人間の尊厳と八〇〇メートル
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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初めて読む作家です。始めに短編って難しいと思うんです。作家のなかには短編の名手と呼ばれる人もいますが・・・。タイトルが意味深で面白かったので手にしました。五つの作品が収められていますが、テーマは旅とのことです。表題作の | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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5つの短篇を収録しているが、どれも面白かった。人間心理の微妙な綾を描き、エスプリもきいている。こういう小説を書ける人は現代にはいない。あえて探せば、久生十蘭みたい。十蘭同様、知的だけど、知的さをひけらかせない節度がある。特に表題作と「蜜月旅行」が面白かった。 | ||||
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表題作も面白く読みましたが、それよりも私は「北欧二題」の「老城の朝」の方に感銘を受けました。意外でありながらあり得そうな話です。実際に作者の経験を基にしているそうで、日常系の本格ミステリとして非常にレベルが高い。これがなぜこの年のベスト本格ミステリ・アンソロジーに選出されてないのか疑問に思うくらい。たぶん漢字を多用した読みにくさがネックになってあまり評判にならなかったのではと邪推しています。 | ||||
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11年09月の単行本からの文庫化.既発の四篇に書き下ろしを加えた全五篇の短篇集で, 文庫化にあたり『あとがきにかえて』には加筆が,また新たに解説も収録されています. 収録作は『旅』を扱ったものが多く,ストレートに旅先での小さな謎解きはもちろん, 中でも「旅に行きたくない」という設定の篇では,テーマを逆手に取ったおもしろさや, 事件の真相に大きな驚きはないものの,フーとホワイの二段オチといった巧さが光ります. ただ,カタカナ語をすべて漢字表記で描いた篇では,演出とはいえ読みづらさは否めず, いささか堅苦しさのある言い回しや,250ページにも満たないボリュームも物足りません. とはいえ,小難しい話をしておきながら,まるで関係のないオチとなる表題作をはじめ, 全体的にミステリの要素は薄めですが,趣向を凝らした篇がそろっているという印象です. | ||||
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近年のライトノベル化の激しいメフィスト賞受賞作家の中では大人の読者も楽しめる知的な文体で活躍されている深水氏の短編集。深水氏と言えば本格ミステリー系作家だが、今回の短編は純粋な殺人事件ミステリーではないので、そういうのを期待すると少し肩すかしかもしれないが、技巧に富んだ文体でバラエティ豊かなちょっと謎がある小話短編が読める。メフィストに掲載したものも収録されるなど、出版社の垣根を超えて集まられた氏の今までの短編がまとめて読める点でファンには嬉しい一冊である。 | ||||
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昔、CHACHACHAという曲が一発だけあたった歌手がいた。 トムキャット、森川由香里なんかもそう。 人はいつしかこういう連中のことを一発屋と呼んだ。 この短編集ははっきりいって駄作だ。 ぜんぜん面白くない。 せいぜい当たったとすれば、表題の作品だけがミステリというかトリック小説としては際立っている。 しかし、どの小説にも言えることだけれども、短編にしては、薀蓄が多すぎる。 短編なのに、長編並みのうんちくを聞かされるのはまっぴらごめんだ。 長編小説は作者と読者の信頼関係が一応成り立っているからうんちくもある程度はお付き合いでゆるされる。 しかし、短編のうんちくやどうでもいい描写などは読みたいとは思わない。 短編としての風情に欠けるのである。 この作家の小説は残念ながらどれもそんな感じなのである。 どうでもいい薀蓄に付き合っても、表題作くらいの驚きがあればそれなりに溜飲も下げるけど そんな作品はほかにはなかった。 残念の一言である。 | ||||
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