くグダグダした展開に、作者も途中から投げ出したくなったのか、 双面獣を乱入させてぐちゃぐちゃにした挙句、事件の詳細を語ることを止めて 記憶喪失でごまかし、一気に蘭子のトンデモ謎解きへと突入します。 真相は情けないほど面白くありません。ラビリンスも悔しくて草葉の陰で号泣 していることでしょう。 蘭子の出番が短い分、作中における無能な「黎人」の大げさかつ鬱陶しい語りが 少なかったことが唯一の救いでした。表紙で蘭子の後ろにいるコートを手に提 げた貧相な男が黎人でしょうか。義妹に振り回されるだけの屑な感じをみごと に描いていて感心します。 このラビリンスに関わる一連の作品は作者の評価を奈落の底まで貶めた酷いシリ ーズでした。本作も2015年に刊行されたのにすでに絶版、そしてレビューすら 無いことも頷けます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二階堂氏の代表シリーズの二階堂蘭子シリーズの2部目と言えるラビリンス編の完結編である。 評価が物凄く低いが、さすがにそこまで酷いことはないだろうと思って読んだが、まあこの評価も納得のはっきり言って駄作である。 横溝ミステリーを思わせる冒頭の設定は魅力的なのだが、普通にそのまま進めればいいのに、隣の外国人入植村の連続殺人やら徳川埋蔵金やらのエピソードが並行して加わってくるが、単に蛇足にしかなっていない気がする。 メインの村での入れ替わり男性による旧家乗っ取りも途中からラビリンスが唐突に介入してきて、あっという間に終了。 最後の3部目で唐突に蘭子が登場してまるでジャンプの打ち切り漫画のように最初に広げた伏線をものすごいスピードで次から次と回収し、肝心のラビリンスは既に死んでいてお終い・・・・と前半で広げた不可能殺人は一応全て合理的に解決されるが、そこにかつての初期蘭子シリーズのような本格ミステリーならではのわくわくするようなスリルはほとんどなく、単に理由付けを機械的にしているだけで、なんか投げやりな感さえしてしまう。 まあ、読んでいて読むのが苦痛なほど退屈という訳ではなく、一応のリーダビリティーは保っているが、かつての蘭子シリーズの最高傑作である人狼城の恐怖や初期の蘭子長編を読んでいると、期待値が高いだけにこれでは・・・・という何とも残念な印象しか持てない。 何より、昔なら4つくらい詰め込んでいた密室殺人も今回は一つだけで、トリックもしょぼい。 普通の旧家の乗っ取りエピソードだけにして、最初から蘭子も巻き込んでのシンプルな構成で良かったのでは・・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二階堂蘭子シリーズは最近、菊池秀行や夢枕獏のようなSF怪奇小説のようになっています。ナチスや旧日本軍による改造人間や怪獣・クローン人間が出てきて、まるで昔の漫画やSF小説によくあるストーリーです。このままでは、犯人が実は宇宙人・異次元人・未来人等になるかも?また、主人公が子持ちの展開も個人的には好きではありません。そろそろネタがつきたのでしょうか?この作者の水乃サトル・ボクちゃんシリーズまで変になってほしくありません。次回作はもう少しマシな展開になっていることを期待しています。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 13件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|