眼鏡屋は消えた
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2011年に出た単行本の文庫化。 第21回鮎川哲也賞の受賞作。 著者はもともとアニメなどのシナリオ・ライターで、論理的な謎解きが書きたくてミステリに挑戦したのだという。そのとおり、きわめてパズル的な作品に仕上がっている。事件の真相が終盤になってきちんとはまっていくようすは見事というほかない。 ただ、キャラクター造形はもう少しどうにかならなかったのか。なんだか一貫性がないし、薄っぺらい。とくにヒロインには非常にいらついた。もう少し考えてからしゃべれよ、と思ってしまう。 とはいえ、ミステリ的な意味では、次作以降にも手を伸ばしたいという気持ちになる良作であった。 | ||||
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ストーリーは一本調子で大きく盛り上がるということはありませんが、3件の事件から真実を探ろうと目まぐるしく推理を働かせる展開には、作者の本格ミステリに対する確かな熱意が伝わってきます。 ですが、語り手である「私」と、探偵の主要キャラの2人の造形が痛々しく終始足を引っ張っているように感じました。 また、刊行の2、3年前に病死した某アナウンサーをモデルにしたと思われる作中人物を、哀れな道化として描写していたため、死者に唾をつけるような作者に対し強い不信感を抱きました。 その人物を、目的のために手段を正当化する探偵にやっつけさせるのも、筋違いなのでは?と思わずにはいられませんでした。 | ||||
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11年10月の単行本からの文庫化.『第21回鮎川哲也賞』受賞作でデビュー作になります. 『ハイテンション』な筆致とあり,確かに会話中心のライトなやり取りが多いものの, 起きている状況にまるでそぐわない,主人公の脳天気な考えや言動に不快感を覚えます. 『あとがき』には『コメディータッチ』ともありましたが,それが作品に合っていません. 『解決編』と銘打った終盤にしても,中盤で延々と続けられた仮説と否定の繰り返しで, 探偵役の人を食ったような態度も,キャラクタと言ってしまえばそれまでなのでしょうが, 全体的にも長く,一向に真相が語られないため,作中の関係者と同様にイライラが募ります. このほか,メインとなる事件の真相も,この設定ならそれしかないだろうというもので, それ自体は構わないのですが,ただそこへ落とし込むだけに見え,物足りなさが残ります. 挙げ句,後味の悪さが残る中,これまた主人公の見当違いの締めが全てをぶち壊すという…. 時間をまたぐ事件の繋がりであったり,ポップなカバー絵は悪くありませんでしたが, 感嘆符ばかりの主人公にどうしても馴染めず,最後まで楽しむことができませんでした. | ||||
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文章は、こなれ読みやすい。全体の構成などにもソツがない。ただ、とても面白い作品とは言い難い。 結局、警察を絡めることなく刑事事件を解決していく場合、ミステリーがどれほど確かなロジックを展開しても、どこか弱さを感じてしまうのは否めない。 事実を知りたいだけと言いながらも、結局は自身の倫理観・正義感で犯人を追い詰めていく探偵にも疑問が残る。そこがまさしく“推論”でしかない問題点だろう。 表紙も含め、標準的なラノベの延長上に位置するレベルの作品というところだろうか。 選評を読んでいると、本書をどの選者も強くは推していないことがよく分かる。にも関わらず、受賞作となったのは複数人による選考の場合、“不可”のない作品が選択されてしまうことが多い“文学賞”の悪い側面が出ている。鮎川哲也賞受賞作品として一読者である評者が期待するのは、“不可”のないまとまった作品ではなく、多少の問題点はあっても、驚かされるような作品である。 | ||||
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鮎川哲也賞受賞作です。 主人公のキャラや地の文が小気味よく、厚い本ですがさらっと読めます。 北村薫さんに推論と言われている推理も納得のいくもので、大きな衝撃はないものの良作だと思います。 ただ、冒頭から引っ張ってきた謎のオチがあれなのは…。 | ||||
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