(短編集)
ユリ迷宮
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ユリ迷宮の総合評価:
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名探偵二階堂蘭子が活躍する中短編集。おすすめは館消失のトリックが光る「ロシア館の謎」。 | ||||
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「ロシア館の謎」は、そのトリックが簡単に読めることと思われるし、それだけに驚きも少ない。一方「劇薬」については、謎の核心が言わば「それでも良かった」となっているところがフェアではないと感じる。いや、十分にフェアであるのかもしれないが、すっきりと胸落ちする、というわけにはいかない。それゆえタイトルにもなっている「密室のユリ」が最も本格らしい作品である。とは言え、それほど優れた作品であるとも思われないのが残念。なお、この短編の登場人物である作家、生田百合美は『嬉し恥ずかしミステリーな日常』でデビューし、『心の中の冷たいアイスクリーム』『殺人鬼の夏』などの作品を書いたことになっているが、これは明らかに若竹七海をモデルにしていると思われる。と言うのも若竹七海は『ぼくのミステリな日常』でデビューし、『心の中の冷たい何か』や『閉ざされた夏』などの作品を書いているからであるのだが、なぜそうしたあからさまな暗示がここで行われているのだろうか? この作品に限ったことではないが、二階堂黎人の一連の作品は、同名の作中人物の視点を中心にして語られるのだが、随所で彼が不在の状況における出来事も語られる。これは視点の混乱ではないのだろうか? そうではない、と主張することももちろん可能だとは言えるのだが、ならばその点について「これは後で関係者から聞いたことではあるが」という断りが欲しいものである。加えて、二階堂作品は会話で状況を説明しすぎる。その点もこちらとしては鬱陶しいのである。 | ||||
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三つの作品が収められていますが、予想に違わぬハズレ本でした ロシア館の謎 島田御大を髣髴させるようなトリック一発の法螺話です 殺人事件も起きるのですが、シベリアの大雪原から館が消えたことが 主テーマで、真相が明かされてもだから何?って感じでした これが作者の短編の中の最高傑作と言われているとは片腹痛いです 密室のユリ トリックはええええっそれ?という悪い意味で吃驚、解決に至る流れ もあまりにも使い古されたネタで、習作レベルにも達していません 劇薬 カードのブリッジに詳しくないと、まったく面白くありませんし、 そのルール解説に割いたページも無駄な感じです さらにはプレイの内容と得点表から推理するなんて無茶苦茶です 被害者の造形はベタで、勿体ぶった解決までの三段落ちも鼻白みました おまけ)作中の語り手である無能な黎人君へ 自分の通っている大学を定年退官した先生を××老人、連れ合いを無くし た中年女性を○○未亡人と、地の文で何度も記すのは如何なモノかと... | ||||
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1995年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。二階堂蘭子を主人公とした短篇+中篇集。 冒頭の「ロシア館の謎」がなかなか。雪のシベリア、スパイ活劇、大きな館の消失と雰囲気が満点。トリックも豪快で面白かった。 ただ、千街晶之氏が解説で指摘しているように、著者は短篇向きの作家ではないように思う。ネタの活かし方が下手だ。謎の提示・解決の仕方がいまいちで、なんだか拍子抜けしてしまう。 まあ、これが第一短編集ということだから、今後に期待というところか。 | ||||
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長編と思いきや、3つのお話でした。3つめは前2つと比べると長編なんで、期待したんだけど、難しい&わかりにくいでした。個人的には、前2つの短編の方が纏まっていて、二階堂蘭子の推理が冴えています。1つ目の「ロシア~~」は、とても興味深い、ロシアの財宝をめぐるロマンたっぷりのお話です。お勧めできる作品です。読みやすいしね。 | ||||
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気軽に中篇小説1つと短編小説2つが楽しめます。 | ||||
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