虚像のアラベスク
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1作目『ドン・キホーテ・アラベスク』はあらすじ通りバレエを舞台とした作品。過去作の芸術ミステリ同様に、得意のフランス語を含めたバレエの知識を得ながら楽しめた作品でした。著者の勉強にもなるミステリは毎回面白い。シリーズキャラクターも交えて良い感じ。明かされた真相も気分の良いもので好み。短編作品+バレエ知識で中編ボリュームの作品です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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2018年に出た単行本の文庫化。 「ドンキホーテ・アラベスク」と「グラン・パ・ド・ドゥ」の2中篇が収められている。 いずれもバレエと関わりのあるミステリで、ただ、それにしては信じられないような展開を見せて、侮れない。 とくに「グラン・パ・ド・ドゥ」には唖然とされられた。 ともかく、どちらも驚きに満ちたストーリーであり、強烈な印象を残す。 | ||||
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勝手に東野圭吾さんの「眠りの森」のようなミステリーを思い浮かべていました。 バレエ好きなので1作目はそこそこ楽しめました。 (専門用語の解説がちと多すぎ。とも思いましたが) 2作目を読み始めてかすかな違和感・・・ 『柳行李の荷を解いて…』ん?柳行李…いつの時代。 『二人一組になっての柔軟体操』ストレッチじゃないの? 読み進めるうちに違和感がどんどん強くなる。 『生太腿をちらりと見せる』え?タイツ履いてるやろ! 主役級ダンサーがおひねりを貰う??? なんじゃそりゃ~と思っていたら。。。あの世界だったのね | ||||
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私は作者の通常のミステリのアイデアを越えた新機軸の捻ったミステリ(空振りも多いが)を愛好している。本作は「ドンキホーテ・アラベスク」及び「グラン・パ・ド・ドゥ」の2つの中編及び1つの短編(苦衷の自己弁護と言うべきか)から構成される中短編ミステリ集。 「ドンキホーテ・アラベスク」は、刑事の海埜が公演中止の脅迫を受けている有名バレエ団の創立15周年記念公演(当日はパリの要人が観劇に来るという設定)の警護に当たるという物語。<芸術探偵>こと海埜の甥の瞬一郎がサポートしている。初めからフランス語に依る様々なバレエ用語(特に人体の構造に反した高度なポーズ)の説明や「ドンキホーテ」のストーリー・配役の説明のオンパレードで煙に巻かれた様だが、当初、これが伏線になっていると考えた(「アラベスク=幾何学模様」なのだから、舞台上の高度なポーズ、団員間の人間模様、舞台上の団員の配置(配役替え)などがキーだと思った)。結局、当初の予測がほぼ当たっていた上に、本編で提示されるある人間関係は意外性と言うよりは単なる手前勝手でガッカリした。脅迫者の正体も当初の予測に則したもので、これまた期待外れ。バレエの高度なポーズが如何に人体構造に反しているかを綴っただけで、ミステリと言う印象を受けなかった。「グラン・パ・ド・ドゥ」とは、上述したポーズの一種で前編にも出て来る。夕霧と言うグラマラス自慢の若手"バレリーナ"の一人称で、夕霧が慕うコーチの白姫の装身具の盗難事件及びプロダクションの社長の殺人事件を扱ったもので海埜も登場するが、明かされる"世界"が「十角館...」を想起させる陳腐かつ手前勝手なコメディ風でガッカリした。前編と表題とでミスリードする姿勢は工夫と言うべきか卑怯と言うべきか。 バレエの高度なポーズが如何に人体構造に反しているかという事、手前勝手な"世界"及び自己弁護を綴っただけで、ミステリと言う印象を受けない駄作だと思った。 | ||||
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神泉寺瞬一郎、通称<芸術探偵>の活躍シリーズの一環として発表された書き下ろし作品です。 目次をみると、 「ドンキホーテ・アラベスク」 「グラン・パ・ド・ドゥ」 「史上最低のホワイダニット」 と3編が並んでいます。 最初の2編は、中編小説で、最後の1編は、短編小説。 最初の2編の題名は、バレエ関係用語。と、いうことで、本作品で題材となる「芸術」は、「バレエ」です。 第1編は、「脅迫もの」。 日本では著名なあるバレエ団が、創立15周年記念公演として、「ドン・キホーテ」を予定していたところ、《「ドン・キホーテ」の公演を全て中止にしろ。さもなければ、公演中に舞台上でとんでもないことが起こるだろう》という脅迫状が届いた。 この公演には、欧州委員会委員長が観劇予定となっていたことから、厳重警戒体制が執られる撮られた。 シリーズお馴染みの海埜警部補が担当となり、これまで難事件を解決してきた甥の瞬一郎とともに、捜査を開始した…。 例によって、題材となる芸術、「バレエ」の蘊蓄が満載で、その芸術の奥深さを読者は知ることになります。 もちろん、それがただの蘊蓄ではなく、物語の後半、真相に向けての展開にしっかりと関連してくるところは、このシリーズの定番といったところでしょうか。 これに対し、第2編は、これまでの<芸術探偵>の作風とはちょっと違い、ある意味では、異色作かもしれません。 第3編は、副題に、「読まない方が良いかも知れないエピローグ」とあり、これまた変わり種の作品。 ある種のジョークと思って、真剣に読まないと、楽しめると思います。 最後に、私は、本書を読んでいて、著者のある作品との関連性に気づきました。 それは、両作品とも完読していないと気づけないもので、本作品内には、その関連性のヒントめいたことには一言も触れていません。 著者お得意の、「気づいたなら、楽しんでくださいね」という作戦でしょう。 こういう仕掛けがあるから、著者の作品は、目が離せません。 | ||||
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1話目は、こういうミステリもアリか~と思いました。 で、2話目は、バレエの世界の筈なのに、あっちこっちでひっかかり、バレエの話じゃないんでは? と思いつつ読みましたが…、まさかアレとは! これ以上、何を言ってもネタバレになります。とにかく面白かったです! | ||||
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