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覇王の死 二階堂蘭子の帰還
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覇王の死 二階堂蘭子の帰還の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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2001年から10年以上かけて続いたラビリンスシリーズの完結編。 齢50を過ぎたベテラン?作家が書くような中身ではありませんね。 すべて前作の双面獣事件が滅茶苦茶にしてしまった訳ですが、 本作もトンデモ解決で読者をまさしく迷宮へといざないます。 それにしてもここまで評価が安定して低い作品も珍しいですね(笑)。 ※riesuさんのコメント内容に準じて創作 蘭子は一同を見まわして微笑んだ。 「私と黎人は話の途中で度々のどを潤しましたが、この原因は糖尿病なのです。」 「だ、だけど糖尿病は中年が罹る病気じゃないのか、蘭子!?」 私は予想もしていなかった凄惨な事態に思わず大声で叫んだ。 蘭子は巻髪の先を左手で触りながらアールグレイティーを口に含んだ。 「黎人の言っている、乱れた食生活が原因の糖尿病は2型なのよ。私たちが罹っ ているのは、インスリンを産生する膵臓の細胞が破壊されることで発症するタイ プの1型ね。南洋の島々の激戦で日本軍が渇きに苦しんだことに着目して、秘密 研究所が開発した生物兵器である糖尿病ウィルスに侵されたのだわ。」 「信じられん、ラビリンスが双面獣以外にも生物兵器を使いこなしていたとは。 君たちがコーヒーや水をよく口にしていたのは、糖尿病が原因だったとは!」 中村警部は驚愕の表情で呻いた。 「蘭子君、黎人君、一刻も早く病院へ行きたまえ。」 朱鷺沢教授は打ちひしがれた様子でタバコに火をつけた。 ...もう阿呆かと(笑) | ||||
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いまさらながら双面獣と本作を続けて読みましたが、噂にたがわぬぐだぐだ っぷりでした。 話の中心と思っていた名家の跡取りを決めるお話はなかなか進まず、外国人村の 出来事がだらだらと続きます。それもミステリー要素は少なく、また島田荘司 のように法螺話をそれなりに膨らませて語る筆力もなく、只管退屈の一言に尽き ます。 実に平板でワクワク感のない上巻でした。 | ||||
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上巻から続くグダグダした展開に、作者も途中から投げ出したくなったのか、 双面獣を乱入させてぐちゃぐちゃにした挙句、事件の詳細を語ることを止めて 記憶喪失でごまかし、一気に蘭子のトンデモ謎解きへと突入します。 真相は情けないほど面白くありません。ラビリンスも悔しくて草葉の陰で号泣 していることでしょう。 蘭子の出番が短い分、作中における無能な「黎人」の大げさかつ鬱陶しい語りが 少なかったことが唯一の救いでした。表紙で蘭子の後ろにいるコートを手に提 げた貧相な男が黎人でしょうか。義妹に振り回されるだけの屑な感じをみごと に描いていて感心します。 このラビリンスに関わる一連の作品は作者の評価を奈落の底まで貶めた酷いシリ ーズでした。本作も2015年に刊行されたのにすでに絶版、そしてレビューすら 無いことも頷けます。 | ||||
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二階堂氏の代表シリーズの二階堂蘭子シリーズの2部目と言えるラビリンス編の完結編である。 評価が物凄く低いが、さすがにそこまで酷いことはないだろうと思って読んだが、まあこの評価も納得のはっきり言って駄作である。 横溝ミステリーを思わせる冒頭の設定は魅力的なのだが、普通にそのまま進めればいいのに、隣の外国人入植村の連続殺人やら徳川埋蔵金やらのエピソードが並行して加わってくるが、単に蛇足にしかなっていない気がする。 メインの村での入れ替わり男性による旧家乗っ取りも途中からラビリンスが唐突に介入してきて、あっという間に終了。 最後の3部目で唐突に蘭子が登場してまるでジャンプの打ち切り漫画のように最初に広げた伏線をものすごいスピードで次から次と回収し、肝心のラビリンスは既に死んでいてお終い・・・・と前半で広げた不可能殺人は一応全て合理的に解決されるが、そこにかつての初期蘭子シリーズのような本格ミステリーならではのわくわくするようなスリルはほとんどなく、単に理由付けを機械的にしているだけで、なんか投げやりな感さえしてしまう。 まあ、読んでいて読むのが苦痛なほど退屈という訳ではなく、一応のリーダビリティーは保っているが、かつての蘭子シリーズの最高傑作である人狼城の恐怖や初期の蘭子長編を読んでいると、期待値が高いだけにこれでは・・・・という何とも残念な印象しか持てない。 何より、昔なら4つくらい詰め込んでいた密室殺人も今回は一つだけで、トリックもしょぼい。 普通の旧家の乗っ取りエピソードだけにして、最初から蘭子も巻き込んでのシンプルな構成で良かったのでは・・・・。 | ||||
