巨大幽霊マンモス事件
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*時系列的には『人狼城』より前になります 短編『ロシア館の謎』の「続編”的”な」作品で、ロシア革命期における 「不可能犯罪」「超常現象」に関する2編の記録をもとに蘭子が(他のメンバーもいますが 早々に推理を投げ出しています)挑むストーリー。 例によって「フェアプレイ」に(過度に)殉じている作風なので、「ある点」に気づけば 判りやすいですが、巧みな目くらましで上手に騙される作品だと思います。 個人的に『ロシア館』をあまり評価していないので星4(原子力や核物質に対する記述が 中途半端なので厳密には3.7程度)ですが、評価している人にとっては 星5かもしれません。 | ||||
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本作における主人公・二階堂蘭子の役回りは安楽椅子探偵である。 市井のミステリ好きが集まり、会員の1人から提示された謎を巡って皆が推理を披露し合ういう趣旨の殺人芸術会の例会に今回持ち出されたのが、はるか昔ロシア革命も間もない時期に起こった「巨大幽霊マンモス事件」という次第だ。ところが、蘭子以外の面々は碌な推理もせずに早々の白旗。全くの役立たずで、これでは蘭子の引き立て役にすらならないだろう。殺人芸術会という設定自体が無意味ではないか? アシモフの『黒後家蜘蛛の会』シリーズで個性あふれる会員各氏がそれぞれにもっともらしい推理を並べて丁々発止とやり合う様とはえらい違いで、しかも『黒後家』はそれを短篇で易々とこなしているのだから、申し訳ないが作者の力量の違いとしか云えない。 実は、途中で長い物語を読むのが面倒臭くなってさっさと「解決篇」を先に読んだのだが、その内容がまた…。明かされるトリックはしょぼいし、なかにはトリックですらなく「ただの自然現象でした~」というものまで。勘弁してよ。 二階堂黎人は今年でデビュー30周年だそうだが、旧作の多くが既に絶版(電子書籍のみ)になっている所以も分かる気がする。 | ||||
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二階堂シリーズを初めて読む人でも、読みやすいと思います。 | ||||
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そろそろシリーズ最終に近づいている二階堂蘭子シリーズですが、シリーズとしては珍しく物理的なトリック以外のものを使っているのが斬新でした。具体的に言うとネタバレになってしまいますが、鮎川哲也の達也が笑うや、折原一の得意技と同じものと言えばわかると思います。おそらく二階堂黎人の作品の中でこの手のトリックがメインに使われるのは初めてかと思います。さすがは二階堂黎人とうなずける使い方をしていますが、人狼城で感じたカタストロフィーは感じられません。そのかわり細かなトリックを組み合わせて不可解な状況を自然に隠すテクニックはさすがなものです。ストーリーは、死の谷に向かう商隊とそれを襲う謎の追撃者の攻防をメインにして、巨大幽霊マンモスや夢見による時空通信を絡めたとてもスリリングなものですが、いかんせんサービス精神旺盛なあまり風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなった感があります。また他の方もコメントされているようですが、「なぜ巨大幽霊マンモス」という疑問は最後まで残ります。作者自身も書いていますが、あまりにも島田荘司へのオマージュが強すぎたと言えるかもしれません。また蛇足ですが、表紙絵のマンモスの大網の色が白いと言うのは何となく違和感を覚えます。幽霊マンモスのイメージとしてなら受け入れられるのですが…まぁそういった細かい事はさておき、二階堂作品らしからぬ新しいトリックや、シュペア老人の新しい冒険譚としては充分過ぎる位楽しめました。2つある密室も1つは心理的なものもう一つはバカミス一歩手前の物理トリックで、作者の懐の深さを堪能できました。願わくば、蘭子シリーズ最終作が驚天動地の最終トリックの披露の場であることを願います。 | ||||
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