トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ



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初公開日(参考)2008年08月
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長編小説

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トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社文庫)

2012年11月15日 トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社文庫)

歌劇『トスカ』公演の真っ最中。プリマドンナが相手役のバリトン歌手を突き刺したそのナイフは、なぜか本物だった。舞台という「開かれた密室」で起こった前代未聞の殺人事件。罠を仕掛けた犯人の真意は!?芸術探偵・瞬一郎と伯父の海埜刑事が完全犯罪の真相を追う!「読者に勧める黄金の本格ミステリー」選出。 (「BOOK」データベースより)




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トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザの総合評価:8.58/10点レビュー 12件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザの感想

過去2作に対して異端とは行かないまでも非常に個性的という印象を持っていたため正直意外でした。
真っ当なミステリは書かないと思わせる事が作者のミスリードだというレビューもどこかで見ましたが、納得できるようなできないような・・・
芸術とミステリの融合が売りのこのシリーズですが、今作はミステリの部分がかなり弱い気がします。
後書きに、作者自身の「トスカ」の「読み替え」をまるで宣伝しているかのような記述があるのですが、正直、今作ではそれを披露したかっただけではないのか・・・とすら思えます。

作中では2つの事件が発生しますが、真相解明に辿り着くまでの手掛かりが余りにも少なすぎて、その分、どうしても「雑」に感じてしまいました。
本書のテーマとして、テキストの読み替えによる解釈の多様性というのがあります。
一応、1つの真相は提供されますが、作者が意図した真相は1つだけなのでしょうか?
多様な解釈がしやすいように「雑」になっているような気もしたのですが・・・

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザの感想

前作のエコール・ド・パリ殺人事件に続き、
芸術に関する造詣に長けたミステリです。

もともとオペラのトスカを知っていた事もあり、
事件中の謎と同様、トスカの読み替えもとても興味を惹き、楽しめました。

事件の意外性や仕掛けについては、
前作が強烈だったので若干弱まった印象ですが、
それでも緻密によく考えられた話だったと思いました。

芸術とミステリの融合がやっぱ素敵で、
毎回完成度が高くて好みです。
このシリーズ良いです。

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egut
T4OQ1KM0
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No.10:
(3pt)

まあまあ

アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。
トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)より
4061826085
No.9:
(4pt)

演出

2008年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 名探偵・神泉寺瞬一郎が活躍する長編ミステリだ。
 プッチーニの『トスカ』の上演中に殺人が起きるという華々しいストーリーで、オペラや舞台に関する蘊蓄も詰めこまれ、舞台が好きな人にはたまらない内容だろう。『トスカ』自体への新解釈が盛り込まれているのも楽しい。逆に、そういったものに興味がないと、つらいかもしれない。
 ミステリとしては、事件そのものは魅力的なものの、トリック、犯人、意外
性といった点ではイマイチ。
トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)より
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No.8:
(5pt)

今回はオペラ

前作のエコールドパリの絵画に続いて今回はオペラが扱われている。相変わらず芸術関連の蘊蓄は読んでいて興味深いし、今回は劇中での殺人という開かれた密室ものとしての面白さも同時に堪能できる。
劇中で小道具のナイフが入れ替わり、劇中の設定そのまま殺人が起こるというのは、歌野昌午の「動く家の殺人」と何となく推理過程も含めて似ているんですが、これは偶然でしょう。
トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)より
4061826085
No.7:
(5pt)

「トスカ」が10倍面白くなる

ふだんあまりミステリーを読まないし、この著者の名前も
初めて見たが、「トスカ」が題材になっているので読んでみた。
 ハラハラどきどき、どんでん返し、思いもよらぬ結末などは
なく、ミステリーとしてはそれほどたいした作品ではないが、
オペラ・ファンにとっては、「トスカ」の演出に関する記述が
とても面白い。 オペラの主役は最初から決まっているし、
作曲家が書いた台本を演出家が勝手に変えることはできな
いが、陰の主役を誰にするかが演出家の腕の見せ所でもあ
るのか。
 これまで「トスカ」のDVDを見ることはあっても、脚本を
詳しく読んだことも、演出について考えたこともなかったが、
対訳書をじっくり読みながら、本書で提示されていた斬新
な演出がどのようなものか考えてみようと思った。
トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)より
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No.6:
(5pt)

随所でうならされるオペラと芸術論のコク

オペラ歌手の殺人ミステリです。この手のものはバーバラ・ポールの『気ままなプリマドンナ』を読んだことがありますが、確かトスカニーニが出てくるクラシックな話だったのに比べ、こちらはまさに現代のオペラ事情を踏まえたうえでの事件で、ぐいぐいひきこまれます。

『トスカ』上演中に、警視総監スカルピアが本当に筋通りトスカに刺殺されてしまいます。そしてそこには、カリスマ演出家のリアルすぎる演出がからんでいました。
 『エコール・ド・パリ殺人事件』にひきつづいて、刑事の甥の探偵役、神泉寺瞬一郎の口から出る、現代のオペラ演出にまつわる的確な解説と熱い口吻にとりこまれて読み進めました。もちろん演出家、郷田自身も、半端でない演出論をぶちあげ、メトロポリタンオペラで『蝶々夫人』を上演したときのスキャンダラスな例などは、いかにも現代演出を象徴する話で舌を巻きました。

 二つの殺人とそしてその謎解きですが、特に第一の殺人の謎解きには唐突感がありました。しかし、その仕組みを語る瞬一郎の音楽史的(上演史的)必然性には重みがあり、第二の殺人も含めて、ヨーロッパ文化の濃厚な迫力に圧倒された、という感じです。
 ミステリでありながら、トリックよりも、そのまわりの世界のコクと凝縮度のほうが勝っているかもしれず、オペラを一本見たような熱狂と満足感が残ります。

 後発の『ジークフリートの剣』を先に読んでいたのですが、時間系列としてはこの『トスカ』のほうがあとです。話題のジークフリート歌い、テノールの藤枝が帰国して、予告どおりカバラドッシ役を歌っているうえ、殺人事件で中断した舞台をすくうため、幕外で、「星は光りぬ」のアリアを熱唱するなど、オペラファンにはたまらない展開もあります。

 著者は音楽学、美術史の専門家なのだろうと思われますが、今後も芸術の修羅にとりつかれたひとたちの熱い物語を期待します。
トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)より
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