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二階堂蘭子シリーズは最近、菊池秀行や夢枕獏のようなSF怪奇小説のようになっています。ナチスや旧日本軍による改造人間や怪獣・クローン人間が出てきて、まるで昔の漫画やSF小説によくあるストーリーです。このままでは、犯人が実は宇宙人・異次元人・未来人等になるかも?また、主人公が子持ちの展開も個人的には好きではありません。そろそろネタがつきたのでしょうか?この作者の水乃サトル・ボクちゃんシリーズまで変になってほしくありません。次回作はもう少しマシな展開になっていることを期待しています。 | ||||
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蘭子シリーズは初期作品のほうがまだよかった。といってもトリック自体は二番煎じ物ばかりでしたが。もともと、「こんな喋り方のやつおらんやろ〜。」のつっこみシリーズ物として読んでいたのですが、人狼城の後、ラビリンスシリーズになってからはその文体までもがどの作品を読んでも、以下のように同じものになってしまいました。 1:不可能犯罪と呼ばれる犯罪が起こる 2:なんだかんだあって蘭子が登場。 3:なんだかんだあって蘭子が解決。 4:この後も何かあると匂わせるラスト。 特に3の蘭子様快刀乱麻の活躍編ではパターンが決まっています。 A:蘭子が犯人を指摘。周囲驚く。理由説明の場面では「〜のよ、〜わ(ね)」の多用。 B:Aの後、必ず黎人(あるいは警察関係者)が「だ、だけど、〜〜は〜〜なはずじゃないか?」と疑問を呈す。 C:もう一度蘭子が「〜のよ、〜だわ、〜のです」の多用で説明。 D:警察関係者(主に警部)が「信じられん・・・。〜〜が〜〜だったとは。」 となります。 特にこの本で皆さんががっかりしておられるのは、推理小説じゃないだろという点ではないでしょうか。 謎解き本といった形ですね。 未読の方のために説明が難しいのですが、ホーリー村がなぜこんな異常事態に陥ってしまったのか。 何でそういう人ばかりがこの村に・・・・・。説明がないだろって。未消化過ぎます。 ああっもうこれ以上はかけません。 薀蓄も何もなくさらっと読めてしまうので、小学生の頃二十面相シリーズを読んだとか、土曜ワイド劇場の天知茂の明智探偵シリーズが好きな人にはきっと受けるはずです。 そういえば彼にも独特の語尾がありましたね。「〜してくれたまえ。」 あと、やたらにのどが渇いている人が登場します。蘭子とて例外ではありません。 「のどを潤す。」何回見たことか。 この症状も・・・・・。 | ||||
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私の中では。 ストーリーやトリックについては、ま、これでもいいです。 最近の黎人を色々読んだ身には、そんなに高い品質は望めるわけがないと、じゅうぶん理解してるから。 でも。 蘭子が子を産む。 ここがともかくひっかかるんだな。 子を生しては、もう「二階堂蘭子」じゃないような気がする。 しかも、どう考えても「例のあの人」の子なわけで、これも萎える。 それから、70年代をリアルで生きなかった著者には、こんな評は酷かもしれないが、当時の親は、娘がどこの誰とも知れない男の子供を産んで、一人で家に戻ってきたら「喜ばない」のですよ。 今から40年近く前の日本ですからね、喜ばない。驚く。怒る。戸惑う。 ましてや、警視副総監夫人であれば尚のこと、外聞を考えます。 「母が大変喜んだ」という描写は、だから非常に気になります。 まぁ、その手の「えっ、そういう時代じゃなかったよ?」式の間違いは、元々ある著者なので、そこも良しとしましょう。 でも。 二階堂蘭子は……死んだ。 私の中では。 | ||||
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え???蘭子シリーズってこんなにつまらなかったっけ?というのが正直なところだ。 なにしろ、読み終えるのに1週間もかかってしまった。 まあ、読み方が悪いせいもあるのだが、それにしてもページを捲るのが遅くて遅くて・・・ とにかく、興味を引く、先を読ませる魅力的な謎がない。 これは致命的だ。 そして本格ミステリにとって大事なロジックもない。 蘭子のは推理じゃなくて推測だ。 これはいただけない。 著者は、もっと本格指向だと思っていたのに。 島田御大の奇想を・・・って、あっちはもう少しましなロジックがある。 本格的にサトルシリーズにスタンスを変えたんだな。 デビュー作からのファンには、ちょっと寂しいね。 このラビリンスシリーズも、「魔術王〜」はまだ明快な謎の提出とその解明があったから良かった。 しかし、「双面獣〜」と本作は、どう見ても本格ミステリではない。 まるで海野十三の作品を読んでいるようだ。 「人狼城〜」のレベルを期待していただけに、とても残念である。 | ||||
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たしかに どんどんつまらなくなってきてます 双面獣がでてきて なんか 殺戮がメインになってきてます ただ 蘭子シリーズは好きなので 次回に期待 | ||||
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他の方もすでに指摘していますが、トリックの中身や解決にいたるストーリー展開が今ひとつです。「二階堂蘭子の帰還」となっていますが、肝心の蘭子は最後に突然登場してきて、「実はこうだった」と最後解説するだけです。ラビリンスと直接対決するシーンもなく、打ち切りドラマのように、尻すぼみの形で、ラビリンスの死が語られるだけです。 密室トリックも一つだけですし、残酷なシーンだけが後味が悪い印象とともに残りました。ちょっと残念です。 | ||||
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二階堂蘭子シリーズはすべて読んできたが、常に感じるのは、物語の骨格というか枠組みに魅力があるのだが、中身がそれに追いついていないということ。本作も同様だ。 例えば、青木俊治が本来の相続人になり済まして村に入りこみ、宝を探したりすることや知り合った女性と深い関係になっていく部分では、それなりにスリルがあってよいのだが、後半になると、そんな設定は全く関係なくなってしまっている(というか、どうでもよくなっている)。 「悪魔の書」についても、ちょっと知識があれば分かるし、第二部「ニューホーリー村殺人事件」など、冒頭にあった方が収まりがいいように思える。島田荘司氏の作品でも、この手の構成というか枠組みを見かけるが、もっと巧みに作られている。 なぞ解きについても、同じようなパターンが続くので、少し鼻白む。 雰囲気の作り方や細々とした描写には魅力があるだけに、残念だし微妙である。 | ||||
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二階堂蘭子の帰還、、ということで、早速購入。半日で読みました。、、、で、衝撃だったのが、蘭子に子供が生まれた。。ということだけだったかも。事件への介入の仕方も解決も不自然だし、大雑把のような気がしました。「人狼城」のときのように、理路整然と解決、「最後にスッキリ」感がなかったのがとても残念。肝心のラビリンスの扱いもあいまいでした。人気シリーズって、パターンとしてだんだんつまらなくなってきますね。 | ||||
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二階堂蘭子シリーズの最新作、ですが何とも残念な出来………。 日本の山奥の村の隣に、外国人が移住してきて出来た村がある、という不自然な舞台設定。 しかも、その舞台設定が物語に生かされてない気がします。 日本人の村と外国人の村でそれぞれ事件が起きるものの、相互の関連性が薄く、並行して語ることの意味がほとんど感じられません。 個人的には、日本人の村で起きる事件にだけ注力して、もう少し練りこんだトリックを見せて欲しかったです。 ラビリンスと蘭子の知恵比べ、を期待したのですが、提示された謎やトリックにひねりが足りない、というのが正直な感想です。 同じ二階堂蘭子シリーズでも、昔の「吸血の家」などは楽しんで読んだので、とても残念です………。 | ||||
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